新しい領解文を考えてみよう

2023年に浄土真宗本願寺派のご門主より発布された「新しい領解文(浄土真宗のみ教え)」…

新しい領解文を考えてみよう

2023年に浄土真宗本願寺派のご門主より発布された「新しい領解文(浄土真宗のみ教え)」について、その情報をまとめるサイトです。「新しい領解文を考える会」の運営チームが担当しています。 ✉ thinkout.ryouge@gmail.com

マガジン

最近の記事

  • 固定された記事

新しい領解文に関する相馬一意勧学寮員の回答

安芸教区宗会議員の渡邉幸司議員より、相馬一意勧学寮員へ以下3点の質問状に対して、相馬勧学寮員の回答を両者の了解を得て公開します。尚、相馬一意勧学寮員は、「新しい領解文」に寮員のひとりとして同意したことの責任を感じ、2月28日、勧学寮辞表を提出しました。 1.「新しい領解文」を勧学寮が認めた理由 a. 宗学上の問題三点だけに絞って、承認できない旨を答える段階になって、徳永前寮頭と葛谷室長の会見があり、前寮頭の一存で「承認するのもやむを得ない」と、認めてしまったためである。

    • 勧学・司教有志の会 声明(七の一)

      浄土真宗本願寺派勧学・司教有志の会から「新しい領解文(浄土真宗のみ教え)」に対する声明の第7弾が発表されました。 ー総合研究所冊子の問題点ー衆生、仏願の生起本末を聞きて疑心あることなし、これを聞といふなり。 『教行信証』「信文類」(『註釈版』二五一頁)  このたび池田行信前総局名で、『なぜ「私の煩悩と仏のさとりは本来一つゆえ」なのか』という総合研究所の冊子(以下、冊子と呼ぶ)が、本願寺派全寺院へと送付された。その序論によれば、この冊子は、総局主催で行われた「新しい領解

      • 宗会報告「常没流転」/西光義秀議員

        はじめに  本年二月十九日の奈良教区選挙会において、宗会議員に選出されました宇陀北組萬行寺住職の西光義秀です。昨年末に突然ご逝去された玉井利尚宗会議員の後任として、多くの皆さまに推され、まったく予期しない出来事に戸惑うなかで宗会に出させていただくことになりました。  その後、第三百二十三回定期宗会が二月二十八日より三月八日までの十日間にわたり開催されました。まったく勝手のわからぬまま宗会に臨むこととなりましたが、多くの先輩議員や職員の皆さまのご指導を仰ぎながら、最初の宗会

        • 再生

          浄土真宗本願寺派が掲げる「伝わる伝道」の問題点

          木下明水さん(熊本教区・勝明寺)より『浄土真宗本願寺派が掲げる「伝わる伝道」の問題点』がYOUTUBEに公開されました。このたびの問題点をつぶさに説明されています。

        • 固定された記事

        新しい領解文に関する相馬一意勧学寮員の回答

        マガジン

        • 【声明】浄土真宗本願寺派勧学・司教有志の会
          11本
        • 宗会
          17本
        • 宗派について
          31本
        • 運営まとめ
          9本
        • 宗派主催の学習会
          22本
        • アンケート集計結果
          9本

        記事

          定期宗会報告/渡邊幸司議員

          渡邉幸司通告質問新しい「領解文」について  新しい「領解文」が発布されて後、わが宗門は大変な混乱に陥りました。それは、これまで私たちが大切にしてきた他力のお救いが、覆い隠されるのではないかという不安からおこったものでした。これまではご消息が発布されたら、解説書の発行や学習会を開催するという手続きではなくて、各教区において布教使がそのお心をお話しするという場が持たれていたと記憶しております。なぜこの度はそのような流れを経ずに、今までとは違う、「解説」と「学習会開催」という方

          定期宗会報告/渡邊幸司議員

          定期宗会報告/竹中了哲議員

          第323回定期宗会報告/竹中了哲議員(富山教区) 池田行信総長(70)が突如、辞任しました。表向きの理由は、予算、宗務の基本方針が可決、承認されてその職責を果たしたというものですが、実際には、新しい「領解文」を巡る宗門の混乱が原因です。池田総局は、各教区での新しい「領解文」の学習会を強行開催し、新しい「領解文」に対する不信、不満をさらに拡大させました。また、新しい「領解文」に反対し、その取り下げを要求している勧学・司教有志の会の代表である深川宣暢勧学ら勧学2人を監正局に申告

          定期宗会報告/竹中了哲議員

          石上氏、池田氏の流れを汲む新総局

          3月11日、新しい総局が発表されました。 上図のように、荻野総長、日谷総務、弘中総務は「新しい領解文」発布当時の石上総局のメンバーであり、このたび、再び総局に入りました。三好総務と加藤副総務は池田総局に引き続いての入局です。今回、新しく入局したのは、顕心会所属の大河内副総務。以上6名による総局となります。 尚、一信会と顕心会は会派としては入局を断ったようですが、顕心会の大河内議員が副総務に入った事情は分かりません。 また誓真会は今年の1月離合集散があり、是々非々の立場を掲げ再

          石上氏、池田氏の流れを汲む新総局

          荻野昭裕総長の学習会における答弁

          2024年3月8日、浄土真宗本願寺派の総長に就任した荻野昭裕総長は、和歌山教区より選出され現在4期目で、石上前々総長の会派、八五倶楽部に所属しています。石上前々総長の時代に副総務、池田前総長のもとでは筆頭総務を担い、このたび大谷光淳門主の候補者指名を受けて75票中27票を獲得し、総長に就任されました。経歴のとおり生粋の「新しい領解文」推進派のおひとりです。 ここでは学習会における荻野氏の答弁を紹介します。すでに宗務の基本方針に変更がありますが、これまでの言葉としてご参照くだ

