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高齢者のアクセルとブレーキの踏み間違い事故が多発しています。今日は実際に起きた事故から参考例を書いておきます。

先日、私の知人がコンビニの駐車場に車を置き、買い物した後、発進しようとしてコンビニに突っ込んだ事故が発生しました。

こんな話は最近よく聞きます。今回は幸いにしてケガ人が出ませんでしたし、本人もケロッとしております。なぜ踏み間違えたのかを話してくれました。

コンビニは前向き駐車が多いでしょ? だから、頭から駐車スペースに車を入れて、エンジン切って店に入ったの。この段階では、車のフロント部分はコンビニの方に向いているってことよね。ちゃんと自分でも分かっていたわよ。

買い物して車に乗り込んで、いつも通りにエンジンかけた。車が反対向いていることも分かっていたわ。だからバックしなければならないこともちゃんと頭でわかってたわよ。「R」に入れて、アクセル踏んだら、前へ発進してしまい、店のガラスに突っ込んだというわけよ。

本人談

おかしいでしょ? バックギア「R」に入れたのに、何で前へ発進したの? ってみんなが思ったことと思います。

そう、思い間違いです!

「R」に入れたつもりが、「D」に入っていただけのことです。

なぜそうなったと思いますか?

クセです。

いつものクセだけです。


無意識のクセが事故を招く


駐車する時は、帰りのことを考えてバックから駐車スペースに入れるのが、多いことと思います。だから帰る時は、意識することなく「D」に入れるクセがついています。

まずここに無意識のクセが邪魔をしたために、バックするはずの車が前へ発進してしまいました。それに気付けば、ブレーキを踏めばいいだけの話ですが、ここからが厄介な脳です。

バックすると思っていたにもかかわらず、前へ行ったもんですから、脳がパニックを起こしてしまうのです。


脳がパニックを起こし、フリーズすると筋肉は硬直する


アッと思って、ブレーキだと思い込んで踏んだ右足、ところがそれはアクセルで、踏み間違っていると頭では分かったのに、思い込んでた気持ちと、踏み間違った気持ち、それらが瞬間的に交錯し、瞬時に右足が動かなくなったんです。一瞬の間に車は加速し店に突っ込みました。経験しないと分からないものです。

本人談

瞬間的に間違ったと思って、ブレーキって思っているのに、アクセルを踏んでしまっている。それに気付くけど、予期せぬ事態が目の前に現れて、すでに脳がパニックになっています。なんとかしなければいけないと思いつつも、脳がフリーズすると、筋肉は固まるので右足が突っ張ってしまい、ドーンという感じですね。


ブレーキペダル離したら、ゆっくり動き出すけど?


私はこの人の話を聞いていて不思議に思ったことがあるんです。

オートマチック車って、必ずブレーキを踏みながらエンジンをかけるはずです。そのブレーキは踏んだまま、ギアを入れ、サイドブレーキを外して、ブレーキを離すとゆっくり動き始めますよね。この時に、なぜ前に動いているのか、後ろに動いているのか、確認しないのでしょうか?

サードブレーキ外して、ブレーキペダルから足離したら、いきなりアクセルをギュッと踏み込むんですか? ここんとこが、どうもよく分からないんです。


スルスル動き始めたことを確認すればいいだけ


私はマニュアル車ですから、このようなことが起こることはありません。代車借りたオートマチック車にいつもビックリするのが、ブレーキから足を離したら、スルスルと動き出します。マニュアル車では考えられないことです。自分としては、まだ動き出すつもりもないのに、ブレーキペダルから足を離しただけで動き始めることに恐怖を抱きながら運転します。

スルスルと動き始めたところで、前向きか後ろ向きかは、すぐ分かるはずです。ギアの入れ間違いをしていたとしても、アクセルペダルにまだ足は乗っていません。ようするに、ブレーキペダルから足を離した段階では、ペダルを一つも踏んでいない瞬間が生まれます。その確認だけで、事故を未然に防げるはずです。

ちなみにこの人は、すぐアクセルペダルを踏むかどうか、分からないと言いました。そんなとこも無意識なんです。怖い!

何事も、無意識ではなく意識的に行うことです。なんなら「指差呼称」してくださいね。「前方よ~し!」ってね。


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