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#76 6月30日(木) 広島 2-4 ヤクルト

要約

【①:スタメン】
<1番打者と2番打者の役割について考えてみた>
【②:試合結果】
<カープの負けたくない気持ちが善戦を生んだ>
【③:打者成績】
<令和の三冠王に最も近い男・村上宗隆を封じる>
【④:投手成績】
<コール回跨ぎで2回零封>
【⑤:投手ヒーロー「アンダーソン」】
<5回まで強力ヤクルト打線をソロHR1本に抑える>
<6回ヒヤヒヤしながらも無失点で切り抜ける>
【⑥:打者ヒーロー「松山 竜平」】
<土壇場の場面で同点となるタイムリーヒットを放つ>
【⑦:気になったこと1】
<村上宗隆を3打席連続三振に抑え込む>
【⑧:気になったこと2】
<ヤクルトリリーフ陣の登板数を調べてみた>
記事本文




スタメン

Sports navi 野球速報 / 先発投手・スターディングメンバー・チーム対戦成績

<1番打者と2番打者の役割について考えてみた>

今日は左の石川が先発ということで、右打者中心のオーダー。

「1番上本」は、今日こそハマらなかったけれど、出塁率の観点から見ても、理に適った打順だとは思う。

ただ、個人的な好みとしては「2番or8番」かな。
そこに崇司が居ると、なんだか打線が繋がりそうな気がする。
「根拠を示せ」と言われたら難しいんだけど・・・。

たぶん「2番と8番は打線の潤滑油とも言える打順だ」という観念が、僕の中にあるのだと思う。

崇司の一番の魅力って「繋ぎに徹する打撃」だと思うから、そこに居てくれると、色んな作戦が考えられそう。また、期待に応えてくれそう。

簡単に言えば、そんなところかな(笑)

あくまでも僕の好みの話なんだけど、1番バッターを、出塁率を考えて打順を組むってことは、あんまりやらない。それよりも重視したいのは「よーいドンでマン振り出来るバッター」なんだよね。

青写真としては、プレイボールがかかった直後、早いカウントからガンガン攻めて行って、ピッチャーの立ち上がりを攻めて、リズムを作る前に得点を奪ってしまう。そんなイメージ。

そうやって、相手の投手を「失点を喫したから結果的に調子も崩してしまった」と思わせるような状態にさせるのが、僕にとっては理想の展開だ。

この考えは「僕がピッチャーだったらこんな1番打者は嫌だ」というテーマを話し合っている時、そんな答えに辿り着き、今現在も変わっていない。

「1番打者論」は話し出すと長くなりがちだから今日はこの辺にして(笑)

「1番上本」は特に異論は無いのだけど「日替わり2番」になっているのは、ちょっと気になるところ。

僕的には、どうせ日替わりにするのならば、2番よりも1番かなあって気がするのだけど、皆さんはどうだろうか?

2番って、制約が多い打順だと思っているのね。

今流行りの「攻撃的2番」だとまた違ってくるのかもしれないが、今年のカープは、そういう打順を組んではいない。と、僕は思っている。

今日のオーダーを見た時に「奨成はこういう2番バッターを務めてくれ」っていうメッセージが、イマイチ伝わって来ない気がして、ウーンと思ってしまう。

もちろん、奨成自身が、役割を把握しているなら問題ないんだけどね。

でも、どうかなー。
宇草、健人と、調子に応じて使い分けている印象だけど、僕の目には、3人とも、打順に適性があるようには感じなかったな。

単純に「1番中村奨|2番上本」と逆に入れ替えるだけでも、そっちの方が繋がりそうかなって。僕ならそう思っちゃうかな。

というのも、1番バッターって、ある意味「イケイケドンドン」が許される打順だと、僕は思っていて。

勢いに乗っている若手選手を置くのとか、面白いと思うんだよね。
出塁したらチームのムードがグッと高まるような、ラッキーボーイ的な活躍が期待できる選手とかさ。適任だと思う。

カープで例えるなら「1番堂林」とか、僕は好きだったな。
今シーズン何試合かあったし、一時期、そういう打順の時もあった。
「僕が思う1番打者像」で言えば、彼は、適性があるように思われる。

確か、小園のルーキーイヤーは、後半戦辺りから起爆剤の期待込みで昇格してきて、1番を打ってたりしなかったっけ?