          荻野昭裕総長の学習会における答弁

          本願寺派の総長選挙

          323回定期宗会における総長選挙は異例の白票数でした。現在の総長選挙は昭和27年の「総長選挙規程」の変更により、門主の総長候補者指名を受けて行われます。以来70数年の間で、白票34票は過去最多でした。次いで過去に白票が多かったのは平成18年の白票12票です。また、27票での当選も過去に類がなく、これまでに2名の候補者で行われた総長選の平均得票数が56.7票であることからみても、明らかに支持の低い結果と言わざる得ません。 今回の総長選挙で白票が増えた原因は、総長候補者が前総局

          池田総長辞意表明 総長選挙 新総長就任

          池田総長辞意表明、総長選挙へ 2月28日から3月8日を会期として招集されていた323回定期宗会。通告質問では既報の通り「新しい領解文」関連の質問が多く審議が幾度となくストップするという異例の今宗会でした。 通告質問の総長答弁により審議がストップし再開後の答弁で「覚悟を持って解決に取り組む」としたことで、その「覚悟」の内容に憶測が流れていました。 通告質問が予定より長引いた影響か予算関連の審議をする審査会は1日半という、これまた異例のスピードで行われ、昨日(3月7日)午後4時

          池田総長辞意表明 総長選挙 新総長就任

          第323回定期宗会、総長執務方針演説

          2024年2月28日午後1時より、第323回定期宗会が始まりました。開会式は昨年と同様にネット中継も行われ、おつとめの後にご門主と議長挨拶がありました。ご門主と議長挨拶は先に公開していますのでこちらをご一読ください。 議会でははじめに、新しく宗会議員に就任された奈良教区の西光義秀氏、福岡教区の門徒議員、太田喜之氏の議席が報告されました。西光義秀氏は顕心会の所属になりました。その後の議事は、総長執務方針演説、決算報告、監査報告、本願寺執行長報告、財務方針演説と続きました。ここ

          第323回定期宗会、総長執務方針演説

          第323回定期宗会、ご門主、議長挨拶

          ご門主お言葉 皆様には、第323回定期宗会の招集にあたり、ようこそご参集くださいました。まず初めに、本年1月1日に発生した令和6年能登半島地震において犠牲となられた方々に謹んで哀悼の意を表しますとともに、被災された皆様に心からお見舞い申し上げます。被災地では多くの方が困難な生活を余儀なくされ、先の見通しの立たない不安な日々を送られています。被災者お一人お一人に寄り添ったきめ細やかな支援活動が継続して行われることで、1日も早く生活を再建され、平穏な日常に戻られますことを願って

          第323回定期宗会、ご門主、議長挨拶

          9,106名の署名を総長、執行長、議長へ提出

          唱和推進の即時停止を求める9,106名の署名を、池田総長、安永執行長、園城議長へ提出しました。2月28日、桑羽議員の導きにより、先に議長室にて園城議長へ提出し、次に、池田総長と安永執行長が控える総長室へ向かい、お二人へ提出しました。 ※総長と執行長は撮影許可が下りなかったため、園城議長への提出写真を公開しました。 署名受付は1月20日からはじまり、2月16日で締切りました。締切後にも多数の署名が届き、書類の準備が間に合う範囲で入っていますが、26日以降のハガキ署名144名、

          9,106名の署名を総長、執行長、議長へ提出

          大阪教区学習会、質疑応答

          2024年2月16日に開催された大阪教区の学習会より、質疑応答の要約を記します。質問と回答に絞っているため、さまざまなご意見は割愛していますことをご了承ください。 一益法門になる危険性 Q 資料中に「本来一つだからそのまま救われると理解したらとんでもない事態になる」とお示しをいただいている。という事は悟りに至る上で大切な事は「無常を感じる事である」という領解や、「コトモノすべて縁起空であるとさとり安楽になる」(本願寺ブックセンターで販売している本の中の言葉)、というような

          大阪教区学習会、質疑応答

          長野教区学習会、質疑応答

          2024年2月15日に開催された長野教区の学習会より、質疑応答の要約を記します。質問と回答に絞っているため、さまざまなご意見は割愛していますことをご了承ください。 ご門主の真意なのか Q 解説文や学習会があるという事は、ご門主の示された領解文が、わかりにくくご法義の肝要が正しく伝わらないと総局が認識しているのではないか。その上で、満井所長はご門主から「新しい領解文」にこめられた真意を聞かれたのか。そうでないとすると、この領解文の文章からご門主の仰らんことを推測して解説をさ

          長野教区学習会、質疑応答

          和歌山教区学習会、質疑応答

          2024年2月7日に開催された和歌山教区の学習会より、質疑応答の要約を記します。質問と回答に絞っているため、さまざまなご意見は割愛していますことをご了承ください。 阿弥陀様のはじめは Q 阿弥陀様のどこを指してはじめとされるのか。 Q 十劫安心という異安心の方によって聞こえてしまう。無帰命安心と仰っていましたが。文言が誤解されていく、後々もやっぱり問題になっていくと感じる。 勧学和上方の中で賛成と反対がある Q 勧学和上方の中で賛成と反対があると聞いた。勧学和上を監

          和歌山教区学習会、質疑応答