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食品ロスって食品取扱店同士の情報共有プラットフォームつくることで減らせないのか

大人数で飲み会や食事会をすると けっこうな量の食べ残しがでることが多いですよね。私自身も 話に夢中になっちゃって 終わるころに 並べられたままの残り物をみてチクっとこころが痛むことが多いです。自分の目の前で残り物があったら「だれか食べれる人いません?」って他に配ったり、「もったいないから、みんな食べれるやつ食べよ~」っていうような雰囲気をつくっていかなきゃだなって思う今日この頃。

自分の結婚式の披露宴のときも デザートをビュッフェ形式にしたんだけど ブッフェの時間も限られてて すっごく美味しくてみんなに食べてほしかったかわいいデザートたちが大量に廃棄されたであろうことがちょっと心の隅でひっかかってたりした。

世界的にみると 貧困 飢餓といった社会問題がある一方で  全世界の食品の3分の1が捨てられるという食品ロス、食料廃棄物の現状があります。日本は世界的にみても食品廃棄率、一人当たりの廃棄量が多いと聞きました。

学生時代のアルバイト先のコンビニでは廃棄になった食品をごっそり捨ていた思い出もあるし...

そこで日本でも何か取り組みができないのかなって思いついたのが「商店街など飲食店が集中するエリアで食品マテリアルフロー(材料調達から廃棄まで)を一括管理・見えるか出来るようにすることで食品ロスを減らす」という仕組み。この仕組みで可能になることとしては

・A店の食材廃棄物(まだ食べれるもの)をB店で加工して販売する

・食べれるけど見た目が悪い、賞味期限が近い、などさまざまな理由で店頭には出せなくなったものを集めて、それ専用の店or場所で売る

・集まった廃棄物を貧困層などに再分配したり、リサイクルしたりする(集合体で一定量の廃棄物が出ることで次の活用方法の幅が広がる)

などを想定してます。お店としても廃棄物が減らせる+もともと廃棄してたものに付加価値がついたり、他店の廃棄を原料として調達できたりのメリットがあるのでは?小さな循環型経済(CircularEcomomy)の構築ですね。

図にするとこんな感じ。

この仕組みによって、廃棄する予定だったものをつかったコラボ商品がうまれたり! 総菜屋さんの廃棄ポテサラを挟んで焼いたパンとか。生鮮食品店の廃棄果物を原料としたジャム使ったクッキーを洋菓子店で売るとか。

地域の飲食店の情報を共有できるプラットフォームがあればベストなので、IT系の人が参加してくれるとスムーズ情報共有に関するシステムづくりがスムーズかも。

地域活性の1プロジェクトとして社会問題解決を目指すのはどうでしょう。

海外の取り組みを見ると、

フランスでは2016年2月から「食品廃棄禁止法」という法律が施行され、大型のスーパーマーケット(400㎡以上の大型スーパー限定)が、売れ残りや賞味期限切れの食品を廃棄することを禁止し、廃棄量に合わせて罰金が徴収されるようになったとか。余った食品は貧困層へと行き届くように、ボランティア団体へ寄付することが義務づけられているそう。

デンマークでは賞味期限切れ・もしくは包装に傷や汚れのある食品の専門スーパーが、デンマークのコペンハーゲンにオープン。このスーパーはボランティア団体が運営しており、最大半額の料金で商品が売られているんそうです。商店街に、商店街内の店の賞味期限が近くて店頭で売れない商品や訳アリ品が集まるスポットができて、それを目当てに来てくれるお客さんができるのもいいですよね。

スペインでは、地域ごとに「連帯冷蔵庫」と呼ばれる、地域共有の大型冷蔵庫を設置。一般家庭や飲食店から出る余剰食品、もしくは賞味期限の近づいた食品をこの冷蔵庫に入れ、貧困者の手へ渡るようにした画期的な施作。冷蔵庫の中身はボランティア団体によって定期的にチェックがおこなわれているそう。

ロンドンではSAVEFOODというプロジェクトに、欧州地域開発基金、ロンドン廃棄物・リサイクル委員会およびロンドン市長によって資金提供がされ、2013年10月から2015年3月まで、約200の企業の協力により、彼らの食品廃棄物をより適切に管理できるように支援。食品の準備と配達の各段階で食品の無駄を減らすことによって、ロンドンの小規模のホスピタリティ/食品小売業にとって年間最大6,000ポンドの節約を実証したそうです。大手フランチャイズ飲食店がこういう取り組みに参加したら、とっても効果がでそう。。ほかにも、余剰廃棄となった果物を原料に果物ジャーキーをつくる企業ができたりなど、ビジネスにつなげています。

日本でも、廃棄予定の食品を毎月定額でテイクアウトできるアプリ「Reduce GO]などが生まれ、食品廃棄について、お店と消費者のマッチングによるビジネスは生まれているみたいです。

日本はもともと自然の恵みである食材、食料にたいして感謝をする文化を持つ国。「いただきます」って言葉が、日本のアイデンティティを表していますよね。これからも、その気持ちを持ち続ける国として誇りが持てるよう、良い仕組みが生まれればいいなと思います。


参考:

【食品ロス問題】海外での改善策は?食品廃棄を減らすために、お店・私たちができること https://www.tenpo.biz/tentsu/entry/2018/03/30/150000

世界で一番食べ物を捨てる国「日本」https://matome.naver.jp/odai/2142353699217769901

廃棄予定の食品を毎月定額でテイクアウトできるアプリ「Reduce GO」https://ideasforgood.jp/2017/06/26/reduce-go/

LONDON’S CIRCULAR ECONOMY ROUTE MAP
ロンドンのサーキュラーエコノミールートマップ
https://www.lwarb.gov.uk/wp-content/uploads/2015/04/LWARB-London%E2%80%99s-CE-route-map_16.6.17a_singlepages_sml.pdf



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