編集者としての1歩を踏み出した、独立1年目を振り返る

年末には振り返りを終えている予定だったのですが、
高熱に見舞われ、すっかり自宅で憔悴しておりました...。
一週間も経つのに、まだ治りきっておりません...。

とはいえ、年が明けてから数日が経つので、そろそろ振り返りを行っておきます。

リクルートホールディングスを退社した昨年は、独立1年目でした。
間違いなく、人生でもっとも高速でかつ濃密に過ぎ去った1年となりました。

当初は一人でフリーランスとして細々と仕事をしていく予定でしたが、すぐさま仕事量が溢れ、アシスタントについてもらうように。

去年の暮れには、編集者の間でにわかに"アシスタントブーム"のようなものが起こりましたが、波風が何もなかったなかで、ある日突然、突撃してきたオバラくんはそのムーブメントの先駆けだったのかもしれません。

今回は記事単位で実績をまとめているポートフォリオを遡りながら、年間のハイライトを振り返っていきます。
とても長くなるので、先にダイジェストを下記にまとめました。

・独り立ちできたすべての礎にある『SENSORS』
・沖縄から北海道まで、日本全国津々浦々を旅した一年
・番組出演から自分連載まで、宇野さんいつもありがとうございます
・オウンドメディアはクライアントさんとの関係があってこそ
・ジュンヤさん、柿次郎さん、ロールモデルから学んだ組織作り
・Web以外の紙と動画
・編集でできることの拡張
・2018年は...

独り立ちできたすべての礎にある『SENSORS』

独立一発目の仕事は、『SENSORS』でのメルカリ会長・山田進太郎さんへの取材でした。
日本初のユニコーン企業、メルカリ・山田進太郎が描く世界戦略とシェアリングエコノミーの行方

立ち上げから参画しているSENSORSですが、体制が変わって以降、Web編集は僕と編集長の西村真里子さんのミニマムなチームに。

特集では、
FinTechと日本の未来ー木村新司(AnyPay)× 佐藤航陽(メタップス)
シェアリングエコノミーの可能性ー髙橋正巳氏(Uber Japan)× 重松大輔氏(スペースマーケット)
ライブエンターテインメントー猪子寿之氏 × 小橋賢児氏
ティーンカルチャーー中川悠介(アソビシステム)× 森泰輝(VAZ)
投資家とスタートアップー小笠原治×千葉功太郎
AIで最適化される未来ー三宅陽一郎×舛田淳
人生100年時代の次世代リーダーー朝倉祐介×前田裕二

と、毎回豪華ゲスト陣をお招きし、MCのライゾマティクス齋藤精一さんと落合陽一さんを交えた濃密なディスカッションを記事でお届けしました。

そもそも僕が編集者として独立する上で、人脈、知識、編集技術、すべての面で礎になっているのが『SENSORS』に他なりません。
イケダハヤトさんが「イケダハヤトが木陰からこっそり注目している、90年以降に生まれたライター・編集者たち。」のなかで自分の名前を挙げてくれたのも、『SENSORS』があってこそ。

メディアアートからビジネスへ軸足を移しつつも、根底にある「テクノロジー×エンターテインメント」のエッセンスを維持して、今後もWeb編集に当たります。

また、他媒体にはなりますが、経営者の方にインタビューさせていただいたなかで特に印象的なのは下記の二つ。

社長が語る「ライザップ経済圏」とは
「銀のさら」の社長が“怒る”のをやめた理由

沖縄から北海道まで、日本全国津々浦々を旅した一年

年明けに思い出されるのは、柿次郎さんと男二人で乗り込んだ熊本取材です。

世界で愛されるキャラクター「くまモン」の知られざる真実
バブル崩壊、廃業寸前、3度の自然災害…「地獄の旅館経営」を再建した男

熊本取材では上記二つの記事を書きました。

この熊本を皮切りに、昨年は北海道から沖縄まで(仕事もプライベートも)日本全国を旅していたように思います。(半分くらいが柿次郎さんに誘われて、フェスに行ったり、飲み会に行ったりでしたが...)

