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2月7日、誕生花は夜香蘭【#誕生花短歌】

詠みます。

 冷えた手に重ね合わせる冷えた手は
 青の涙と思い出守る


解説。

 2月7日の誕生花のひとつ、ヒヤシンス
 地中海東部沿岸を原産とする、キジカクシ科ヒヤシンス属の多年草です。
 春に咲く花ですが、最盛期は2~3月。だいたい今の時期くらいからが旬になります。

 ヒヤシンスの名は、ギリシャ神話の美青年・ヒュアキントスに由来します。
 まず、古代ギリシャでは同性愛は普通に行われ、むしろ美徳とされていたという前提を示しておきます。
 同性愛者であったヒュアキントスは、愛する医学の神・アポロン(アポロンも同じく両性愛者)と一緒に円盤投げに興じていました。
 しかし、そんな彼ら楽しそうな様子を見ていた西風の神・ゼピュロスは、それを見て嫉妬するわけです。当然、ヒュアキントスは美少年ですから、ゼピュロスもまた彼の美貌に魅了されていて、同様に愛していたわけですね。
 そこでゼピュロスは、ちょっとばかり意地悪な風を吹かせたわけですが――。
 その風でアポロンが投げた円盤の軌道が変わり、ヒュアキントスの額を直撃してしまったのです。
 アポロンは医学の神の力をもって懸命に治療するが、その甲斐なくヒュアキントスは大量の血を流して死んでしまいます。
 ヒヤシンスはこの時に流れたヒュアキントスの血から生まれたとされます。

 漢字で書くと「風信子」あるいは「飛信子」となるのは、渡来してきた際にこのエピソードにもとづいて付けられた当て字だそうです。
 表題に載せた通り、「夜香蘭」という表記もあります。

 ちなみに、オランダを中心にして品種改良され一般に普及している品種である「ダッチヒヤシンス」と、フランスで品種改良され丈夫で育てやすいものの花の付きは芳しくない「ローマンヒヤシンス」があります。

 ヒヤシンスの花言葉は「スポーツ」「ゲーム」「遊び」「悲しみを超えた愛」などがありますが、これは先ほどのヒュアキントスのエピソードに由来するものです。
 今回は青いヒヤシンスの花言葉の成分を強めにしました。青いヒヤシンスの花言葉は「不変」「節操」「誠実」「変わらぬ愛」「不変の愛」です。


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