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【読書ノート】『身内に不幸がありまして』(『儚い羊たちの祝宴』)

『身内に不幸がありまして』(『儚い羊たちの祝宴』)
米澤穂信著


大富豪の令嬢吹子と使用人夕日の物語。吹子は完璧な令嬢であり、夕日とは姉妹のように親密に育つ。そんな中、事件が起こる。吹子の兄である宗太が乱心状態で、屋敷を襲撃し、夕日と吹子は応戦するというもの。その後、連続殺人事件が起きる。という話。

①夜の怖さ

1. 暗闇: 夜は一般的に暗くなるため、視覚的な情報が制限される。暗闇には見知らぬものや不確かなものが存在する可能性があり、それが不安や恐怖を引き起こす。

2. 環境の変化: 夜になると景色や音が変わり、日中とは異なる雰囲気が広がる。これにより、不審な出来事や異常な状況が発生する可能性があり、それが恐怖心を引き起こす。

3. 孤独感: 夜には通常、人々が寝ているため、周囲に人が少なくなる。この孤独感や取り残された感じが、不安や恐怖を引き起こす。

4. 文化や伝承: 多くの文化や伝承において、夜には怖い存在や不気味な現象が関連付けられている。このような信仰や伝説が、夜を怖いと感じさせる要素となる。

② 睡眠遊行症
寝ている間に危険な行動をとる場合があるらしい。睡眠遊行症は、深い睡眠から突然起き上がって、寝ながらさまざまな行動をとる睡眠障害の一つ。その行動は、歩き回る、物を動かす、食事をする、外出するといったものから、非常にまれに、けがをするような危険な行動に及ぶことが報告されている。睡眠中に殺人を犯すという極めて稀なケースも存在するらしい。


夜寝ている間にひとは何をしているかわからないということが、キーポイントなのだね。

彼女は、何故殺人を犯さなければならなかったのか?

ひとのこころの中の怖さを感じさせられる心理ホラー小説というものだった。オチが、なかなかよい。

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