ああいう「新しい風を吹き込んでくれるタイプ」の1番バッターも好き。
何か面白いことをやってくれそう。そんな雰囲気が持てる選手ね。

崇司はさ、面白いことをやってくれそうというよりも、確実に仕事をしてくれそうっていう、縁の下の力持ちタイプなんだよね。

それで行くと「僕が思う1番打者像」とは、ちょっと離れてしまう。
だけど、出塁率に目を向ければ「一般的な1番打者像」とは合致してくる。

さて、崇司は、1番バッターの適性があるのか?
それともないのか?

うーん、どうでしょうね(笑)

ウダウダと書き連ねてしまったが、そんなことを感じる打順でした(笑)


試合結果


Sports navi 野球速報 / スコア・責任投手・本塁打・バッテリー・その他情報

<カープの負けたくない気持ちが善戦を生んだ>

ん-、12回まで戦って負けると、やっぱり疲れますねえ。

それでも、10回、アツの痛恨のエラーで勝ち越しを許した直後、再び同点に追い付いたところは、素直に評価したい。

「一気に決めたかった」っていうのは、本音としてはあるけれども。
「反発力」があったからこそ、同点に追い付けたとも言える。

今日は絶対、落としたくない試合だったからね。
前回のカードでは、神宮で、3タテされていたから。
マツダスタジアムで、同じように3タテされるわけにはいかない。
そういう気持ちは、各選手達から随所に伝わってきたよ。

首脳陣だってそうだ。
堂林が、三塁線、絶妙な送りバントを決めた場面。
佐々岡監督は全身で喜びをアピールしていた。

普段、喜怒哀楽が控えめなタイプだからこそ、ああいう姿を見させられると、記憶に残るものだ。

みんな、今日は特に、勝ちたかったはずだ。
だけど、勝ちたい気持ちがあるからといって、必ず勝てるわけではない。

それでも、爪痕は残せた。

4番の村上を封じることが出来た。
守護神のマクガフから点を取ることが出来た。
小園は2試合連続猛打賞で7月の爆発を予感させた。

結果、3タテされたわけだけど、一昨日、昨日のような、ズルズルと引き離されていく感じではなかった。ココを大いにポジっていきたい。

今日のような野球が出来れば、明日からの巨人戦も、良い試合になるはず。
首脳陣も選手もファンも、良い風に捉えて、切り替えて、明日に繋げよう。


打者成績

Sports navi 野球速報 / 打者成績

<令和の三冠王に最も近い男・村上宗隆を封じる>

怖いヤクルト相手に、ロースコアの接戦で、12回まで戦えた。
これはやっぱり「村上に仕事をさせなかった」のが一番の要因だと思う。

詳しくは後述させてもらうけど、バッテリーは上手く攻めた。
名キャッチャーで鳴らした谷繁さんも称賛していましたよ。

この日の広島バッテリーは「村上封じ」のお手本を示した。強打者が手が付けられない状態の時、どう攻めるか。内角を高低に投げて、上体を起こしたり、足をずらすことで体の軸を動かす。これを繰り返し、念には念を、時にはさらに念を押し、意識付けする。四球も覚悟の上で、ボール球を投げ続け、好調が故に村上がじれて振ってくるのを待つのも手だ。すべてを駆使するしかない。
【谷繁元信】絶好調時の「村上封じ」広島バッテリーが示したお手本 念入れ念押して内角意識付け

僕たち野球ファンは「外角一辺倒になって逃げるな!」とか簡単に言ってしまうけど、いざ勝負事となると、そんな簡単ではないんだろうなって、改めて思わされる。

だってさ、満塁のピンチで村上を迎える場面なんて、考えただけでも、心臓がバクバクいってこないですか?(笑)

