本が好きになったきっかけ
子どもの頃は本が嫌いな人間だった。
活字を読むと眠くなる。
その時間があったら外で遊びたい。
野球の練習をしたい。
読むとするなら名言集。
みたいな子ども。
漫画は漫画で読み始めると止まらなくなっちゃうから、別の意味で嫌いな人間だった。読んでるうちは楽しいけど、読み終わったあと後悔しちゃう感じ。
そんな私は、ある時を境に本が好きになった。
それは就活を本格的に始めた、大学3年生の頃だった気がする。
就活を始めると「自己分析」というものをする。
だけど気づく。
そんな時にある本に出会った。
それが前田裕二さんの『人生の勝算』だった。
過去の記事で『人生の勝算』を自分にとっての「バイブル」だと評している記事がある。
思えば、本が苦手だったのって、「内容が難しくて頭に入ってこないから」が大きな理由だった気がする。だけど『人生の勝算』は違った。
そこに書かれている前田さんの半生がすごく自分と重ね合わせられるというか、自分は別にそこまで活動的に動けてたわけじゃないし、むしろ悶々としていた時間の方が長かったけど、その「悶々」に言葉を与えてくれていた感じがした。
本を読んで、「勉強になったなぁ」とか「難しかったなぁ」と感じる以前に、
と感じたのはこの本が初めてかもしれない。
自分だけが抱えている悩みだと思っていたものを、的確に言葉で表現されて、一人じゃないんだっていうことを教えられた気がした。それにそれだけじゃなくて、そこから前を向いて突き進んでいる前田さんを見て、「だったら自分もそうなれるんじゃないか」と勇気づけられたことを今でも覚えている。
そこから自分の中で本の楽しみ方が変わった。
ジャンルとか、ストーリーとか起承転結ももちろん大事なんだけど、それ以上に本を読んで、
どれだけ自分のことを知れるか
っていうのを意識するようになった。自分のことを知らなかったからこそ、なおさらそういう部分に惹かれたのかもしれない。
そこから自然と小説とかビジネス書とか自己啓発本とかそういうのじゃなくて、エッセイとか自伝とかドキュメントものとかそういう、「リアルな他人の人生」について書かれた本に興味を持つようになった。
言ってしまえばnoteだってそうだ。
私は結構いろんな人の人生に触れて楽しんでいる。
そして自分は自分の人生を公開している。
それがすっごく楽しい。
必要な時に必要な言葉って入ってくる。
自分が大切にしている考えだ。
だから常にインプットを怠っちゃいけない。
今何が必要なのかを自分で把握しておかなくちゃいけない。
そのために本って最高のツール。
だから今は、本が好き。
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