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旅行と写真と音楽/本業はソフトウェア技術者/ 書きかけもアップします

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マガジン

  • 【中国旅行記】新緑芽吹く南京・揚子江

    揚子江の岸に位置し、西安、北京、洛陽とならぶ中国の四代首都「南京」を訪れた際の記録。

  • 【中国旅行記】深圳・香港の光と影

    観光地を必死に調べるのは非常にダサい、過去に読んだブログ記事でそういう主張を目にしたことがある。 確かに、旅先の人が見せたいモノを見るだけでその街について理解した気になるのはナンセンスだ。深圳では観光地を調べず、街をひたすら歩き、中国の見せたい深圳と中国の見せたくない深圳をまんべんなく見物することにした。

  • 日本 国内旅行記

    大阪市在住の筆者がカメラをぶら下げてお出かけした記録を書き連ねる。カメラは主にNikon Z6に35mm前後の単焦点を利用。関西圏が中心。 ヘッダー画像は東海道新幹線から見える富士山。

  • 【新疆ウイグル】シルクロード路地裏百景

    2023年末、筆者は西域の玄関口・西安に降り立った。本シリーズでは35mm単焦点(&GoPro)ををぶら下げ、西安から鉄路でトルファン・ウルムチを徘徊した記録を書き連ねる。

最近の記事

  • 固定された記事

【新疆ウイグル旅行記】#3トルファンの美食に唸る

トルファンの街の南はウイグル人の密度が特に高く、バザール、食堂、モスクなど失われゆく中国の地方風情をふんだんに味わうことができた。ウルムチ・ピチャンの旅行記も今後作成する予定だが、トルファンの風情を上回ることはなかった。そんなトルファンの街のグルメを紹介する。 一つ前の記事(トルファン住居編)はこちら。 ナン東〜南アジアは温暖で降水量も多いため、稲作が盛んである。一方で、降水量が少なく、気温の低い中央アジアではコメが取れないため、トウモロコシや小麦などの畑作が盛んだと中学の

    • パンク寸前の関西空港と深圳航空の”あじわい”(南京#0)

      渡航前夜ビザ入手に骨を折る COVID-19の流行に伴い、中国の日本に対するビザ免除政策が停止されてから4年が経過した。乗り継ぎ以外で中国を訪れる場合、短期間であってもビザ申請センターに出向き、ビザを入手しておく必要がある。今回も混雑したビザ申請センターで2時間待ちをクリアし、ビザをゲットした。 不人気な中国土産 中国のおみやげといえば、筆者の偏見交じりだが、鉄観音のような中国茶、茶器、麻辣味付けのナッツなどが定番である。同僚や家族にお土産は鉄観音で良いか聞いたところ、

      • 深圳#3 ハイテク都市を支える城中村

        深圳の最先端電子街「華強北」筆者は深圳最大の電子街という異名がついて久しい街「華強北」の街を散策した。華強北は日本の秋葉原を模して造られた電子機器・部品の小売店集積地で、現在では秋葉原の30倍の規模を誇るといわれている。スマートフォンの修理店や无人超市などが立ち並ぶ華強北歩行のショッピングセンターでVILTROXの店舗を発見した。 近年、レンズといえば日本製(もしくはドイツ製)という世界共通の価値観が崩れつつある。VILTROXや7Artisansのように、中国深圳では多

        • 香港#2 湾仔の食と交通

          下手な観光地は避け、地元住民のような飾らない衣食住を営むことこそが偶発性の高い、つまりその旅行で自分にしか起こり得ないイベントを発生させるために重要な姿勢だと考えている。旅先でのプランに迷いが生まれた際にはこの考え方に立ち戻る、というのが私の旅の進め方である。 筆者は香港地元住民の生活に密着したグルメを楽しむべく、TSTのドミトリーを出発し、香港島 中環(セントラル)を経由し、湾仔(ワンチャイ)へ向かった。 九龍半島での営みを記録した、ひとつ前の記事は下記。 湾仔の交通

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        【新疆ウイグル旅行記】#3トルファンの美食に唸る

