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産後にPMSがひどくなって薬を飲んでみた話

※創作全然関係ない話なのですが、同じように悩んでいる方の参考になればと思い、書きました。


産前から不調はあったけど……産後に悪化


アラサーになってからくらいでしょうか。
産前から生理前は鬱っぽくなったり、ネガティブ思考、イライラがあるなと思っていました。

これっていわゆるPMS?
かかりつけの婦人科の先生に相談したほうがいいのかな?と思っていた頃に妊娠。


そして産後、生理が再開してしばらく。
……うう、なんじゃこりゃ!

生理一週間前になると、ものすごくナーバスになってました。
同じ出来事があっても、捉え方がとてつもなくネガティブになり、小さな事にも神経質に。
普段は仲の良い夫にも、イライラして小さな事できつくあたってしまったり。
嫌だった昔のことをふいに思い出して涙が出てきたり。
そんな、自分で自分の気持ちをコントロールできない自分をみっともなく思って、また泣けてきたり。。


私がPMSかもと気づけた理由は、メンタルが不調になりだしてから、カレンダーに体調をメモしていたんですね。
「今日は元気。問題無し」
「今日はナーバス。何もしていないのにため息が出る」
などなど。
振り返ってみると、毎月生理一週間前にこの不調が訪れていることに気づけました。

更に、生理一週間前だけかと思っていたら、生理二週間前から調子が悪くなるようになり……
実に月の半分をメンタル不調で過ごすことになってしまいました。


このページによりますと、

30代のPMSが一番重い?!
30代になると、20代の症状に加えて、精神的に不安定になる、攻撃的になるなど、ココロの症状が顕著に。特に30代では、PMSを「30代中期症候群」ともいうほど、PMSの症状に悩んでいる方が多くいます。

30代と言えば仕事も生活もとにかく忙しい時期。それらのストレスがよりいっそう症状を重くしてしまうという悪循環もありそうです。

ライフステージで変化するPMS(https://pms-navi.jp/about/about03.html)

PSMの症状は出産経験でも変わる!

一般的に出産経験のある女性の方が、イライラする、怒りっぽくなる、自己否定的になるなど精神的な症状が多く、出産経験のない女性は、下腹部痛、乳房のはり、頭痛などの身体的な症状が多くみられます。

ライフステージで変化するPMS(https://pms-navi.jp/about/about03.html)

とあります。

相談した婦人科の先生も、妊娠出産を経て、月経の質やPMS的症状に変化が出ることはよくあると言っていました。

PMSは「月経前症候群」といって、イライラやネガティブだけでなく、頭痛や眠気、腰痛、腹部膨満感、胸の張り、むくみ、倦怠感など、身体的症状も含まれます。
中でも特に精神的症状が強い場合には、「月経前不快気分障害(PMDD)」と言われるそうです。
私は身体的症状が特になかったのに対し、精神的症状が非常に強く出ていましたので、こちらに片脚を突っ込んでいたのだと思います。

主人に当たってしまったり、なぜか涙がこぼれて子供のお世話ができなかったり、日常生活が送れないことが多くなり、本格的にどうにかすることを決意しました。


PMSになりやすいタイプとは

PMSの症状になりやすいタイプ
律儀
我慢するタイプ
真面目
こだわりが強い
完璧主義
生活リズムが変則的
負けず嫌い
自分に厳しい

【命の母】PMSに個人差があるのはなぜ?https://www.kobayashi.co.jp/brand/inochinohaha/pms.html

PMSの悪化につながる生活習慣
朝食を毎日定期的にとっていない
ストレスがたまりやすい
お腹いっぱい食べないと満腹感を感じない
食後でも好きなものなら入る
イライラすると食べることで発散する
週3回以上摂取するもの:卵黄を含む食品、揚げ物、砂糖入りの飲み物、ファストフード、果物、アルコール
運動するのは週に3回未満
睡眠の質が悪い
ネガティブ要素(不安、うつ、敵意、劣等感、不眠、自殺指向)が強い
脂質異常症の家族歴あり
コレステロール値が高い

