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私が川崎ブレイブサンダースファンになった理由

2021年3月13日はとても嬉しい日になりました。私が応援しているバスケットボールチーム、川崎ブレイブサンダースが7年ぶりに天皇杯優勝を決めたんです。会場には行けなかったのでテレビ観戦となりましたが、家族と飛び跳ねて喜びました。選手の皆さん、本当にお疲れ様でした。

普段から仲良くしている妹たちに誘われ、ファンクラブ入会・DAZN契約に踏み切ったのが2018年。まだ3年足らずでファン歴は浅いですが、今日は私がブレイブサンダースファンになった理由を書いてみたいと思います。

幼いころから身近だった
ブレイブサンダース


実は私とブレイブサンダースの出会いは結構早いです。何を隠そう私の実家はブレイブサンダースの練習が行われる体育館の比較的すぐ近くにあります。

その体育館の近くに選手寮があるので、基本的に我が家とブレイブサンダースの選手の皆さんの生活圏はほとんど一緒。道端やよく行くスーパーで、スポーツウェアをきたひときわ身長の大きいお兄さんや外国人をみたらまず間違いなくブレイブサンダースの選手の方という感じです。

私が本格的にバスケットボールを始めたのは小学校6年生でしたが、父がスラムダンクの単行本を買っていたこともあり、小学校に上がる前からバスケットボールというスポーツ自体はかなり興味を持っていました。

当時はお世辞にもファンとは言い難いですが、家の近くに実業団のバスケットボールチームがあること、それがブレイブサンダースというチームであることは割と幼いころから認知していました。そのためファンではないにせよ、一定の親近感がありました。

ブレイブサンダースとの距離が
一気に近づいた出来事


ちょっと今も取り組みがあるのかは分からないのですが、私が学生だった頃、ブレイブサンダースは川崎市内の学生に向けてバスケットボール教室を開催していました。

中学生のころ、私は学校の代表としてブレイブサンダースが主催するバスケットボール教室に参加することがありました。

その時のブレイブサンダースのチームメンバーを詳しく把握していたわけではないのですが、幼いころから何となく知っていて、親近感を持っていた実業団チームの選手から直接バスケットボールを教えてもらえることにかなり興奮したのを覚えています。

バスケットボール教室の当日、それまではただ通り過ぎるだけだったブレイブサンダースの体育館に足を踏み入れた時、何となく誇らしいというか友達に自慢できる思い出ができたようでとても嬉しく感じていました。

当日の練習ではフットワークの基礎から、ドリブル、シュートなど、個人のスキルを高めるきっかけになるようなドリルをこなしました。この時のある選手との会話が私を一気に川崎ブレイブサンダースに近づけます。

その選手とは、現在川崎ブレイブサンダースのGMとしてチーム編成などを担当している北卓也さん(以下、北さん)でした。

忘れられない北さんとの会話


川崎ブレイブサンダースを知っている方には説明不要ですが、現役時代の北さんは日本を代表するクラッチシューターで、北さんが付けていた背番号51はクラブの永久欠番になっているほどのレジェンドです。

バスケットボール教室に参加する前、私は父からブレイブサンダースには何人か日本代表レベルの選手がおり、その筆頭が北さんだと教わりました。

そんなにすごい選手がいるのなら当日に何か特別な会話ができないかと思い、私は色々と考えました。

その時に思い浮かんだのが、北さんが日本代表として参加した1995年の福岡ユニバーシアードの話を聞くことでした。この大会で日本はアメリカ代表と顔を合わせるのですが、この対戦相手の中にはアレン・アイバーソンやティム・ダンカン、レイ・アレンなど、私の中学時代のNBAを彩るスーパースター達がいたのです。

当時、NBAのにわかファンでもあった私はアイバーソンが大好きでした。そこで実際にユニバーシアードでアイバーソンとマッチアップした北さんに、当時のことを聞いたら何か話してくれるのではないかと思ったのです。

バスケットボール教室の練習メニューが順調に消化される中、私は休憩時間に北さんに近づき、勇気を出して話しかけてみました。当時北さんと話した内容は概ね次のような感じです。

私:北さん、昔アイバーソンと対戦したことあるんですよね?どんな感じだったんですか?

北さん:よく知ってるねそんなこと!アイバーソンは凄かったよ。今まで対戦した選手の中で一番スピードが早かったんじゃないかなぁ。

:そうなんですね!北さんやブレイブサンダースの選手も物凄く早いと思うんですけど、そんなに違うものなんですか?

北さん:全然違うねぇ。日本の選手にもスピードのある選手はいるけど、例えばドライブで抜かれても追いかければ追いつける感じ。でもアイバーソンはレベルが違ったよ。目の前から消えたと思って後ろを見たらもう空中にジャンプしてたの。伝わるかなぁ、この違い。全然追いつけなかったんだよ。

:すげぇー。北さんレベルの選手でも追いつけないくらい早いんですね!

北さん:そうだねぇ、身体能力が桁違いだった。早いだけでなくてスキルもあるしね。それにしてもよく知ってたね。上手い人の映像を見て勉強するのはいいことだから続けてね。

:はい!ありがとうございます!

細かい部分で違うところはあると思うのですが、大体こんな会話でした。当時中学生だった私に優しい笑顔で話してくれた北さんを今も覚えています。

あれから十数年。北さんはGMに、
私はブレイブサンダースファンに


あの日の北さんとの会話があったから、私は妹たちの誘いに乗ってすんなりとファンクラブに入会できたのだと思います。

私はバスケットボール自体が好きなのでNBAの試合もたまに見たりするのですが、川崎ブレイブサンダースの試合を見ているときほどの興奮は感じなくなっているのが正直なところです。

選手の動きのダイナミックさ、華麗なテクニックや最先端の戦術はNBAの魅力です。それでも一本一本のシュートの行方をハラハラして追いかけたり、納得のいかない審判のファウルコールに一喜一憂したりして、それこそ食い入るように見てしまうのは川崎ブレイブサンダースの試合です。

今年はコロナと娘の誕生が重なってなかなか会場にいけないのが残念ですが、早くビールを右手に、娘を左腕に抱えながら等々力アリーナのあの興奮を味わいたい。

私と川崎ブレイブサンダースを結び付けてくれた北さんがもうコートにいないのは少し寂しい思いもありますが、これからも家族そろってブレイブサンダースを応援していきたいなと思います。

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