長嶋邦英_Raise Value LLC.

内部監査・内部統制、管理部門業務支援に関する情報を展開。支援実績:NASDAQ(Cap…

長嶋邦英_Raise Value LLC.

内部監査・内部統制、管理部門業務支援に関する情報を展開。支援実績:NASDAQ(Capital)。 現在は東証グロース上場準備会社、上場会社内部監査を支援中。レイズバリュー合同会社代表社員/内部監査・内部統制コーディネーター https://www.raise-value.biz

マガジン

  • 管理系部門がIPO準備でやることシリーズ

    管理系部門は毎日が忙しい!それに加えてIPO準備期はさらに大変です。でも、それはそれぞれの担当が「やること」と「やる範囲」を整理したらスッキリします。これらをみていきます。

  • " 発生事実(不祥事) " が発生しない上場会社の内部監査

    TDNET等でリリースされている上場会社の " 発生事実(不祥事) " を参考にして、上場会社の内部監査がやれることを考えていきます。

  • 内部監査の在り方シリーズ

    内部監査の業務は、深い知識、広い経験、応用力など多くの要素を必要とした業務です。これらを多角的な視点で、これからの内部監査の在り方を見ていきます。

  • IPO準備/上場会社でひと工夫

    IPO準備会社、上場会社ではいろいろな場面で問題に遭遇します。しかしそれはちょっとした「ひと工夫」で抑止、防止、問題解決することができます。そのひと工夫をご紹介します。

  • 企業法務の在り方シリーズ

    会社・従業員等から求められている「企業法務の在り方」を、企業法務の立場から考えてみます。

最近の記事

管理系部門がIPO準備でやること Part.11 - 予実管理編 -

 「管理系部門がIPO準備でやること」について、数回に分けて説明・ご紹介しています。  今回は、特定の部門・部署ではなく、予実管理の業務です。 予実(予算実績)管理は大切な業務  予実管理はもちろん会社にとって大切な業務です。会社の成長の過程を月次・四半期次・年次で、業種によっては日次で確認することが求められます。会社の数字を追いかけるということは、その数字は正確又は速報値のように限りなく正確な数字が求められますので、数値情報を収集する方法等手続きは正確かつ厳密な業務の流

    • " 発生事実(不祥事/不正行為) " が発生しない上場会社の内部監査 Part. 12 - リスクの先取り/先読み -

       上場会社での発生事実(不祥事/不正行為)が跡を絶たない昨今、内部監査はその責務を果たすため、どのようにしたら良いでしょうか。  直近事例を内部監査の目線でみていきます。  今回ご紹介する直近事例は、大々的にニュース等で報道された火災事故に関する訴訟の事例です。これまで「 " 発生事実(不祥事/不正行為) " が発生しない上場会社の内部監査」のシリーズでは、不正行為等不祥事が発端・原因の事例を取り上げてきましたが、今回は外部委託先の業者による業務上の過失が原因の火災事故の訴

      • 内部監査の在り方 Part. 03 - 内部監査年間計画 -

         今回は、内部監査年間計画を通して内部監査の在り方を考えて見たいと思っております。  内部監査年間計画の立て方で、内部監査の存在感は変わります。この辺り考えてみましょう。 年間計画は内部監査の要(かなめ)  03月期を決算期としている会社の内部監査の皆さんは、もうすでに内部監査年間計画を策定済みのことと思います。もし、いまから策定されるようでしたら、ご参考のひとつになれたら嬉しいです。  と言うのも、内部監査年間計画は内部監査の皆さんにとっての行動計画であり、その行動に

        • IPO準備/上場会社でひと工夫 Part.10 - 内部通報制度 -

           IPO準備会社と上場会社。それぞれ立場は違いますが、意外にもその悩みどころや解決策に共通点があります。ここではその " ひと工夫 " をご紹介します。  今回は、内部通報制度についてのひと工夫です。 内部通報制度の意義とは  皆さんの会社では、内部通報制度をどのように行っているでしょうか。  上場会社のほとんどは内部通報制度を整備していると開示していますが、その運用状況としては適時開示情報閲覧サービス(TDnet)で見かける不正行為等不祥事の発覚の発端となったという内

        管理系部門がIPO準備でやること Part.11 - 予実管理編 -

        マガジン

        • 管理系部門がIPO準備でやることシリーズ
          17本
        • " 発生事実(不祥事) " が発生しない上場会社の内部監査
          12本
        • 内部監査の在り方シリーズ
          6本
        • IPO準備/上場会社でひと工夫
          11本
        • 企業法務の在り方シリーズ
          5本
        • 監査役の在り方シリーズ
          10本