【PMSラボ】生活習慣を見直す
https://www.otsuka.co.jp/pms-lab/self-care/lifestyle.html

当てはまるっちゃ当てはまりますが、、、
そう言われても、一朝一夕に直せることじゃありませんよね。
むしろマジメタイプは、直そう直そうとして追い詰められてしまいそうな。。

じゃあどうにかしよう、と思ってまず試したのは市販薬


「プレフェミン」

というお薬を飲みました。これは西洋ハーブです。
何とかベリーという有効成分が入っているそうなのですが
私はびっくりするくらい体にあいませんでした。。

1錠飲んで1時間くらい経った頃でしょうか。
体が重く、腕や足が上がらなくなり、ぐったり。
心配になり#7000に電話したほどです。


次に、

「命の母ホワイト」

を試してみました。これは漢方薬です。
きいてるのかきいてないのかよくわかりませんでしたが、落ち込みは減った??…かな?という感じです。

朝起きたら、なぜか悲しくて涙が止まらなくて、子どもの朝のお世話ができなかったことがありました。
子どものお世話を主人に任せて、一人で部屋にいました。
命の母をのんで40分くらいしたら平気になったので、、、
聞いてない時間帯はダメ、聞いている時間帯は緩和される、という感じなのでしょうか、、、?


あとは、薬じゃないですが、
お乳を増やす作用があるといわれ授乳中に飲んでいた

「ラズベリーリーフティ」

も、PMSに効果があるとどこかでみたので、残っているものを飲んでみました。
うーん、、、分からないw
でも、ノンカフェインのあったかいものを飲んでいるというだけでも、ほっとする感じしますよね(笑)

あとは、PSMを緩和するといわれるアロマなんかも焚いてみたりしました。


最終的に婦人科へ!

「ヤーズ」

私は昔からお世話になっている信頼している婦人科のかかりつけ医がいて、
その先生に相談することにしました。

実は若い頃、卵巣の腫れで生理痛が重く、治療のため「マーベロン」という排卵を止めるピルを飲んでいたことがありました。
なので婦人科系の投薬はあまり抵抗がありません。

先生に症状を相談して、出してもらった薬が「ヤーズ」でした。

ちなみにこれを長期服用して、うまくいけば、生理を年に3回に減らすことも可能だそうです。

そんなことして大丈夫?!と思ったのですが、よくよく聞いてみると、
むしろ現代女性は月経過多だそうです。

栄養がとれるため発育が良い現代では、月経開始年齢が低年齢化。
更に、かつては5人も6人も当たり前のように妊娠していたため、排卵・月経回数も少なかった。(妊娠~授乳中は排卵・月経がおこらないため)
今は妊娠が1~2度の女性や、しない人、または高齢(35歳以上)になってからの出産だけ経験という人も少なくない。。
だから現代女性は、かつてないほどの排卵・月経というホルモン分泌にさらされているそうなのです。

女性ホルモンというと、なんだか「ピッチピチ♪ 女性の魅力アップ♪」みたいなイメージで扱われることが多いですが、
むしろ、現代女性は排卵・月経によりホルモンに晒される回数が多いことにより、かつては少なかった子宮のガンなどが増えているそうなんですね。

だから、外国だと別に避妊目的でなくても、体のために生理のコントロールをしていることはよくあることだそうです。
日本は「自然にするのが一番」「薬は悪」という信仰が強いため、なかなか広まらないそうですが。。


「抗うつ剤」という選択肢も?!

先生には「あまりにひどいようなら、鬱病の診断がなくても、PMS治療の目的で生理前だけSSRIのお薬も出せるんですよ」と言われました。
SSRIとは、要は抗うつ剤です。
PMSでは、生理前だけ鬱病のような症状が出る人もいます。
涙が止まらない、怒りがコントロールできない、など。
生理前以外はなんともなくても、婦人科疾患でSSRIが出せるんですね……初めて知りました。

私は大学で心理学を専攻しており、
所属ゼミも臨床心理学でしたので知識があったぶん抵抗は少なかったですが、
初めて聞いた方はちょっとビックリされるかもしれませんね。。
「私にうつ病の薬?!」みたいな。