ホントに良く抑えたよ。
明日以降に繋がってくる大きなポジ要素。

今日は負けてしまったけど、今後のヤクルト戦も、村上に良い仕事をさせなければ、勝機がやって来る確率も必ず上がるはずだ。

「あの試合で村上から4三振を奪えたのが今に繋がっているね」

願わくば、そう言える日が来て欲しいと思う。

そう思えるぐらいには、ココから対戦成績をガラっと変えるような快進撃を魅せる妄想が出来るぐらいには、良い試合だったと思う。

今日の敗戦を実りあるものにするためにも、今後のヤクルト戦に注目。


投手成績

Sports navi 野球速報 / 投手成績

<コール回跨ぎで2回零封>

ココ、個人的には「すげえな」と思っていて。

今日の試合って色々あったからさ、あんまりピックアップされないと思うんだけど。僕としては見逃せなかった。

回跨ぎした場面は、同点の8回と9回。
特に9回、カープは2番から始まる好打順だった。

もちろん、失点を許したら、即サヨナラ負け。
セットアッパーの清水を投入しても全然おかしくない展開。
だけど、コールがそのまま投げて、期待通りにピシャリと抑えた。

「高津さんのチームマネジメント能力は凄い」

そういう話は耳に入って来るけれど、僕はヤクルトファンではないので、具体的に、どこがどう凄いっていうのは、説明できない。

でも、こういうところなんだろうなって思ったよ。
今日のコールの回跨ぎを見させられて。

僕が耳にしたエピソードを一つ。

「今日はマクガフを使わない!」

そう決めた日は、代役守護神として、今野を登板させた。
そんな話は記憶に残っている。

そんな高津さんのチームマネジメント能力をひとことで表すとすると、そうだな・・・。

「計画力  決断力  実行力」

「コレと決めたことはブレずに必ずやり遂げる」という胆力。
また一つ、ヤクルトの強さを、分からされてしまった(笑)。


投打のヒーロー

(投)アンダーソン

<5回まで強力ヤクルト打線をソロHR1本に抑える>

アンダーソン、安心して見ていられたよ!

長岡にホームランを打たれはしたけど、あれは「事故」みたいなもの。
ゆらゆらっと上がって、スタンドに入っちゃった。そんな感じ(笑)

先制点を許した後も、それを引きずる素振りもなく、後続を断った。
投球テンポもストライク先行で良かった。

アンダーソンは、調子のバロメーターをはかる目安が明確に存在する。

”高め直球・低め変化球”

これを基準にして、ピッチングを見るようにしている。
それで行くと、今日は、ナックルカーブの制度が凄く良かったね。

右バッターだったら、外角低めに逃げていく軌道。
左バッターだったら、内角低めに食い込んでくる軌道。
左右を問わず、バッターを抑える上で、軸となるボールだった。

思えば、昨日の遠藤も、カーブが効果的なボールになっていた。

(うん・・・?)

もしかすると、ヤクルト打線って、カーブに弱点がある!?
・・・いや、わかんないけど(笑)

断言出来るのは、昨日の遠藤と今日のアンダーソンは、良いカーブボールを投げていた。それは間違いない。

そのボールを駆使して、高めに力強い真っ直ぐを投じて、高低差で抑える。
アンダーソンの持ち味が遺憾なく発揮されていたと思う。

<6回ヒヤヒヤしながらも無失点で切り抜ける>

そんなナイスピッチングからの、ココなんだよね(笑)

6イニング目、凄くなかったですか?
表の守りも、裏の攻撃も。
野球の醍醐味が詰まったようなイニングになったよね(笑)

アンダーソンのピッチングで言うと、まず、先頭バッターの石川に対して、ストレートのフォアボールを与えてしまう。

いわゆる「出してはいけないフォアボール」というやつだ。

・先頭バッターをフォアボールで歩かせる
・ピッチャーをフォアボールで歩かせる
・ストレートのフォアボールで歩かせる

まとめると「出してはいけないてんこ盛りセット」だ(笑)

正直、僕は、失点を覚悟した。
大量得点になりませんように、と思いながら見ていた。

次、1番バッターに戻って、塩見。
しかし今度はデッドボールを当ててしまう。

このデッドボールも、かなりしんどい内容だった。
アツはアウトローを要求するも、球はインハイに抜けて行った。
それがそのまま、塩見に当たってしまった。

”逆球  デッドボール”

僕は苦虫を嚙み潰したような表情になったと思う(笑)

