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世の中には「すぐわかるもの」と「すぐわからないもの」の二種類がある。

映画「日日是好日(にちにちこれこうじつ)」を観に行ってきました。

予告編ムービーを観たときから「これはこのタイミングで観ておくべき作品じゃないか」という気がしていて、ずっと上映劇場に足を運ぶタイミングを探していたんですが、ようやく時間を作ることが出来ました。

観ている最中、そして観た後も、ずーっとポカポカとやわらかな空気に包まれ続けているような、そんな素敵な作品だったんですが、帰りの電車の中で感じていたことを書き残しておきたくなったので、少々お付き合いください。


長い時間をかけて「愛でたいもの」があることの幸福感。

こんなことを書くのは恥ずかしいんですが、最近「愛」についてよく考えます。「愛」ってなんだろう?って。

昔は本当に「愛」がよくわからなくて、放浪の旅をしていた23歳の頃にはこんな記事も書いたりしてました。

>> なんでみんな結婚したがるんだろ。たった紙切れ1枚で今後の人生を縛り付けられるようなもんじゃん。|りょうかんのつぶやき

それが、最近になって、ちょっとだけ(いや、まだまだなのかもしれないけれど)わかり始めてきたような、理解できてきているような、そんな気がしています。

まだしっくりくる言葉では表現できてないんですが、「死ぬまで◯◯とは対峙し続けていきたい」という感情が、きっとそれに近いんではなかろうかと。

 ・この命題を最後まで追求していきたい
 ・この職能をギリギリまで極めていきたい
 ・この人とは死ぬまで向き合っていたい
 ・この街とは永遠に切れない縁を感じる

こういう『長い時間をかけて愛でるように育てていきたいもの』のことを「愛」と呼ぶのだろうと、映画「日日是好日」を観ながら感じていました。

自分で言っていてほんッッっとうに恥ずかしいんですが、長い時間をかけて「愛でたい」と思えるものがある、というのは人生の最大の幸せなような気すらしてきています

( まだ「これだ!」というものに出会えてはいないんですけどね )

【追記】
そうそう。昔は「結婚=不自由(束縛される)」というイメージが強かったんだけど、最近は「その不自由さ(束縛)すらも愛おしいと思える」という感情が芽生えてきてる。不思議だね。


「すぐわからないもの」をすぐわかろうとしない重要性。

で、もうひとつ。

今日のタイトルにも使った『世の中には「すぐわかるもの」と「すぐわからないもの」の二種類がある』という言葉も、ズシッと心に残っています。

特に「すぐわからないもの」を考えさせられていて、先ほどの「愛」だけでなく、最近考える時間の多かった「民藝」や、「どう生きるか」という人生の問いなんかも、すぐにはわからないものだなと。

でも、せわしなく時間の流れる現代に生きていると、なぜか「すぐわからないもの」の答えをすぐに求めようとしてしまう

パートナーに「愛してる?」と聞いてしまったり、「民藝を若者に伝えよう!」と安易に迎合してしまったり、生き方に悩んでわかりやすい自己啓発に影響を受けてしまったり……。僕自身も身に覚えがあるんですが、そのときに見つかる答えってどこか薄っぺらく軽々しい感覚があるんですよね。

少し前に「発信者の仕事は 広めること か 深めること か。」という記事を書いたんですが、まさに「すぐわからないもの」は時間をかけて深めていくことでゆっくりとわかっていくものなんだろうなって。

( もしかすると「愛を深める」ってそういうことなのか… )

まとめ

感じたことを、感じていたことを、そのまま書いただけの記事となりましたが、映画「日日是好日」は本当に素敵な作品でした。

原作本はまだ読んでいないんですが、こちらもまた時間を作ってゆっくりと読んでみようと思います。


超余談:新宿ピカデリーで観たあとに

めちゃくちゃ余談です。
今回は「新宿ピカデリー」で映画鑑賞したんですが、もしこの記事を読んでから新宿で観られる予定の方は、鑑賞後に「じとっこ組合 新宿3丁目店」に行ってみてください。

僕もたまたま入っただけなんですが、入り口に書いてあった言葉がこちら。

どんな奇跡やねん、と。(それだけの余談です)


では、また明日〜!

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