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声色の話

唐突に(梅原裕一郎の声って、いつもピンクだよなあ……)と、うどんを食べながら思ったので、声優声色チャレンジをします。 梅原裕一郎さん なんかずっとこれなんだよな。灰がかってもなくて本当に純度100%の淡い桜色してる。和風の。和の要素ないし、癒しボイスってわけでもないと思うんだけど、なんかよくわかんないけどこれ。ずっとこれ。 形は柔らかい。和紙みたい。 斉藤壮馬さん 青でちょっとラベンダーがかったような?日本じゃなくて洋風(中東とかのモスクタイルみたいな?)のややスモー

15年越しにエルレガーデンを見た日

2023年8月17日、ゾゾマリンスタジアム。 座っているだけでじっとり汗をかくような夏の暑い日。 18時30分、ずっとずっと見たかった4人が現れた。 思い返せばわたしのエルレガーデンとの出会いは中学生の頃。いわゆる厨二病だったのかもしれないが、“みんなとちょっと違う”音楽をディグり、たどり着いたのがエルレガーデン。流暢な英語、耳に残るメロディライン、速攻で好きになった。 エルレが好きだから、(細美さんに憧れたから、かもしれないが)英語をめちゃくちゃ勉強した。 エルレが好き

菅野真文「「困難」なのは誰なのか」を読んで

 思うところあり、菅野真文の論考「「困難」なのは誰なのか」『教育』12月号No.935(旬報社、2023年)を読む。  論者である菅野はいわゆる「教育困難校」で教鞭をとる高校教諭で、専門は、地理歴史・公民である。 自分のこととして  菅野は言う。学習における様々な主題において、生徒たちが、それを「自分事と考える」ことのできるような授業の重要性を(p. 26)。「社会の実態を自分事として捉えたうえで、どう生きるかを考える学習」の必要性を(p. 27)。  当事者であると

『靴修理の職人さん』の推しがいる。

ごあいさつ どうも邪念(36)です。👞 ファッションをみつめる初老の事務職女性です。 わたくし、数はたくさんは持ってないのですが革靴が好きでして、メンテも真面目にやっているほうだと思います。 きょうはそんな私が靴の修理屋さんに行くたびに痺れてしまう推し(職人さん)の話をしていきます。 ①出会い 初回、3足くらい、お磨きと裏張りとヒール補強を頼んだ。 「このトッズのやつだけ、作りが特殊なので2日かかります」と言われた。見てすぐ言われた。 ちなみにトッズは、革靴と仲良くなる

講師の作文③~つながる瞬間~

こんにちは、志高塾です。 今回お届けするのは、豊中校を任されている社員の竹内が、昨年の春に書いた文章です。 本人は久しぶりに読み返してみて「こんなこと考えてた・・・!?」という反応をしていましたが、それはまさに作文の醍醐味だなあと思いました。 この週末、ぜひじっくりとご覧頂ければ幸いです。 竹内の作文Vol.3「つながる瞬間」(2022年4月9日) まず2月の頭に神戸市立博物館へ足を運んだ。GWまで大英博物館所蔵のミイラ展が開催されている。駅の広告等で目にしていたこと

タイムスリップして原体験をさぐれ!

勝てるデザイン ワーク10 デザインに関心を持ったきっかけを探るワークです。 「幼少期からのクリエイティブとの接点」をテーマに周りの人たちにもインタビューして、子どもの頃好きだったことなどを聞いてみました。 幼稚園くらい 『小学一年生』みたいな雑誌を自分で作って友達にあげた記憶が。 あげた友達のお母さんが、うちの母にお礼?というか、報告をしていて、 それが恥ずかしかった記憶が。 恋愛マンガみたいなのも描いていたので、恥ずかしかったんだと思う。 読者プレゼントみたいなのもち

ひとり野生動物の如くただ自由に野山を駆け巡る。

「女って面倒くさいよね?化粧してさ、乳盛ってさ、ミニスカ履いてさ、足丸出しにしてさ、高いハイヒール履いてさ、男に尻尾振って、正直しんどくね?」 その男は、それ爪楊枝?くらい細いタバコを吸いながらそう言った。よくよく男を見ると、エリンギがTシャツを着ているように見えて、なぜそう見えるのかビビビとキた。それは、髪型がストリートファイターのガイルに似ているからそう見えたのだと納得した。 あのー、エリンギに似てるって言われません? と、質問したくなったけれど、ソニックブーム出さ

