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たくさんの言葉に救われてきた

貪るように読書をしていた時期があった。大学生になった頃ぐらいだったと思う。当時はお金がなかったため、図書館や古本屋に行って、あらゆる書籍を読んだ。社会人になってからは本屋さんに行って、書籍を購入できるようになった。当時は、何かに救いを求めたいと思う時期で、たくさんの書籍の言葉を浴びることによって、生きる活力を得ていた。

今もたくさんの書籍を読んでいる。色々な考え方や物語を知るのが楽しくてたまらない。だが、20代後半で難病を発症し、白内障になってから細かい文字を読むのに相当な体力が必要となった。読むスピードは当時の半分にも満たない。目があまりにも疲れすぎて、頭に内容が入ってこないこともあり、あまりにも読みずらすぎて何度も書籍を捨てようかと悩んだ記憶もある。それでも書籍を読み続ける理由は、シンプルに好きだからだ。

書籍にはそれぞれの人生が描かれている。創作は著者の頭の中の妄想、ビジネス書は著者の考え方などを知るいい機会だ。どのような人生を過ごしてきたか、これからの展望、価値観など書籍は著者の生きた証と言っても過言ではない。

たまに友人から「おすすめの書籍ある?」と聞かれることがある。貸して欲しいと言われた時は、返ってくる保証がないため、決まってプレゼントする。相手を信用していないわけではない。返ってこないかもしれないという煩わしい思考を頭の中から削除したいのだ。そっちの方が気持ち良く相手に書籍を手渡せる。

また、ふとしたタイミングで読みたくなったら、本屋で買えばいい。この世界にはたくさんの本屋さんがあって、足を運べば新しい書籍を購入できるのもありがたい。加えて、本屋には新たな出会いがあって、その喜びは言葉ではうまく言い表せない。もしかしたら新たな出会いのために、書籍をプレゼントしているのかもしれないとさえ思う。本屋さんに足を運ぶのが煩わしい時は、Amazonなどのネットショッピングで購入すれば手間が省ける。

書籍をプレゼントした人の中には、読んだ感想を丁寧に送ってくれる人もいる。まずお勧めした書籍を読んでくれたことが嬉しいのに、わざわざ手間をかけて感想を送ってくれるなんて、ありがたすぎる。丁寧な関係を築いていこうという姿勢が見えるからこそ、大切にしたいと思う。意見交換をして新たな知見と出会えたり、共感ポイントが一緒で嬉しい気持ちになったりと、書籍のプレゼントはいいこと尽くしだ。

これまでにたくさんの書籍に人生を救われてきた。書籍によってできた繋がりもあって、それがあるからこそ、この人生が楽しいとも思える。白内障になって本を読むスピードが遅くなった。それでも読み続けるのは、書籍の可能性をこの身で味わってきたから。書籍を通して新たな出会いがあれば嬉しい。そして、自身の人生にプラスのある何かが生み出せれば、万々歳である。

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