「これは99%失点するな」と思った。
「野球の流れ的にこれは失点するパターンだ」と思った。

思えば、そう。
僕は、一昨日の試合の振り返りで、こんなことも書いていた。

今のヤクルト打線は、先発ピッチャーが3巡目も抑えるってのは、かなり難しいのかも。「かも」程度だけども、今日の床田のピッチングを見ていると、そんなことを感じたなあ・・・。

みんな怖いもん。
上位打線はもちろん怖いけど、下位打線だって、怖いよ(汗)
オスナが復調してきたっていうのが、また怖さに拍車をかけている(汗)

なので、明日と明後日は、早め早めの継投で行った方が良いのかも。
継投タイミングも頭に入れながら、観戦することにしよう。
#74 6月28日(火) 広島 3-6 ヤクルト

「今のヤクルト打線は、先発ピッチャーが3巡目も抑えるってのは、かなり難しいのかもしれない」

そう。
6回、打順は3巡目に入って来るところでもある。
僕の中では「失点するべくして失点する」という流れになっていたのだ。

余談だが、この時間、適宜、晩御飯も食べながら見ていたのだが、ネガティブイメージしか見出せなかったので、一気に食欲が落ちてしまった。

しかし!

次打者、山崎。
なんと送りバントを失敗。
僕のイメージでは、色んな作戦を器用にこなす「嫌らしいタイプ」の山崎が、ここぞの場面でミスを犯した。

(まだ野球の神様はカープの味方なのか・・・?)

食欲が少しだけ回復。
箸を片手にエネルギー補給。
ご飯を食べてヤクルトのクリーンアップに備える。

次打者、山田哲人。
カキーン!
ヒットを放ち、ワンアウト満塁。

(マズい)
(逃げ場が無くなったぞ)

”満塁の大ピンチ  村上宗隆 = 絶体絶命”

「はっはっは・・・」(乾いた笑い)

「こういう場面で満塁ホームランとか打ちそうだな」なんていう、カープファン失格レベルの未来予想図まで描いてしまった。

しかし「アンダーソン-會澤」バッテリーは、屈さなかった。

”インハイ・インハイ・インハイ・インハイ”

怒涛の「インハイ・ストレート」要求だ。
コースに投げ切れず、逆球になり、アウトコースに外れる。
それでも全く、意に介さない。

インハイだ!」
「インハイに来い!」
「思い切り投げ込んで来い!」

アツのメッセージが聞こえてきそうな、超強気のリードだった。

結果的に、要求通りにインハイを攻め切るのは、なかなか難しかった。
無理もない。場面も場面、バッターもバッターだ。

しかし、その前の打席で「撒き餌」を仕掛けた甲斐もあって、前2試合のように「アウトコースの球に狙いを定めて思い切り踏み込んで打つ」というバッティングが見られなかった。

これが、勝負の決め手となった。

最後、チェンジアップをインローに沈めて、空振り三振に抑えた。
その前、チャンスボールが何球かありながらも、完璧に捉え切ることが出来なかったのが、村上にとっては仇(あだ)となった。
それはひとえに「超強気リード」がもたらした効果だろう。

コホン。

村上を抑え切ったことで有頂天になりかけてしまったが。
なおも2死満塁。

気持ちを入れ直さんとあかんと思っている間に、決着が付いた。
続くバッターの坂口も三振に抑えたのだ。

”アンダーソン&會澤のガッツポーズ”

