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タイトルを読んだ時、「高齢者は、暖房だけではなく、冷房も我慢するよね」と思ってしまうのは、私だけではないと思います。

戦争の真っ只中を生き抜いて来られたわけです。「ぜいたくは敵だ!」という言葉を、昭和37年生まれの私でも子供の頃に体感しています。高齢者が言う「もったいない」は、節約しながら生き抜いてきた、言わば「生きる知恵」だと思います。ところが、現代にはそれがそぐわなくなっていることに気付いていません。時代が変わっていることに気付いてほしいです。

【効率よく家で暖かく過ごす方法】

1.機能性衣類などで温かい格好をする

2.早い時間に雨戸やカーテンを閉める

3.すきま冷気をカットする

4.床からの冷気をカットする

5.エアコン暖房ならフィルター掃除を

6.ヒートショックを防ぐ暖房の使い方と注意ポイント


この多くは「知恵」だと思います。どうすれば暖かく快適に過ごすことができるか、という知恵が書いてあります。ところが多くの高齢者は、これらを受け入れよう、試してみようとしないところに大きな問題があります。

たとえば、1番の「機能性衣類」です。私はいつもユニクロをお勧めしますが、なるほどと受け入れた高齢者は今までに一人だけです。多くの人は、今持っている衣類がまだ着れるのに、新たに買うことは「もったいない」と言って買いません。

2、3、4番の冷気に関する解消法で一番良いのは、マンションへ引っ越すことです。これは確かにハードルが高いことは私も分かります。毎年、冬の寒さを耐える生活をするなら、思い切った方が良いに決まっています。子供も巣立ち、伴侶を失い、一人で大きな一軒家に住んでいる高齢者がとても多いです。

「決断力のなさ」ではなく、「考える余地すらない」というのが高齢者です。


高齢者は「変化を受け入れない気持ちが壁」になっているように感じます。時代はどんどん変化しています。スマホやデジタル商品が多く出回り、「時代に付いて行けない」と言いながら、その本当の意味に気付いていないのではないでしょうか。昔良かったものが、今も一番だと思い込んでいるのも高齢者の特徴です。

「年を取ると頭が固くなる」というのがそのまま表れています。本人は固くなっていることにすら気付いていません。だから第三者があれこれ言ったところが、何も変わることはありません。

注意喚起されても、他人ごと?


一人でも多く命を守ろうという気持ちからこのような記事が書かれていると思います。テレビでも、「冬のヒートショック問題」と「夏の熱中症問題」は必ず取り上げています。それでも家の中で亡くなる人が絶えません。せっかく注意喚起してくれているのに、きっと他人ごとなんでしょうね?

火を使う暖房器具は危ないからと、エアコン暖房だけの高齢者がとても多いです。「部屋にいても寒い」と言いながら我慢されています。この人にあれこれ解決策を教えてあげたところが、あんやかんやと言い訳ばかりされて、アドバイスを受け入れようとしません。「どうぞ、勝手に!」と思ってしまうこともあります。私はもう今年二回言いましたよ。と、思いながら、また翌年の冬にも同じことを言いますが、また同じことの繰り返しです。

5年同じことを言い続けたら、ようやくユニクロのダウンを買った人が一人います。「これ軽くて暖かいわ~」と言っています。「私は5年前からずっと言い続けていますよ」と言ったら「そうだった?」だって。呆れるでしょ!

100万回笑顔で言いましょう!


高齢者は聞いているようで、聞いていません。何度も何度も同じことを言わなければなりません。小さな子供と同じです。子供はそのうち学習しますが、高齢者はそのうち忘れます。だからまた今日も言います。言う方は、穏やかに言うことを心がけましょう! 100万回同じことを言っても笑顔を絶やさずに。


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