見出し画像

「ふてほど」に学んだ「今こそ使える昭和の仕事術」とは?

「昭和・平成VS令和のバラエティ番組」など、最近、昭和もののコンテンツをよく目にするようになりました。

その筆頭が2024年1月クールで様々な賛否両論の話題を提供した「不適切にもほどがある!」(宮藤官九郎氏が脚本を務めたTBSドラマ)ではないでしょうか。

「ふてほど」の愛称まで生まれた「不適切にもほどがある!」は、昭和のおじさんが1986年から2024年へ突如タイムスリップし、令和では考えられない“不適切”な言動を繰り返しながらもコンプラで縛られた令和の人々に考えるキッカケを与えていく。そして時代が変わっても変わっていいこと、変えずに守るべきことを見つめ直すヒューマンコメディでした。

その人気の秘密は「誰も言わなくなったシンプルな本音」にありました。

おじさん・おばさん世代には、自分からは言えなくなった本音。デジタルコミュニケーションに疲れた若者世代にはシンプル過ぎる心の叫びの本音などの「昭和のコミュニケーション」が1周回って新鮮に映りました。

つまりこのドラマは他人の気持ちを想像することに疲れた人々に、時には本音でコミュニケーションすることの大切さを教えてくれ、また実は「シンプルな本音」を開示すると、結果、言いたいこと・伝えたいことが素早く伝わり相手に伝わり、現代人が求めるタイムパフォーマンスの良さに貢献することも教えてくれたのです。

事実、私はGoogleに勤務している方から、こんなことを聞いたことがあります。「デジタル化が進んだ今だからこそ、逆にアナログコミュニケーションが重要なんです」。

多くの若手ビジネスパーソンは、デジタルツールを使いこなす一方、逆にアナログコミュニケーションを苦手とし、結果、損をしています。

それは究極的には、「デジタルのみが進化して対人場面に慣れていない(怖い)」「そもそもコミュニケーション方法を教えられたことがない」や、「よかれと思った自分の行動が相手に受け入れられなかったらどうしよう」という欲求によるものだと言えます。

つまり「シンプルな本音」を開示しないために、現代人はひとりで苦しみ、時には仕事の効率を悪くしています。

仕事のタイパに貢献することであれば、本来は周囲が教えるべきです。でもあなたの上司や先輩は「あなたのミスや失敗を指摘しアドバイスすると、パワハラと言われるかもしれない。だったら言わないでおこう」と考え、自分の保身のために叱ることはもちろん、指導すら意図的に放棄しています。

それにも関わらず彼・彼女らは心の中で「本当は違う」と考え、あなたにマイナスの評価を下している・・・。これが令和の残酷な現実です。

つまり「ふとほど」でも出てきた様々なコミュニケーションのミスマッチは、あなたに問題があるわけでなく、時代に原因があったのです。だからこそ今、昭和の「シンプルな本音」の開示に注目が集まっているのです。

思い起こせば日本経済の黄金時代を築いたのはシンプルな本音を駆使した「昭和の仕事術」を身につけた人々でした。

その仕事の原理は超シンプル。仕事の価値は「あなたが決めるのではなく、相手が決めること」。相手を大切に思う気持ちを「行動」や「言葉」というアナログな形にして、心地良さを届け、相手に喜んでもらうことの徹底でした。

でも昭和と言うくらいだから、「ヨイショの技術なんでしょ?」と思いますよね。たしかにヨイショと思われるものも存在しまた。でもヨイショと思われることの何が悪いのでしょうか?

仕事は全員に好かれることが目的ではありません。特定の人にあなたの仕事ぶりで喜んでいただき、成果を出すのが真の目的のはず。

あなたが万人に好かれる必要がある政治家やアイドルでないのなら、全員に好かれる必要はないはず。それよりたった一人で良いので「あなたがいて良かった」と思われることを目指すのが仕事のシンプルな正解です。

「昭和の仕事術」が身についた人は、仕事上手になれるだけでなく、みんなのことを考えられる、やさしい人になることもできます。その神髄は「人間学」。まるで茶の湯や禅の教えのような日本人ならではのおもてなし精神で、「相手のことを察して気づかう仕事ぶり」を身につけることができます。

もちろん「昭和の仕事術」は、現代人のあなたには、最初はちょっと違和感があるかもしれません。でも「昭和→平成→令和」と時代を乗り越えて、今こそ使える「昭和の仕事術」を知らずに「気にしない・気にかけない・気づかいしない」を続けると、周囲はもちろん時代からも取り残されていきます。

逆に「こうしたら喜んでもらえるのでは?」「お互いを思いやるにはどうすれば良いのだろう?」と考えて行動すれば、理想とする仲間が増え、成果もどんどん出始めます。

現代の若者の3人に1人が、「現在の職場がゆるい」「このまま所属する会社の仕事をしていても成長できない」と考え、2人に1人が「自分は別の会社や部署で通用しなくなるのではないか」と心配している時代です(リクルートワークス研究所2022年調べ)。

働き方改革やパワハラ防止法などで対人スキルを厳しく指導する人が絶滅し、コロナ禍でデジタルテクノロジーだけが突出して進化した今だからこそ、シンプルな本音の開示が満載の「昭和の仕事術」がとても重要になりました。またこの技術を身につければAIがどんなに進化しても怖くはありません。なぜならAIは、最適化は得意ですが、気づかうことは苦手だからです。

「コミュニケーションの正解が知りたい」「このままではヤバい」「もっと成長したい」と感じているなら、1周回って今こそ使える「昭和の仕事術」を勉強してみましょう。

著者は私こと、「後田良輔(うしろだりょうすけ)」。
大手広告会社に30年間営業職として勤務し、誰でも使える「タイムパフォーマンス抜群の気くばり(略してタイパ気くばり)」を駆使する気くばりのプロフェッショナルです。

これまで応対したVIPは、世界企業のCEO、東証上場会社の社長、政治家、医者、弁護士、大学教授、大物俳優、ミリオンセラー作家、世界No.1クリエイターなど総勢3,000名を超え、この特別丁寧に接しなければならない顧客との交流で磨かれた上質なスキルと、「東京・名古屋・大阪」のビジネス三大都市で、実際に住んで身につけた30年のリアルな経験をぎゅっと凝縮させた誰でも使える「タイパ気くばり」に定評があります。この独自の気くばりを駆使したところ、飛び込み営業成功率72.6%、累計30億円以上の商談を獲得。
またこれらの実績を買われ全国の大学や企業から講演・研修依頼が殺到。テレビ・ラジオ・新聞・雑誌などのメディア露出は50回以上、リクナビNEXTジャーナルなど大手ネットメディアのへ寄稿は100本を超え、今では「世界からコミュニケーションの悩みをなくすこと」をミッションに日々活動しています。

そんな私が30年掛けて身につけた1テーマたったの3分で読めるよう濃縮した「昭和の仕事術」。

仕事の基本から始まり、不快と思われない方法、仕事における会話の作法、ビジネスシーンのあるべき姿、社内や営業活動で気をつけること、はたまた会食やメール・SNS・テレビ会議。そして自分の成長のための行動の結論を100個セレクトしました。

「コミュニケーションの正解が知りたい」「このままではヤバい」「もっと成長したい」と感じているなら、1周回って今こそ使える「昭和の仕事術」を勉強すれば、仕事も人間関係もうまくいくかもしれません。


少しでも多くの方のお悩み解決のため頑張ります。 いただいたサポートはクリエイターとしての活動費に使わせていただきます!