        記事

          IPO準備/上場会社でひと工夫 Part.09 - 文書管理規程の意義 -

           IPO準備会社と上場会社。それぞれ立場は違いますが、意外にもその悩みどころや解決策に共通点があります。ここではその " ひと工夫 " をご紹介します。  今回は、文書管理についてのひと工夫です。 文書管理で会社の価値が決まる  皆さんの会社では、文書管理をどのように行っているでしょうか。このようにお聞きして即答できる方は意外と少ないかもしれません。  例えば、日頃あらかじめ決められた社内文書をファイリングし、年度末に「文書保管箱」と印字されたダンボールに入れ、総務部門

          IPO準備/上場会社でひと工夫 Part.09 - 文書管理規程の意義 -

          " 発生事実(不祥事/不正行為) " が発生しない上場会社の内部監査 Part. 11 - モノ言う証憑 -

           上場会社での発生事実(不祥事/不正行為)が跡を絶たない昨今、内部監査はその責務を果たすため、どのようにしたら良いでしょうか。  直近事例を内部監査の目線でみていきます。  今回ご紹介する直近事例は、印章の不正利用の疑義事案の調査から新たな事案が検出された事例です。当該疑義事案に関する特別調査委員会発足され、その後の調査過程で新たな事案を検出。これにより調査範囲の拡大等のために当初予定していた四半期報告の提出延期を余儀なくされた、という経緯となっております。  当該会社の

          " 発生事実(不祥事/不正行為) " が発生しない上場会社の内部監査 Part. 11 - モノ言う証憑 -

          企業法務の在り方 Part.05 - 会計・経理の知識を持つ法務が会社を助ける -

           企業法務の業務範囲はとても広いです。専門性の高い業務や、幅広い知識と深めの経験値を求められる業務など様々です。そのような状況の中で、企業法務の皆さんは会社、役員、部門・部署、従業員の方々からの要請・依頼に十分に応えられるかどうか。いろいろな角度を通して、皆さんの会社それぞれの企業法務の在り方を確認してみましょう。  今回は、企業法務が会計・経理の知識を身に付けることについて考えてみたいと思います。 企業法務には会計・経理の知識が必要  法務の皆さんは、日頃の実務で様々な

          企業法務の在り方 Part.05 - 会計・経理の知識を持つ法務が会社を助ける -

          IPO準備/上場会社でひと工夫 Part.08 - 業務分掌と業務範囲のジレンマ -

           IPO準備会社と上場会社。それぞれ立場は違いますが、意外にもその悩みどころや解決策に共通点があります。ここではその " ひと工夫 " をご紹介します。  今回は、特にIPO準備期の会社の業務分掌と業務範囲についてのひと工夫です。 業務分掌にご注意ください  会社がIPO準備に入るにあたって、まず主幹事証券会社や監査法人等から聞かれることとして「規程類は整備されていますか?」があります。ガバナンス、コンプライアンス、内部統制・・・いろいろな意味で必要なのですが、まずは会社

          IPO準備/上場会社でひと工夫 Part.08 - 業務分掌と業務範囲のジレンマ -

          企業法務の在り方 Part.04 - リスクに合わせた法知識の身に付け方 -

           企業法務の業務範囲はとても広いです。専門性の高い業務や、幅広い知識と深めの経験値を求められる業務など様々です。そのような状況の中で、企業法務の皆さんは会社、役員、部門・部署、従業員の方々からの要請・依頼に十分に応えられるかどうか。いろいろな角度を通して、皆さんの会社それぞれの企業法務の在り方を確認してみましょう。  今回は、企業法務の法知識の身に付けることについて考えてみたいと思います。。 企業法務は頼りになる存在。だが・・・  法務の皆さんは、日頃の実務で様々な法務

          企業法務の在り方 Part.04 - リスクに合わせた法知識の身に付け方 -

          " 発生事実(不祥事/不正行為) " が発生しない上場会社の内部監査 Part. 10 - 点を線で結ぶ監査 -

           上場会社での発生事実(不祥事/不正行為)が跡を絶たない昨今、内部監査はその責務を果たすため、どのようにしたら良いでしょうか。  直近事例を内部監査の目線でみていきます。  今回ご紹介する直近事例は、元社員による顧客先財産着服事案です。状況としては、当該元社員が顧客先預金口座から不正な方法を用いて領得し、これを隠匿するため通帳残高と決算に関する書類等を改ざんしていた、という経緯です。  今回の直近事例のポイントは、 証憑は語る。 不正行為を不正行為で隠す。 不正行

