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正射必中〜当てるのではなく当たるのが当たり前の精神〜

先日読んでいた記事でとても良い言葉を
見つけました。

ゴディバジャパンの社長が次期戦略を語る中で、
取り上げられていたものです。


弓道の世界では、

「正射必中(せいしゃひっちゅう)」


という言葉があるようです。

これは正しく射られた矢は必ず的に当たるという
意味です。

私も射的のお遊びでしかありませんが、
矢を射たことがあります。

その際に考えてしまうのは、

・これ当たるのかな
・いつ矢を離すんだ
・どれくらい引っ張ればいいんだ
・どの辺を狙えばいいんだ


構えている間にこんなことが沸々と込み上がって
きました。笑

未経験者だから当たり前かもしれませんが、
弓道の世界で日々弓矢と向き合っている方々は、
矢が当たるということよりも、矢を放つまでの
プロセスを大切にされています。

このプロセスというのは、弓矢を構えて射るまで
の動作をいつも通り正しく行うということです。

練習通り正しく行えば結果はついてくるという
ことですね。

これが「正射必中」の考え方です。

どれだけ緊張しようが雑念が入り混じろうが、
いつも通りのプロセスで正しく淡々と終える
ことが一番の成果に繋がるということです。


これは弓道だけに限らず、野球やテニス然り、
ビジネスの世界でも同じ考えです。

よくヒット商品を生み出すという観点で、
「当てに行く」と言ったりしますが、

「当てる」というのは私利私欲が入り混じって
いますよね。

そのため、無心でお客様の気持ちに寄り添うこと
を考えれば、当てに行かなくても「当たる」
ということです。

このお客様の気持ちと自分の気持ちが一体と
なった時に、感動や感謝が生まれ購買活動など
に繋がります。

よって、結果や成果を出すということは、
一連のプロセスが正しく行われて必然的に
生まれているものです。

しかし、この「当たる」という状況を生み出す
ために、無心で物事を正しく行うということは
意外に難しいことです。

人間は「欲」の生き物ですから、気がつけば
「当てる」という観点で物事を捉えてしまう
傾向にあります。

そのため、「当たる」という状況を作るために
1つ1つのことを愚直に行うのは並々ならぬ
「努力」が必要になります。

「努力」という言葉はとても汎用性が高いため、
この言葉で片付けるのは雑なようにも感じます。

しかし、全ては「努力」です。

もう少し具体的に私の感覚で言えば、努力より
「準備」だと思っています。

過去記事でもご紹介しましたが、物事は準備が
8割です。

「○○が○割」みたいなキャッチーなタイトル本
が溢れていて、○割という言葉は最近嫌いですが、

準備については納得の数字です。笑

この「準備」がどれだけできているかいないかで、
チャンスを掴むことも捨てることもできます。

さらに、このチャンスは何度もやってきません。
この1回ポッキリのチャンスを最大限の力で臨む
には「準備」ができているかどうかです。

自然と物事が上手くいくという人が周りにいる
という方もいらっしゃると思いますが、

こういった上手くことが運ぶ人たちは、
必ず「準備」ができていて、自然と「当たる」
状況を必然的に作っているからです。

ただ「運」が良かったのでは?という方も
いらっしゃるかもしれませんが、「運」に
ついても過去記事で記載していますので、
ご参考ください。

「運」は最大限の努力の裏返しです。

結論、準備ができている人にしか現れないと
私は考えています。

ぜひ、準備をしっかり行い、自然と当たるという
状況を生み出せるよう、日々丁寧に生きていき
ましょう。

それでは。

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