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怖い話はお好きですか◉ライブレポート◉

昨年より、「瑠璃奴隷」というバンドでも活動しております。

澁谷瑠璃です。

ということで、今回よりライブレポートを書きます。
📿ライブレポート◉2023.8.22◉瑠璃奴隷📿

二〇二三年八月二十二日 火曜日

於  渋谷 La.mama

氏神一番企画「ミステリーナイト!怪奇の一夜」

今までライブはやったらやりっ放しで、感想や曲の解説とか書いたりすることが無かったが、リクエストを頂いたので、今回から書いてみることにした。

なるべく毎回のライブ後には書こうと思うけど、いつまで続くかは不明。

けれどなるべく続ける気持ちではいる。

 

《演目》

◉壱「くちよせ」

昨年は二度、青森ツアーに行った。

イタコに口寄せをしてもらい、その際の情景を曲にした。

一日にイタコを二人ハシゴした。

どちらのイタコにも、数年前に死んだ 仲の良かった友人であるおじさんの霊を呼んでもらった。

同じ人を呼んでもらったけれど、二人の言っている事は割と違った。

それはそれで面白かった。

 

さて、東京に戻った私は ライブハウスでこの曲を演奏する時のみイタコとなり、次々と幽霊達を召喚するのでした。

今回は恋に狂った奴等を集めてみました。


◉弐「毒蛇 ー道成寺ー」

先月出演した芝居の中で、能や歌舞伎でお馴染みの演目「道成寺」の現代版アレンジを、ギター弾き語り一人芝居で演じた。

道成寺は、僧侶に片思いする少女の話。

その思いは成就せず、少女は怒りの余り蛇に成り代わり僧侶を焼き殺してしまう。

私はすっかりこの蛇の虜となり、曲を作ってしまったのでした。

曲中では蛇になってしまった少女(清姫)に肩入れしているけれど、僧侶の気持ちも多少は分かる。

誰も悪くないからこそ、どうすれば良かったのかも分からない。

恋に悩む者達を救ってやろうとか、元気付けてやろうという気持ちを微塵も感じさせない曲に仕上がりました。


◉参「牡丹燈籠」

江戸時代の三大怪談の一つ、牡丹燈籠を題材にした一曲。

他の三大怪談の残り二つは、四谷怪談と皿屋敷。

(もちろんこの二つの曲も作っているけれど、今回は牡丹燈籠を選んだ)

恋に奥手だった故、生きているうちに結ばれなかった二人。

主人公のお露は、死んでも尚好きな男性の元へ会いに行こうとする。

牡丹の燈籠を携えて。

結果的に、そのまま男性もあの世へと道連れにされてしまうのだが、愛する女に逝かせてもらえて良かったじゃん、と思う。

今回出てくる登場人物達の中では、一番理想的な死に方。


◉四「八百屋お七」

罪の意識無く、いけない事をしてしまう時もある。

それが罰せられる事だとは知らなかったから。

現代なら、片思いしてるあの人にもう一度会いたいと思ったなら、面と向かって連絡先を聞き出す度胸が無くても、相手方がSNSとかをやっていれば、コソコソと動向を探って再会のチャンスを伺う事も出来る。

けどそれが出来ないとなると、自ら能動的にきっかけを作り出すしか無いのだ。

お七は彼との再会を望み、罪を犯す。

その結果放火犯として処刑される事となってしまったが、このアグレッシブさには目を見張るものがあるし、見習うべき事も多い。


◉五「棺桶」

弐、参、四曲と昔の日本の女達の話を題材にした曲を演ったが、最後の曲は時代を現代に遡る。

ある女流画家と、その画家の絵に惚れた男の話。

 

創作怪談も好きだけど、実話怪談の方が好み。

完全なフィクションも良いけれど、ノンフィクションの物語の方が惹かれたりする。

私小説を書きたかったけれど、長々と小説にする程の奴では無いから曲にした。

この曲は、私が昨年出したアルバム「結界」の中に収録されている。

画家の女と男の間に何があったのか、その物語を垣間見たい方は、アルバムをお買い求め頂き 歌詞カードを熟読して下さい。


弾語画家(ヒキガタリガカ)という形で活動している為、いつもライブの際には自分の絵画作品をステージに一枚飾っている。

今回は、半分燃えた絵シリーズの中から一枚選んだ。

ダラダラと無意味に長いMCに疑問を感じ始め、必要最小限に留め過ぎたせいで、絵の紹介をするのをすっかり忘れてた。

まぁ良しとしよう。

 

今回のライブは、新入りのギター奴隷が加入して初のライブとなった。

素晴らしい奴隷っぷりに、頭が下がる思いである。

もちろん他の奴隷達も、そして何より御客奴隷達もお見事でした。

  

◉今回の霊障

御客奴隷から戴いたカレーと飲み物、少し食べてテーブルに置いて2〜30秒程目を離した隙に無くなっていた。

フロアには誰もカレーを食べている人間は居なかった。

暫く経って、元のテーブルに空のカレー皿と空のコップが置かれていた。

今回呼んだ幽霊の中に、きっと腹が減ってた霊がいたのでしょう。

 

◉次回の渋谷 La.mamaライブは、

十月二十八日土曜日と、十一月二十一日火曜日になります。

どちらも瑠璃奴隷にて出演。

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ライブイベント詳細カレンダー

https://ruryshibuya.jimdofree.com

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