まだ6回だというのに、涙腺を緩まされた。
そんな早いのって、たぶん、引退試合の時ぐらいだ。
直後、小園のホームランでガッツポーズしてて、また涙腺が緩んだけど。

年を経るごとに涙腺が緩む頻度が増している気もするので、僕を泣かせるのは、案外、簡単かもしれません。

~~~~~(書き終えての独り言)~~~~~~

うーん・・・。

かなりまとまりのない書き方になってしまった。

今日の6回の攻防は「全てが見どころ」と言っても誇張にならないぐらい、見どころ満載のイニングでもあったので、まとめるのが、どうも難しい。

こういう時、どうやったら上手くまとめられるのか。
また一つ、課題が見つかったな。
今日はすいません、この文章で、勘弁してやってください(汗)。


(打)松山 竜平

<土壇場の場面で同点となるタイムリーヒットを放つ>

”10回・1死満塁・1点ビハインド”

・長打が出ればサヨナラ
・単打が出れば同点
・打ち取られたら後がなくなる
・ゲッツーだったら試合終了

今日最大の見せ場で、松山が、代打として出て来た。
試合の命運は、彼のバットに託されたのだ。

・・・

両チームのファンが固唾を呑んで見守っていたであろう中、松山は見事に、タイムリーヒットを放った。

「ここぞの場面で決めてくれた」
「やっぱり最後に頼りになるのはベテランの力だ」
「ここまで満足行く数字を残していないかもしれない」
「だがしかし『代打の切り札』はやっぱり松山竜平なんだ」

そんな都合の良いことを思いながら彼の表情を見ていたら一つ気になった。

”凄いホッとした表情を見せるやん”

コブシを掲げてガッツポーズ!なんてことはしない。
身体の近くでグッと手に力を込めて喜びを露わにする、なんてこともない。

微笑みを浮かべている。
「安堵」と表現した方が適切だろうか。

「打てて良かった~・・・。」

そんな声が、今にも聞こえてきそうな表情だった。
ソコに僕は、松山の人間的な魅力を感じ取ることが出来た。
「そりゃあ愛されキャラだわなw」と思った。

その後、崇司が併殺打に打ち取られて、一気にサヨナラまで持っていけなかったのは、残念じゃないと言えば、噓になる。

だけど、相手ピッチャーのマクガフも、ヤクルトの守護神を担う選手。
当然、そう簡単に打たせてはくれないピッチャーだ。

土俵際での粘りは見事だった。
マクガフが1失点で耐え抜いたことで、12回の勝ち越しに繋がった。
追い付かれたけど追い越されないことで、勝機を逃さなかった。

なので、カープファンである僕としては、崇司の前のバッターである松山が繋いでくれたからこそ「サヨナラで勝つぞ!」という機運が高まった。ソコに着目したい。

自分の打席次第で、いかようにも試合展開が変わる。
そういうプレッシャーにも打ち勝って、なんとか追い付くことが出来た。
貴重な一打を放った松山のバッティングは、明日以降にも必ず活きるはず。

これからも、ここぞの場面で頼りにしているぜ。代打の切り札さん(^^)


気になったこと

<①:村上宗隆を3打席連続三振に抑え込む>

今日はもうコレに尽きると言っても良い。

もちろん、アンダーソン一人の功績ではない。
アツも含めて。
バッテリーの共同作業によって成し得た偉業だ。

とにかく、インコースを攻めまくった。

思えば、昨日の試合後、解説を担当していた野村謙二郎さんと石原さんが「かわす投球をするな!」と苦言を呈されていた。

どう抑えるか、策を練り、チームとして結論を出さないといけない。それに沿ってバッテリーで何をするかが大事になる。徹底した攻め方でイライラさせることも作業の一つ。割り切ることだ。かわす投球では、今の村上は抑えられない。
野村謙二郎氏 広島投手陣かわす投球ではダメ!! 村上をどう抑えるかチームとして結論を出さないと
私も経験があるが、こういうチームを抑えるのは本当に大変だ。それだけに“かわす”方向に行ってしまいがちなのだが、そこでグッと踏ん張って、自身の投球スタイル、持ち味というものを理解し、「絶対に抑えてやる」という強い気持ちを持ちながら、払うべき注意を払う。
【石原慶幸氏の眼】バッテリーに注文「強打者こそ“かわす”投球にならないことが重要」

・徹底した攻め方
・自身の投球スタイル、持ち味への理解
・「絶対に抑えてやる」という強い気持ち

お二方の助言を実践出来たからこそ「最も怖いバッター」である村上から3打席連続三振を奪えたのだと思う。

こうやって書いていると、いつも、思い出す言葉がある。

”言うは易く、行うは難し”

一応、僕も、ある程度の年数、野球を見てきている人間だ。

言おうと思えば「村上にはこう抑えないと!」などと、バッテリーに対して、非難批判と受け取れる言葉を浴びせることも出来るだろう。たぶん。

だけど、そういう内容で情報発信するのは、僕個人としてはやりたくない。

それこそ、昨日の試合の振り返りがそんな感じだった。
僕は「手塚ゾーン」を持ち出して、村上の2ホーマーを綴った。
「これが僕らしい視点かな」という自己満足も少し感じながら。

今の村上は「手塚ゾーン」に匹敵するオーラを身にまとっている。

オーラとは、言い換えるならば、圧倒的な威圧感だ。ゆえに、厳しい所に投げようと思えば思うほど、ピッチャーの気持ちが追い込まれ、ボールが真ん中に吸い込まれるように、甘いゾーンへと入って行く。そのボールを完璧に捉え、ホームランにしてしまう。
#75 6月29日(水) 広島 2-9 ヤクルト

僕が野球観戦をする上で一つの決め事がある。
それは「悪い部分よりも良い部分を取り上げよう!」という思い。

これは、贔屓チームに限った話ではない。
時には、相手チームの良いところばかりが目立つ試合になることもある。
それでも良いと受け入れた上で、相手チームの選手を称賛したりもする。

大前提として。

試合中、贔屓チームの良いところを一つでも多く見つけようと努める。
試合後、自分が見落としていた良いところは無いかチェックする。
それでもポジ要素が乏しい時は、相手チームに焦点を当てることもある。

これが、僕のスタンスだ。

僕のような楽しみ方をしている野球好きは、おそらく、少数派だ。
それなりに生きて来た経験則を振り返れば、そんな気がしている。
また、同じ贔屓チームのファンなのに、ソリが合わないことも割と多い。

だけど、それでも良いと思って、今こうして、文字を綴っている。

とはいえ1人語りが長くなっているからそろそろ止めねばと思っている。

・・・というわけで、アンダーソンの話に、半ば無理矢理、戻そうか。