「ジェミーナ」

私はとりあえずヤーズを試すことにして、それでも軽快しなかったらまた相談させていただくことにしました。

3カ月くらいで効いてくると思うので飲み続けてくださいといわれ、3カ月飲みました。
飲み始めや途中は、先生に言われていたとおり少量の不正出血が何度か。
それと、
「ピルは血栓症を引き起こすリスクがあるのでたくさんお水を飲んでください」
と言われていたので、水もガブガブ飲みました。

効果の程はというと、、、あんまり感じられなかったです(笑)
これだけ引っ張っておいて申し訳ないんですが、私はヤーズではPSMはよくならなかったみたいです。
生理周期もなかなかヤーズに合わせて変わっていかず、不正出血が続いたり、全然生理がこなかったりする日々。
先生も「うーん?」という感じでした。

まあ、花粉症の薬みたいなもので、自分に合うものに出会うまでやってみよう!ということで、次の薬。
次は「ジェミーナ」にしました。

これは、28日間・28日間・21日間と連続で3シート飲み続けるもので、その間生理を起こさせません。
PMS的症状を抑えることに加え、そもそもの生理回数を少なくすることでPSMに晒される機会自体を減らしてしまおうという作戦。

どうなったかというと……


ピルを飲んだらダメな人だったことが発覚

私は元・片頭痛持ち

「ジェミーナ」1シート目の終わりかけの頃、”閃輝暗点”がおきました。
これは片頭痛に伴う症状の一つです。
私は中学生~大学生まで片頭痛の発作がよく起きていたんです。

片頭痛というと、
「うーん、なんか頭の片側が痛い…目の使い過ぎかなあ。頭を揉んでおこうかな」
みたいなものをイメージしますが、そんなもんじゃなくて(笑)

・頭痛薬を飲んでもなお、頭が割れるような痛みで立ってられない
・止まらない吐き気、便器にしがみついて嘔吐し続ける
・顔面蒼白
・発作がツラすぎて涙が出てくる

っていう、ガチの片頭痛です。
何らかの理由で脳の血管が収縮し、それが膨張するときに激しい頭痛が起きるといわれています。
(血管の収縮・膨張時に視神経を刺激して、閃輝暗点が起こるらしいです)

脳神経内科に通って、学生時代は発作が起きた時の薬を持ち歩いたりしていました。
でも、大学生からは割とよくなって。
もし発作がおきたとしても、市販薬「ロキソニンプレミアム」なら大分楽になることが分かりました。
(逆にこれだけのレベルの痛みを止められるって、ロキソニンプレミアムの効果の強さが怖くなりますが……)

片頭痛はもうずーっと起こってなかったんですね。
なのに、すごく久しぶりの「閃輝暗点」でビビりました。
片頭痛は脳の血管が関わる発作。
「これはただのすごく久しぶりの発作?」
「いやそうじゃなくてピル由来の血栓症?」

と分からなくなって怖くなり、すぐに婦人科に駆け込みました。
かかりつけ医がお休みだったため、出産した病院に行きました。


「片頭痛持ちの人にピルの処方はダメなんだけどなぁ?」

出産した病院の医師に相談したところ、上記のように言われました。

実は出産した病院の医師と、かかりつけ医は知り合いらしく、
「〇〇先生、君が片頭痛持ちだって知らないんじゃないの??」と。

かかりつけ医の初診は大学生の頃なので、私は聞かれてたら話してたと思うんですが……
でも、聞かれてなかったら話してないと思います。。

血液検査の結果、血栓症では無くてホッとしました。

翌日かかりつけ医の所に行って事象を話すと驚いてました。
「△△先生の言う通り、片頭痛持ちの人へのピルの処方は普通しません」
お互い付き合いが長かったし、私もピルをずっと飲んでいたので、今回の処方時も片頭痛の有無の確認などしなかったです。
訊かれたら話してたけど、言ってないなら聞かれてなかった??
話したけど忘れてた??
先生としてはピルを初処方するときは必ず聞くと思うし…って
という感じで、お互い「??????」っていう感じでw

ま、大学生の頃から長くピル飲んでいたけど、何もなくてよかったです(笑)
今後、先生もピルを処方する患者さんに意識して必ず片頭痛のことを聞くだろうし、良かった良かったということで(笑)


結局これで良くなった!