          " 発生事実(不祥事/不正行為) " が発生しない上場会社の内部監査 Part. 10 - 点を線で結ぶ監査 -

          監査役の在り方 Part.05 - 会社の自浄作用を追求する監査役 -

           2023年04月企業会計審議会(金融庁)において改訂版・内部統制報告制度(J-SOX2023改訂版)が改訂され、これに伴って監査役/監査等委員の役割の重要性が上がっています。  今回は監査役/監査等委員の役割について、違った面から考えてみましょう。 取締役・役員による不正行為に監査役は・・・  適時開示情報閲覧サービス(TDNET)を閲覧していて、四半期・通期決算報告の延期を発表する会社がいつくかありました。その理由として、取締役・役員(当該上場会社、子会社を含む)によ

          監査役の在り方 Part.05 - 会社の自浄作用を追求する監査役 -

          IPO準備/上場会社でひと工夫 Part.07 - 取締役会の "変容" にひと工夫 -

           IPO準備会社と上場会社。それぞれ立場は違いますが、意外にもその悩みどころや解決策に共通点があります。ここではその " ひと工夫 " をご紹介します。  今回は、「取締役会の変容」についてのひと工夫です。 取締役会に「変容」が求められるとは?  以前の記事「IPO準備/上場会社でひと工夫 Part.06 - 「取締役会の実効性」のひと工夫 -」では、「コーポレート・ガバナンス・コード(以下「CGコード」と言います)」(株式会社東京証券取引所、以下「東証」といいます)の「

          IPO準備/上場会社でひと工夫 Part.07 - 取締役会の "変容" にひと工夫 -

          監査役の在り方 Part.04 - 監査役と監査等委員の未来像 -

           2023年04月企業会計審議会(金融庁)において改訂版・内部統制報告制度(J-SOX2023改訂版)が改訂されました。この改訂に伴い、監査役/監査等委員の役割の重要性が上がっています。この改訂は今後も続くそうですが、監査役と監査等委員の役割もさらに変わっていくでしょう。  今回は監査役/監査等委員の将来像について考えてみましょう。 監査役と監査等委員の役割の違いから  前回の記事「監査役の在り方 Part.03 - 普段業務の積み重ねで差がつく -」でご紹介しましたが、

          監査役の在り方 Part.04 - 監査役と監査等委員の未来像 -

          監査役の在り方 Part.03 - 普段業務の積み重ねで差がつく -

           2023年04月企業会計審議会(金融庁)において改訂版・内部統制報告制度(J-SOX2023改訂版)が改訂されました。この改訂に伴い、監査役/監査等委員の役割の重要性が上がっています。  今回はこれについて考えてみましょう。 監査役の役割の変化  監査役/監査等委員(以下総じて「監査役」といいます)の役割は、会社法に定められている役割と、J-SOXにおいて求められている役割があります。  まず、会社法に定められている役割について、公益社団法人日本監査役協会「監査役制度

          監査役の在り方 Part.03 - 普段業務の積み重ねで差がつく -

          " 発生事実(不祥事/不正行為) " が発生しない上場会社の内部監査 Part. 09 - 組織の機能不全 -

           上場会社での発生事実(不祥事/不正行為)が跡を絶たない昨今、内部監査はその責務を果たすため、どのようにしたら良いでしょうか。  直近事例を参考に、内部監査の本分について考えてみたいと思います。  今回ご紹介する直近事例は、社内の組織が機能不全に陥ったことで発生事実(不祥事/不正行為)が外部の通報によって明るみになった内容です。状況としては売上高の不正な会計処理が、監査等委員が以前指摘していたにもかかわらず内部の自浄作用が働かず改善しなかったこと。そのうえ、その不正行為は金

          " 発生事実(不祥事/不正行為) " が発生しない上場会社の内部監査 Part. 09 - 組織の機能不全 -

          J-SOX2023年改訂で内部統制がやるべきこと Part.09 - 評価範囲③・IT(情報システム) -

           2023年04月企業会計審議会(金融庁)において改訂版・内部統制報告制度(J-SOX2023改訂版)が発表されました。15年ぶりの改訂です。  今回の記事では、評価範囲の選定に関するもののうち、IT(情報システム)について考えてみます。 (*IT全般統制(ITGC)ではありませんのでご注意ください。) 業務プロセスの評価範囲にもIT(情報システム)が影響します  2023改訂版「財務報告に係る内部統制の評価及び監査の基準並びに財務報告に係る内部統制の評価及び監査に関す

          J-SOX2023年改訂で内部統制がやるべきこと Part.09 - 評価範囲③・IT(情報システム) -