~~~~~(話を戻す)~~~~~

野村さんと石原さんのアドバイスが選手の元に届いたのかは定かではないが、事実としては、今日は、インコースをガンガンと攻めて行った。

”ちょっとでも甘くなったらスタンドにまで持っていかれる”

そういうリスクを微塵も感じていないかの如く、大胆に攻めた。
野村さんの言葉を借りれば「割り切る力」といったところか。

もしかしたら「インコース要求が甘く入ってのホームランはOK」という取り決めがなされていたのかもしれない。

そう感じるほど、大胆不敵に、勇猛果敢に、村上に、真っ向勝負を挑んだ。
ストレートでガンガン攻めつつ、ナックルカーブやチェンジアップもアクセントにして、高低差、球速差も生かしながら、全力で抑え込んだ。

6回の大ピンチに関しては、インコースに投げ切れない場面も目立った。
1死満塁という苦しい状況でもあったので「これはやられるかもしれない」と失点の覚悟もしながら戦局を見つめていた。

けれど、それまでに攻めて来た「超強気リード」を村上が意識してくれたのか、一昨日や昨日のような「良いようにやられる」という打席にはならなかった。

「攻め切った副産物」も利用して、最後まで。捻じ伏せることが出来た。
この成功体験は絶対に、今後のヤクルト戦にも活かして欲しい。

<②:ヤクルトリリーフ陣の登板数を調べてみた>

前述したように、僕は、コールの回跨ぎ采配について、驚きを感じていた。

あの場面でセットアッパーの清水を持って来ない。
高津さんの腹の括り方。
やっぱり凄い監督さんだなと、改めて思わされた。

そしたら気になった。

”ヤクルトのピッチャーって登板数どれぐらいなんだろう?”

というわけで、セリーグの登板数のデータを見てくれ。

Sports navi 野球速報 / 個人成績 / セリーグ / 登板

球団ごとに人数を数えてみたら、こんな数字が出た。

ヤクルト:9人
巨人  :5人
広島  :2人
横浜  :6人
阪神  :7人
中日  :6人

「カープの選手、ほとんどおらんな~!」

「特定の選手に偏ることなく満遍なく登板機会を与えている」というのは、かねて称賛される、チームマネジメントの賜物だと言っても良いだろう。

あと、僕が凄いなって率直に感じたのは、マクガフの登板数。

あれだけ勝利を重ねているのだから、当然、守護神の出番も増えると思うのだが、ココまでは30登板に抑えられている。

大体、年間60登板、行くか行かないかぐらい。
これは綿密な選手管理が行き届いている証だと言っても良いと思う。

また、これだけ「一定の活躍が期待できるピッチャー」を揃えることが出来れば、たとえ劣勢の展開になったとしても、同点に追い付く、逆転勝利を収めるなど、試合終盤まで、何が起きるか分からない。