「ディナゲスト」

先生に相談して、ピルでPMSを軽快させるアプローチは諦め、今度は生理を止めることでPMSを無くす方向にすることに。

ピルが飲めないんじゃ、あのつらいPMSとはずっと付き合っていくしかないのかな…としょんぼりしていたので、別の手立てがあることに「やったー!」と思いました。

「ディナゲスト」というお薬を処方されました。
これは朝晩1錠ずつ飲むのがちょっと手間ですが、生理を止めることができるそう。
PMSが酷い若い学生さんとかだと、最近はこのタイプを処方することが多いと言っていました。(ピルとどう違うのかよく分かってませんが…)

このお薬も他のピル同様、飲むのをやめれば妊娠可能だそうです。
また、このお薬(私はジェネリックのものを使っています)は、他のお薬よりめちゃ安くて驚きました。


生理がない→生理前がない→メンタルずっと穏やか!!楽!!

飲み始めて1カ月。
予告されてたように少量の不正出血はありつつも、生理は来ません。
……楽!
生理がないということは生理前もないということなので、メンタルの波がすご~~~~く穏やかになりました!

いや~、色々あったけれど、とりあえずコレにたどり着きました。
鬱っぽかったりイライラだったり、メンタルの波がないって最高です。
生理前1~2週間だけ別人みたいにカリカリしたり落ち込んだりしてたので……
やっと自分が取り戻せた感じがします。
これまで、感情的になってしまう生理前がくるのが怖かった。。

「なんでこんなにイライラするんだろう?」
「小さな事に落ち込んで涙が出るんだろう?」
「どうして自分を律することができないんだろう?」
と思い、メンタル系の本とかも読んで実践しようと努力してみましたが、、
一番効いたのは結局生理をなくすこと
でした(笑)

あんなに穏やかでいようと努力してたのはなんだったの?みたいな。
そりゃ~どれだけ本を読んだり、努力しても、圧倒的なホルモンのエネルギーに逆らいきることは難しいですよね。。
人の体の不思議。。
そりゃあ、お腹の中で人間を作って・大きくして・体の外に出すことができるほどのエネルギーですもんね。。そりゃ性格も変えますよ…。


私はお薬を飲んで良かったと思っています。
病気でもないのに毎日薬を飲むことに抵抗がある人もいるかもしれませんが、、クオリティ・オブ・ライフって大事だなぁと思いました。

※今回記載した内容は、あくまで私の場合です。
婦人科の不調はネットの情報のみで自己判断されず、ぜひお医者さんにご相談ください。


【おまけ】対症療法の市販薬

今回は根本解決のためのお薬探しでしたが、症状が出た時に頼っていたお薬も紹介します。
私はPMSの時は、イライラでも落ち込んでいても動悸がひどかったんですね。
以下は動悸・イライラ・不安感を緩和する市販のお薬です。

「ウット」

産前ですが、なかなか寝付けない不眠気味の時期があって。
睡眠導入薬「ドリエル」を試したんですが体に合わなかったんです。
(夜中に覚醒して、しかも手足がしびれる)

その時に探した、睡眠導入薬ではなく鎮静剤です。
眠らせる作用があるわけでなくて、
「ドキドキをおさめることによって眠りやすい状態にする」
みたいな感じです。
なので、動悸の時に飲んでます。
一回1錠、一日3回まで。
主人も、翌日にビックイベントがあったりして緊張して寝られない時に服用してるようです。
私は結構強く効くみたいで、飲むと眠くなることがしばしば…。

「パンセタン」

これも鎮静剤です。
ハーブの優しいお薬だそう。
ドキドキ、イライラ、不安感に効くとか。
一回2錠で、一日2回まで。
私はこれはマイルドな効きだな~と感じています。
なので、そんな強くない動悸の時に使っています。


心臓のドキドキってつらいですよね……
私がよく表現するのは、動悸は「毒状態」って感じです。
何もしてない状態でもヒットポイントが減っていく、みたいな。
かつ、動いてももっと減っていくみたいな。



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