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<小説>紫陽花がキライだ
メリークリスマス。季節感もなければハッピーでもない、昔投稿サイトに掲載した小説貼ります。
紫陽花がキライだ
「詩」というものに取り憑かれた時期が、僕にもあった。
「にも」というのは、君がそうだからだな、だって僕は、君の影響で詩を詠むことを始めたんだから。
そう、僕は、君そのものだった。君が僕のことをどう思っていたか、もう知る由もないけれどね、僕の中で、僕と君は、イコールで結ばれた存在だっ
木村友祐『幼な子の聖戦』を読んで
読んだきっかけは、小説教室の課題として取り上げられたからだった。もう一ヶ月くらい前になるかな。すばるで読んだ。
芥川賞候補になり、ツイッターで前回の古市さんの騒動の当事者だということにようやく気づいた。あの騒動で『天空の絵描きたち』を読んでみたくなったので、知らずにとはいえ氏の作品を読んでいたことが、なんだか嬉しかった。
結論からいうと、単行本になったら買います。『天空の絵描きたち』も入ってい
<小説>言質って、ことじちって読むのかと思ってたんだ
以前投稿サイトに出したやつ。限りなくラノベっぽい。
馬鹿ばっかり。たしかに、そうやって見下していたことは否めない。
彼女は怒っていた。この上怒りようもないほど怒っていた。右手でおしぼりをぐしゃぐしゃに丸めて握り、左手で割り箸をへし折った。
彼女としては、そもそも、この飲み会の存在すら本意ではないのだ。彼女が部長の文学サークルと、ダンスサークルの交流飲み会。そもそも、ダンスサークルの部長
<小説?>架空のパエリアはしょっぱかった
リア充爆発しろ。
私が一人暮らしを始めて最初のクリスマス、世間ではまだ、そんなネットスラングが流行っていた。
これは、リア充を爆発させたい奴の犯行に違いない。
隣に立っている人が、そんなことを言い、車内の空気がうんざりしたものに包まれる、午後10時。
繰り返されるアナウンスに、イヤホンを外して耳をそばだてる。なんでも、線路内人立ち入りの影響、とか。何が面白くて、その人はクリスマスイブの夜
<小説>仙女でも楯でもない
文学フリマで頒布した中編小説です。表題作の『鉄魚』を250円の有料記事にしたので、こちらも250円で公開させていただこうと思います。(文フリでの頒布額が500円だったので)
あらすじ
大矢汐里は、鬱屈した心を抱き、死を望みながら日々をつぶしていた。精神科クリニックの帰り、唯一の生きがいであるソーシャルゲームをプレイすべく起動したスマートフォン。すると、登録しているサイト経由で林思暁という中国人
鉄魚(新潮新人賞応募作品)
はじめまして。恭仁と申します。小説家志望です。詩もやっています。
突然ですが、新潮新人賞応募作を、ネットで公開してみたくなりました。より客観的に見て、今後の対策を練ることができるように……(2019.12.4追記 同人誌に収録し頒布しましたので、有料記事に変更いたしました。)
原稿用紙140枚です。お付き合いいただけたら幸いです。
あらすじ
平凡を絵に描いたような高校二年生の少年、和馬。友
<小説>救いようのないOLと海の話
週に一度、詩か小説を投稿しようと思います。とか言いつつ、第一弾のこれは書き下ろしでなく、他のサイトに随分前に投稿したものなんですけれども。よければお付き合いください。
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失って、初めて大事だったとわかる。
そんな馬鹿みたいに月並みな教訓を、私は理解したくなかった。
連休が終わるのは救いだ。明日からはまたオフィスでキーボードを叩けばいい。スーツと化粧は防具だ。会社は戦場