なかでも、『電ファミニコゲーマー』の取材で、北海道へ繁殖牝馬のセリへ取材に行けたのは思い出深いです。趣味が馬くらいしかない自分にとって、馬関連の仕事ほどうれしいものはありません。

種付けからかよ!? おまえらが力を合わせ馬主で成功する『リアルダビスタ』遂に始動。繁殖牝馬のセリを現地北海道で密着レポート!
AIが競馬予想で回収率180%突破の快挙! 『電脳賞』優勝のITエンジニアが語る戦略が鮮やかすぎて目からウロコ
事情通「2次元こそコスパ悪い」…アダルトVRの夢は挫折しつつあるのか? 業界に通じたA氏に訊く黎明期アダルトVR史とAV業界の“閉塞感”【インタビュー】

競馬の他にも、アダルトVRに関する記事も執筆し、かなりバズった記憶があります。

他にもCOTAS編集部一行で、アラフドミュージックフェスに参加しつつ、エビスサーキットで行ったドリフト取材も楽しかったです。

番組出演から自分連載まで、宇野さんいつもありがとうございます

独立する前からちょこちょこお手伝いさせてもらっていた、宇野常寛さんが主宰する『PLANETS』ですが、去年はかなりガッツリと関わらせてもらいました。

まずは第一回から構成を担当させていただいた落合陽一さんの連載『デジタルネイチャーと幸福な全体主義』は最終回まで。(こちらはもうすぐ書籍になるとのことです)

4月からは宇野さんの番組『水曜解放区』にレギュラー出演させていただいております。(次回は1月24日に出演予定です)

10月1日には、出演者大集合の公開生放送をCAMPFIREで行いました。
数多くのリスナーの方がいらっしゃり、交流を楽しみました。

また、自分の連載『考えるを考える』もスタートさせました。
宇野さんには常々、「リョーくんは早く自著を出さなくちゃ」と発破をかけていただいているので、いい意味でのプレッシャーと機会に感謝です。

第1回 思想家・山口揚平に聞く、「意識をコントロールし、情報を有機化する方法」
第2回 21世紀の空海・石山洸が構想する新たなメディア・レボリューション「AIが色即是空を実現する」
第3回 産業医・大室正志に聞く、"自分探し系"生き方への処方箋

後続の回も絶賛仕込み中なので、乞うご期待ください。

オウンドメディアはクライアントさんとの関係があってこそ

そろそろアップデートしますが、上記で整理したビジネスモデルのうち、最重要といっても過言ではないのがオウンドメディアの運用。
(想いも含め、もう少し仔細に語ったのが『独立メディア塾』さんに寄稿させていただいた次の記事:Web生まれ、Web育ち、Web編集者の前途

上流から下流まで丸っと請け負うのか、コンテンツの編集部分だけ担当するのか、粒度の違いこそあれど、重要な仕事であることに越したことはありません。

まずは僕の根幹にある、グロービス・キャピタル・パートナーズ(GCP)さんのメディア『COMPASS』。こちらは僕がリクルート在職時代から手がけているもので、このメディアがあったからこそ、会社を辞める決意ができたとすら言えるかもしれません。
下記はローンチ時に出した記事で、ご好評をいただいた:スタートアップの源流「あの頃のネットエイジとビットバレー」–西野伸一郎×仮屋薗聡一

独立直後から未熟な自分を温かな目で支え続けてくれている、GCPの方々には頭が上がりません。

そしてもう一つ、メドピアさんが運営する『Healthtech+』も立ち上げ前にご相談いただき、運用を続けているものです。

僕と一緒に立ち上げから現在まで、一緒に奮闘してくれているメドピアの広報の方にも感謝の念が堪えません。
僕のことを信用してくれ、僕がやりやすいように企画や編集も任せてくれる。地道にしっかりとヘルスケア領域を僕ら世代に広げていきたいです。去年の段階で、「ヘルステック」で検索して第一位に来れたのは収穫でした。
夏頃には『広報会議』の「11社の気になる編集・運用体制『ヒット記事』と成果も公開」という特集に取り上げていただく機会もありました。

そのほか、電通総研さんが運営する『COTAS』やCrewwさんが運営する『creww MAGAZINE』で媒体編集をサポートさせていただきました。

取材をベースにした媒体づくりに強みを持っているため、オウンドメディア立ち上げを検討されている方がいらっしゃいましたら、お声がけいただければと思います。

ジュンヤさん、柿次郎さん、ロールモデルから学んだ組織作り

すでに名前が挙がっている柿次郎さんにくわえ、自分の編集業を考える上で、モリジュンヤさんもかけがえのない先輩。

まったくタイプの違う二人から受ける薫陶というか、影響は大きく、自ら『サイボウズ式』さんにこんな持ち込み企画をしたこともありました。
会社員でもフリーでもない、その中間ぐらいの生き方を模索しているところです──モリジュンヤ×徳谷柿次郎

昨年のあるとき、奇しくも同じ日に、
柿次郎さんから「『BAMP』というメディアを立ち上げるので、ライターとして参加しないか?」
ジュンヤさんから「『AMP』というメディアを立ち上げるので、編集デスクとしてジョインしてくれないか?」
と声がかかり、これは自分でも『DAMP』というメディアを立ち上げようかと思ったくらいです(笑)。

『BAMP』では、
ドローンだけが、アフリカの「金の違法採掘」を撲滅できる理由
「ヤンキーインターン」は東京と地方の“体験格差”を解消する
非行少年、中卒…人生ゼロからやり直せる“奇跡”の塾「フジゼミ」とは?