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        • 【中国旅行記】新緑芽吹く南京・揚子江
          1本
        • 【中国旅行記】深圳・香港の光と影
          5本
        • 日本 国内旅行記
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        • 【新疆ウイグル】シルクロード路地裏百景
          5本

        記事

          ビザ申請と庫迪咖啡

          春の心地よい風が吹く4月中旬、筆者は仕事を中断し、来る中国出張に向けて大阪市中央区の中国ビザ申請センターへ向かった。 筆者は大阪市中央区に在住しており、幸いにもビザ申請センターまで自宅から徒歩で行ける。このビザ免除制作が停止されているこのご時世において相当恵まれていることを自覚している。 COTTI COFFEE(庫迪咖啡)ビザ申請センターはとにかく混む。以前予約制だった2023年、朝8時半頃(オープンは9時)に訪れたが、すでに5人ほどが並んでおり、1時間程申請二時間を要

          ビザ申請と庫迪咖啡

          香港#1 九龍半島の朝、昼、夜

          近年では2019年~2020年にかけて大規模な民主化運動が勃発し、12名の死者が出た香港。2020年に入り、COVID-19の流行と国家安全法の発効に伴い、運動は事実上終結し、民主化活動は挫折を迎えた。中国政府の統制が強まりつつある香港の景色を写真に残すべく、筆者は深圳から香港に戻り日中の九龍半島を散策した。 九龍半島の朝:倫敦大酒楼のワゴン式飲茶失われつつある営み、変化のスピードの速い事象を撮影することで希少性の高い記録を残す、というのが私を旅行に駆り立てる原動力である。

          香港#1 九龍半島の朝、昼、夜

          旅に対する基本方針(マーケティングの奴隷にならないために)

          かつて、筆者の好むようなバックパッカー旅行を紹介していたクリエイターが近年、マーケティングの奴隷となり、ショッピングや高級ホテルステイなどが中心のコンテンツばかりを生産していることに失望したことが幾度となくある。 こういった事態にならないように、旅に対する基本方針を10本目の記事として記録しておく。自分向けの記事といった色合いが強いため、長文・乱文になることをご了承いただきたい。 取り扱う旅行の範囲・定義「旅行」とは距離に関わらず、自分の行きたい場所に足を延ばす行為・その

          旅に対する基本方針(マーケティングの奴隷にならないために)

          深圳#2 美女と夜景と自動運転

          観光地を必死に調べるのは非常にダサい、過去に読んだブログ記事でそういう主張を目にしたことがある。 確かに、旅先の人が見せたいモノを見るだけでその街について理解した気になるのはナンセンスだ。深圳では観光地を調べず、街をひたすら歩き、中国の見せたい深圳と中国の見せたくない深圳をまんべんなく見物することにした。 本記事では「中国が見せたい深圳」を紹介する。 自動運転タクシーを体験深圳に来た目的の一つは自動運転タクシーに乗ることだ。日本では実用化されていない自動運転を中国で楽しめる

          深圳#2 美女と夜景と自動運転

          深圳#1 コロナ明けの香港と特区旅游ビザ

          2020年、コロナの流行に際し、中国への入国に際して適用されていたノービザが停止された。2024年3月時点でも、日本を含む一部の国に対するノービザ政策は再開しておらず、中国を訪問するには基本的にビザセンターでビザ取得が必要だ。 日本からビザを持たずに香港に入国したうえで、香港と中国の間の陸路国境にある査証事務所にて申請を行うことで、5日間深圳市内に滞在可能となる「特区旅遊(E)ビザ」が存在する。一度行ってみたかった中国最先端の街・深圳にビザなしで行けることを知った筆者は、2

          深圳#1 コロナ明けの香港と特区旅游ビザ

          春先の京都にて町中華+桜を満喫した

          2024年、過去10年間で最も遅い桜の開花今年の桜の開花は異例の遅さだ。地元大阪の大阪城公園や造幣局ではまだ開花せず、一面が「つぼみ」で埋め尽くされている状況だ。(2024年3月30日現在) Twitterで調べたところ、京阪神地域では京都御所にある「出水の桜」と呼ばれるしだれ桜だけが満開を迎えているようだ。(他の桜はまだ咲いていない) 撮影にはカメラ:Z6にVoigtlander Nocton Classic 40mm f/1.4レンズとNIKKOR Z 24-70 f/