普通、ビハインド継投のピッチャーとなると、力が落ちる。
ズルズルっと失点を重ねて、一方的な試合展開になることもある。
そういう試合が(おそらく)少ないというのは、大きなプラスだろう。

そして、カープファンの僕にとっては、大きな脅威(汗)。

僕はヤクルトファンではないので、今日のコールの起用法を見て、アレコレと考えることくらいしか出来ないけれど、高津さんの中では、色んなシミュレーションがなされているのかもしれないね。

確か、去年、日本一になったシーズンだって、極端に登板数が多いピッチャーは、居なかったはずだ。

先発ピッチャーも、1週間で6人必要という考えではなくて、二軍の入れ替えも頻繁に行いながら、ありとあらゆる選手を起用した。そんな話も聞いた記憶がある。

そういうのが積み重なっていって「やっぱりヤクルトには敵わないなあ」と思わされてしまう。また、そんな思いを強くしてしまった(苦笑)。

1野球ファンとしては、高津スワローズの快進撃がどこまで続くのか、楽しみに見ていきたい。そんな思いも、無いことも無いのだけど(笑)。

僕はノムさんのことも好きだし、教え子の奮闘を見て喜んでいるのであれば、まあ良いのかな。よし。そう思うことにしよう。


おわりに

<色々あったが負けて悔いなし!やり切れた試合!>

最後の最後、12回で勝ち越されて負けるのは、確かにショックだ。
それに、昨日は「絶対に3タテされたくない!」とも書いた。

だけど、今日の敗戦は、不思議と悔しさは感じない。
表現が適切かどうか怪しいのだが、清々しさすらある。

なぜなら「やり切れた!」と心底思えるからだ。

例えば、6回表。
1アウト満塁の大ピンチをゼロで切り抜けた。
アンダーソンと會澤のガッツポーズ。
直後、小園がホームランを打ってガッツポーズ。

立ち居振る舞いから「今日は絶対勝つ!」という気持ちが伝わって来た。

当然、ヤクルトに良いようにやられている悔しさもあったことだろう。
それだけでなく、今日は、秋山の入団会見、練習合流日でもあった。
なおさら、勝利への執念は、より一層、高まったはずだ。

村上を4三振2故意四球で封じ込めたのもそう。
4番バッターを徹底的にマークして、仕事をさせなかった。
その結果「攻め切れそうで攻め切れない」という攻撃が目立った。
やっぱり、4番が打つと打たないとでは大違いというわけだ。
当たり前のことを再認識する試合でもあった。

サッと思い起こしてみても、色んな成果があった。
最終的に負けはしたものの、それが失われるわけではない。

明日の巨人戦、ひいては、次のヤクルトとのカードにも繋がる。
つまり、価値の大きい敗戦だった。
僕はそう、捉えている。

ただ、負けを認めることも大切。

どれだけ善戦したと言っても「3連敗した事実」は残っているので、明日の巨人戦は、是非とも勝ちに行きたいところ。

ヤクルトとの相性も良くはないが(今日入れて1勝10敗)
巨人との相性も決して良くはない(4勝8敗)。

それを踏まえて、どんな戦いを魅せてくれるのか。
明日の試合を、楽しみに待ちたい。

それでは、また(^^)


<P.S.>

色んな事が起きた試合になると、どうしても、僕の「まとめ能力の拙さ」が露呈してしまうらしい(汗)。

今日はかなり読みにくい内容になっているかもしれない。
ちょっと、見直しの時間をじっくり取って、改善箇所を探ってみますね。

実は、書いている途中の時点で「今日は上手くまとまんねえな・・・」と頭を捻りながら、文章を綴っていて。

一応、頭に浮かんだアイデアとしては「野球速報さんの引用画像をもっと増やして、視覚的に分かりやすい内容に出来ないかなー?」って、思っています。

たぶん、明日から早速、思いついたアイデアを試しながら記事を書くことになると思います。どうぞよろしく。

では・・・。

(11494文字)

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