『emme』という色とりどりのやわらかい音に魅せられて。

その声は、花が咲くときのやわらかい音色。 その歌詞は、心からこぼれ落ちた濃やかで純なひと粒。 その音は、木漏れ日のような淡いの中で出逢う奇跡。 カナコspeenaさん。 カナコspeenaさんの美しい指から紡がれる詩と色とりどりのやわらかい音は、繊細で、大胆で、切なくて、温かくて、かわいくて、かっこよくて、人肌の温度を感じる。 決して熱くなく冷たくない、ちょうど居心地のよい温度。 その歌をずっと聴いていたくなる意志のある魔法の声は、聴く人の乾いた心を潤してくれる。

「雨垂れ」

https://note.com/kitanoakaitomato/n/naf27a2854687 北野赤いトマトさんの「雨がいたわりにかわるとき。」を読んで、昔自分が作った曲の存在を思い出しました。誰かに降る雨が、せめて温く、やさしくあってくれたらいいなぁと思いながら当時作った曲です。 音が小さいです、すみません。ボリューム大きくして聴いてやってください・・・。

ポスト家族論 ~古くて新しい生活単位~

安心なマンションに住んでいる。 というのも、セキュリティがしっかりしてるとか、そういう意味ではない。入居中の6部屋のうち、5部屋に友人が住んでいる、ちょっと変わったマンションなのだ。 このマンションを大きな一軒家に見立てるなら、私たち夫婦の部屋はリビング・ダイニング。住人はこの部屋を自由に出入りしている。 外出して帰宅してみると、私の部屋なのに誰かが我が物顔でくつろいでいたり、 「白いご飯あったりする?」 と、まるで実家に帰ってきたかのように白飯をさらっていく人がい

カメラ選びは永遠の旅〜その1(お散歩カメラ編📷🌸)愛嬌のある相棒を選ぼう!

 どうも、晴れ男☀️フリーランスフォトグラファーの花井亨(@toruhanai)です。東スポ-ロイター通信と報道業界の対角線をあゆんで25年。2019年フリーランス独立1年目でナショジオ表紙撮りました。  フォトグラファーにとって、最も壮大で永遠の旅は「いい写真を撮る事」である訳ですけど、そこに行くための旅のお供、写真道具、すなわちどんな機材を使用するかは、時にはそのフォトグラファーの作品以上にその人のアイデンティティーを垣間見る事が出来ます。そんな、機材紹介。今回はコンパク

真夜中に 常識のない喫茶店

夜が脈打つ。ドクドクドクと耳に響く粘っこい脈動を感じ、それ以外の音はなく、ただ静寂が佇んでいた。すると、外から「たろ〜ん!たろ〜ん!」と、摩訶不思議なオス猫の声音が聞こえてきた。それは、静寂を軽々と引き裂いて、空間へ存在を誇示していた。なんだか、昼間に軽トラで現れる「♪竿竹ぇえええええ、竿竹っっっ!」のような勢いのある声音に似ていて、近付いたと思ったらだんだんと遠のいていった。ふと、布団の上で「の」の字になって眠っている愛猫を見ると、オス猫の声音を無視して深い深い眠りに落ちて

負けんな小胸さん。可愛いモノは死ぬほどある。

私が大胸だからって、まわりの友達が全員が大胸さんではありません。 背が高いか低い、身体が細身かぽっちゃりなど、体型というか外見って、人それぞれです。 70Bは小胸さんであることは事実ですが、『もうちょっと胸があったら良かったね』などと男性から言われる筋合いも無ければ、わざわざ言っていただく必要もありません。 本人もわかってるし、コンプレックスに感じることをえぐる必要性とは? お付き合いしてる女性から『もうちょっとお◯ん◯んが大きかったら良かったね』って、言われたらどう思う

ドライブインなみま|小説 プリン編

だいたい甘くてやわらかいものは、すぐに口の中から溶けてなくなるから信用ならない。アイスクリーム、チョコレート、キャラメル、マシュマロ、ゼリー、プリン。それらは、舌の上でさらさらと解けて甘い刹那を残して消えていく。私は友達の更科から貰った透明なフィルムに包まれたサイコロみたいなチョコレートを食べながらそう思った。それは私の体温に溶かされて甘い刹那を放っている。透明なフィルムの皺を指で伸ばしていたら、更科が声を出した。 「おれな、伊藤のことが好きやねん。」 更科は、なんの予兆