を執筆しました。
フジゼミを取材した翌日には、広島で中高生向けに講演をさせていただく機会にも与かりました

『AMP』では毎週一回の編集会議に参加し、媒体全体をみながら、ネタ選定や記事の深度を深めるべく編集デスクとしてコミットさせていただいています。

年末には、柿次郎さんからお声がけいただき、ジュンヤさんも含めて「パラレル親方」というイベントを開催しました。

労働集約になりがちなライター・編集業だからこそ、組織化や仕組み化のレバレッジが効きやすいのではないかとの仮説のもと、今年以降もフリーランスの働き方をアップデートする試みを続けていきます。

Web以外の紙と動画

Webでの編集の傍ら、紙の編集にも多く携わらせていただきました。
NTTデータ広報誌『Inforium』から、『編集会議』や『Forbes』といった雑誌媒体での執筆、書籍も数冊構成を担当させていただきました。(2冊とも今年中には必ず発売されるものと思われます)

ブックライティングに関しては、自分のなかでも方法論をより精緻化し、質量を高めたく思っております。
テクノロジーからビジネス領域まで幅広いジャンルをカバーし、きっちり理解しながら、分かりやすい内容に落とし込むのが自分の強みだと思っています。お声がけお待ちしております。

あとは、動画領域でも仕事をさせていただいたのが去年の学びです。
年始の早い段階から『ONE MEDIA(旧WHITE MEDIA)』の代表・明石さんにお声がけいただき、編集者として媒体や企画に対し、顧問的な立場からサポートさせていただきました。

編集でできることの拡張

Webメディアや雑誌などの典型的な編集領域から、表には見えずらい場所でのお仕事も数多くこなすことができました。
「こんな仕事もあるのか!」と、この辺りは独立するまでそもそもあまり知らないものでした。

分かりやすいところでいえば、新卒・中途採用のためのコンテンツ制作。主に現役社員の方へのインタビューが中心です。
他にもある企業の労働改革推進室の取り組みを記事化し、社内イントラにアップするためのコンテンツ作りなどもお手伝いしました。
こうした社内のインナーコミュニケーションを活性化するような領域で、編集力を生かせるのは一つの発見でした。
古巣であるリクルートとも一緒に、同様の取り組みをしていきたいです。

また数日前には、ある媒体から営業と編集の両面を分かる立場として、営業コンサルを担ってほしいとの依頼を受けました。
「編集」をコアに、お手伝いできる仕事の幅を今年は一層広げていきたいです。

2018年は...

個人の振り返りと目標は、また別のnoteに切り出して行おうと思うので、仕事にフォーカスして最後にまとめておきます。

・チームとしてより広範囲でチャレンジングな仕事に取り組む。そのために強固な組織作りを進める。
・引き続きクライアントさんと共に、オウンドメディアを着実に運営していく
・フロー→ストック→サブスクリプション→ストックの構造を意識しながら、仕事と資産を分散させる
・自事業としてメディア/プロダクト/サービスの開発をする
・自著を出す

あとは、直接的な仕事ではないですが、定期的にnoteは書きたいです。
年末には書評note書いたので、こちらにも貼っておきます。

Inquireの皆さんと共同でまとめたものにも、選書いたしました。

その他、コミュニティづくりはイベントも積極的に行いたい。
今月末にはMATCHAの青木さんとゆるくヴィパッサナー瞑想に関するイベントを行う予定です。詳細はまた後日。

記事単位では、ほんの一部しか触れられませんでしたが、全体は一応こちらにまとまっております。

そんなわけで、とっ散らかった振り返りとなってしまいましたが、本年も皆さまどうぞよろしくお願いします!
お仕事の相談もお気軽にお寄せください〜。

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言葉を編んでいく感覚

以前まで『言葉を手にしていく感覚』というブログを書いていました。 http://ryohsblogtakk.blogspot.jp/ それを引き継ぐ形で、今後はこちらに私的な文章を載せていこうと思います。
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