          春先の京都にて町中華+桜を満喫した

          【中国旅行記】 風光明媚 しだれ柳と泉のまち、山東省済南市

          注)この記事は書きかけです。今後追記していきます。 2024年1月2日、帰路の飛行機が欠航したおかげで済南市で一泊することになった。筆者は「泉の街(泉城市)」の異名を持つ山東省済南市の地に降り立った後、そそくさと宿にむかった。 外国人お断り(あるある)中国には外国人お断りの宿がある。中国の宿が外国人を宿泊させるためには、公安の認可を得たうえで、外国人の宿泊者を登録するためのネットシステムを利用する必要がある。(これの利用料がかなり高いらしい) 沿岸部では比較的安価な青年

          【中国旅行記】 風光明媚 しだれ柳と泉のまち、山東省済南市

          【新疆ウイグル旅行記】#5ウルムチで年を越す~酒を飲むウイグル族~

          ウルムチ市街の中心部に位置するCC MALL 时代广场(タイムズスクエア)にて、カウントダウンイベントが行われるとの情報を入手したため、現場に向かった。一つ前の記事(ウルムチ街歩き編)はこちら。 カウントダウンイベントイベントの現場ではテロ警戒のため、ウイグル族を含む公安警察が大量に動員されていた。集まった人の数も多く、数万人レベルの群衆が押し寄せていた。 群衆の年齢層は10代~20代前半の若者が多く、街中よりもウイグル族の割合が高かった。漢族は旧正月、ウイグル族は西洋の正

          【新疆ウイグル旅行記】#5ウルムチで年を越す~酒を飲むウイグル族~

          【新疆ウイグル旅行記】#4ウルムチ路地裏百景

          2023年12月31日、宿泊していたトルファン大飯店からの朝日を撮影。2泊したトルファンの街を離れ、ウルムチへ向かう日である。 一つ前の記事(トルファングルメ編)はこちら。 ウルムチ駅私を乗せた动车はほぼ定刻通り、ウルムチ駅に到着。駅出口には等間隔で地元警官が並び、露骨に厳戒態勢だった。駅を出ると乾燥地帯のトルファンとは打って変わって雪国であった。ウルムチ駅は郊外に建設された新駅のため、市街地まで移動のため、バス停を探した。 「生粋のウルムチ人は冷たい」というブログ記事を

          【新疆ウイグル旅行記】#4ウルムチ路地裏百景

          【新疆ウイグル旅行記】#2トルファン式住居紹介

          本記事では早朝のトルファン中心街と日中〜夜間にかけて徘徊したウイグル族居住区のハイライトを記載する。 一つ前の記事(西安→トルファン鉄路移動編)はこちら。 トルファンの第一印象北京時間午前6時過ぎ、真夜中のトルファン市街に到着。新疆ウイグル自治区の時間感覚はおよそ北京時間-2時間なので、4時くらいの感覚だと思ってよい。店は当然閉まっているし、街を歩いている人もいない。 街の中心となる交差点に位置する中国建設銀行の前には自走できないと思われる廃セダンが鎮座しており、退廃的なこ

          【新疆ウイグル旅行記】#2トルファン式住居紹介

          【新疆ウイグル旅行記】#1 鉄路移動&新疆の洗礼

          2023年12月27日、西安に降り立った私はコロナ前に訪問した際の記憶を頼りに、鐘楼に向かった。 本シリーズでは35mm単焦点ををぶら下げ、西安から鉄路でトルファン・ウルムチを徘徊した記録を書き連ねる。 第一回の本記事では、西安からトルファンまで2500kmを鉄路で移動した際の出来事、公安警察との攻防についてお伝えする。 カメラはNikon Z6にレンズはNIKKOR Z35mm f/1.8での撮影。このレンズはf1.8という平凡なスペックに対し、価格が10万円と高いため、

          【新疆ウイグル旅行記】#1 鉄路移動&新疆の洗礼