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【居抜きは難しい】飲食店経営の成功ノウハウ!最低限必要な知識その3

まだまだ続きますよ。

立地や食材の調達先などのお話もしていきます。

役に立つかどうかは分かりませんが(笑)


もくじ

1 ニッチ過ぎても儲からない
1.1 羊の脳味噌は新大久保のイスラム横町で買え!
1.2 中央アジア料理は未知の世界
2 どこでやるかが大事なんじゃない、どこで何をやるかが大事なのだ
3 撮影狙いは美味しい?
3.1 都内のカフェはドラマのロケで使われる事あり

ニッチ過ぎても儲からない

羊の脳味噌は新大久保のイスラム横町で買え!
私が以前、イタリア屈指のパーティーメニュー【フィナンツィエーラ(財務家風)】という料理を作るために材料集めに奔走していた時の話をします。

この料理は鶏のレバー、仔牛のヒレ肉、仔牛の胸腺肉、仔牛の脳味噌をブロードで煮て、パイ包みにするというもので、まぁ食材調達の難易度がSクラスだったわけです。

それもそのはず、仔牛一頭丸ごと潰して料理にしちまうんですから、プロのシェフだっておいそれと作れるような料理じゃないんですから。

しかし胸腺肉は麻布のNISSINにて調達出来、ヒレ肉は新宿伊勢丹に仔牛肉を売っている店があります。

ところが脳味噌だけはネットでも一切取扱いが無く、どんなデパ地下にも売っている気配がありません。

半ば諦めていたのですが、ある日新大久保にインド・スパイスマニアの私すら知らなかったようなスパイスが売っているという噂を聞きつけ、【イスラム横町】に繰り出す事にしたんですね。

中央アジア料理は未知の世界
今でこそインド料理もメジャーになり、タイ料理、ベトナム料理なんかもよく見掛けるようになりました。

しかしネパールとかインドネシアとか、ブッダの生まれ故郷という以外一体どんな国なのかも分からないような国の移民のニーズに応えるための店が、新大久保にはあったんです。

で、ネパール料理レストランで食事をした際に見つけたのが羊の脳味噌、ありました!ありましたよ!

仔牛ではないにしろ、夢にまで見そうになった脳味噌です。

何とその店では冷凍の羊の脳味噌を900円で売ってくれるというのです。

一瞬、歓喜しましたが羊の脳味噌はその店の名物らしいのでとりあえずは調理されたものを食べてみたところ、精子臭さにノックアウトしてしまった私は結局買わずに帰って来てしまいました。

連れの女友達は「あ、私これ大丈夫です、結構イケますよ?」とか言ってましたが、私はとてもじゃないけど食べきれませんでした。

あの羊の脳味噌は雄羊のものだったに違いありませんが、まさか雄の脳味噌がリアル精子脳であるなんて事はここ日本じゃ私くらいしか知らないんじゃないでしょうか?

さてはて、我々のようなマニアックな輩がいくら喜んだところで、その店のお客さんの入りはイマイチ。

儲けようと思ったら「陳麻婆豆腐」のように、メジャーな料理で一番になるのが賢いなぁと思ったのでした。

どこでやるかが大事なんじゃない、どこで何をやるかが大事なのだ

コリアタウンとして有名な新大久保で高級フレンチをやるよりも、普通にチーズ増し増しの韓国料理屋でもやった方が儲かると思います。

田舎の粉物が強いのは、やはり小麦や蕎麦粉の産地らしいイメージがあるからなのではないでしょうか?

「じゃあ肉はどこでやりゃいいんだ?」と言われそうですが、やはりパワフルな中核世代が多いサラリーマンの街、新橋、神田あたりじゃないでしょうかね?

秋葉原ではスパゲッティ・ナポリタンの店をよく見掛けますが、これも大人になりきれないヲタクどもを相手に郷愁の味を提供しようという魂胆だと私は感じますね。

撮影狙いは美味しい?

都内のカフェはドラマのロケで使われる事あり
撮、経営は新規顧客の獲得と既存顧客とのリレーションシップで成り立っています。

「既存顧客に如何にリピートしてもらうか?新規顧客を如何にして獲得するか?」こうした経営課題をなおざりにしてテレビ局に営業掛けまくっても仕方ありません。

ただ、テレビ関係者に喜ばれる飲食店の特徴というのもあると思います。

・車で入りやすい店
・深夜までやっている
・店内が暗め

といったもの。

夜のシーンの撮影なら深夜にまで及ぶこともあるでしょうし、芸能人が深夜でも明るいその辺のファミレスには入りにくいと思うんですね。

飲食店をやるからには有名人との出会いなども楽しみたいでしょうし、こうした意図を持って店作りするというのも悪くはないと思います。

その4に続きます。

次は簡単な会計のお話も出てきます。

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