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今後の展望〜「父と暮せば」アメリカでの上演について〜

私は2016年、井上ひさし作「父と暮せば」に出演し、この作品をアメリカでアメリカの俳優と上演する為に2017年から準備してきました。
そして、2022年ボストン平和式典にて上演することができました。

平和式典で上演できたから、これでこのプロジェクトは終わりなのか?
いえ、続いていきます。

私の大きな目的は、この作品がアメリカの教育機関「高校や大学」でこの作品をエデュケーションプログラム(教育)として取り入れられることです。

何故かというと、私が小学校の時に受けてきた教育の中で夏休みに宿題に出される冊子「夏の友」というものがあり、その中で「戦争を体験している人に話を聞いてみよう」という課題があります。


おばあちゃんが戦争の話をたくさんしてくれたきっかけは「夏の友」だったと思うからです。
教室の中で学ぶ歴史教育ではなく、おばあちゃん家の畑や山などの自然の中で5感を通して詳しく話してくれた体験は、今でも脳裏から離れません。

第二次世界大戦(World war 2)を経験している世代がどんどん少なくなってきている中、どうやって次の世代に伝えるか?

これは一つの提案にすぎないですが、「演劇」・「シアターエデュケーション」で伝える方法があると考えています。
ただ観劇するだけではなく、私が美津江役を演じた時のように、当時の状況をリサーチし、何故こんなことが起こったのか考える。
事実を知るだけではなく、「自分だったら?」と主観で考えて想像するようになります。
他人事ではなく、自分のことのように考えることはとても重要だと思います。

その為に国連での上演や、シアターでの上演をして認知してもらう必要があります。

それが、私が今しかできないこと。今だからできると感じています。

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