見出し画像

#39【夢日記】矢野燿大さんと選球眼について考えてみた!

こんな夢を見た。

僕は野球選手で、矢野燿大さんは監督だった。

それだけ聞くと、阪神タイガースの選手としてプレーしていたのか、と思ってしまいそうだけれど、そういうわけでは、全く無い。僕は草野球チームの選手であり、その監督が、矢野燿大さんだったのだ。えらい豪華な話やな。

僕は悩み事を抱えていた。矢野燿大さんに相談に乗ってもらうために、僕は、監督室のドアを叩いた。

開口一番、僕は言った。

「ハーフスイングで耐えたいんですけどねぇ」

どうやら、ストライクゾーンからボールゾーンに逃げていく変化球など、いわゆる「釣り球・誘い球」に対して、体が反応してもバットが止まれないものか、ということに、悩んでいるらしい。

「頭では分かっているんだけど、耐え切れず、スイング取られちゃうんですよねぇ」

現状は、頭と体が上手く一致せず、ボール球に手を出して、ピッチャー有利のカウントを作られてしまったり、そのまま、凡退・三振になるケースが多いらしい。

そんな僕の悩みに対して、矢野燿大さんは頷きながら、こう答えてくれた。

「こっちが『おい!ボール球手ぇ出すなよ!!』と怒鳴りつけるのは簡単やけどな。やる方はそんな簡単な話ちゃうよな」

常に共感的姿勢を崩さず話を傾聴する。いつもこのスタンスで選手と接してくれるのが矢野燿大さんだ。困った時に頼りになる監督さんが居ることは、選手にとってどれだけ心強い存在なのか。改めて言いたい。ありがとうございます。

僕が、感謝の念を心の中で唱えていると、矢野燿大さんが、続けるように、言った。

「お前(僕)がそういう話するの初めてやんな?」

僕はこう返した。

「そうですねぇ。そういうのを考える時期に来たのかなぁ、と」

自分で言うのも何だが、言語レベルの低い返し方に辟易としたのだけれども、矢野燿大さんは、瑣末なことばかり気にしてしまう僕には一切構うことなく、こう返した。

「トリ(鳥谷敬)の凄さ身に染みてきたか?(笑)」

矢野燿大さんは、今更ココで語る必要もないぐらい、プロ野球選手、プロ野球の指導者として、色々なことを経験された方である。当然、会話の引き出しも多い。

このように、会話の中身に沿って、野球ファンの心をくすぐる名前をポンと出されるのだから、当然、悩み相談の熱量も、グンと勢いが増す。

僕は、鳥谷敬というビッグネームに興奮して、顔を上気させながら、食い気味に、こう返した。

「はい。赤星(赤星憲広)さんも凄いですよホント。粘って粘ってフォアボール。すかさず二塁へ盗塁とか・・・。」

僕は、野球選手でありながらも、いや、それ以上に、野球ファンである側面が強いらしい。自分の悩み事はそっちのけで、自分の世代(1994年生まれ)ド真ん中の、阪神タイガースの名選手について、熱弁し始めた。

そんな僕の熱量に、若干気圧(けお)されながらも、矢野燿大さんは、頷いたり、相槌を打ったりと、聞き役に徹してくれた。

そして、会話が一段落付いたタイミングを見計らって、笑みを浮かべながら、こう言ってくれたのだ。

「おーおー。まぁ、それ(ハーフスイングで耐えられないものか?)が分かっただけでも、一歩前進やな!」

我慢し切れずボール球に手を出してしまう自分を叱咤するわけでもなく、むしろ、ボール球に手を出してしまう自分のバッティングを改善する自覚が芽生えたことを、褒め称えてくれたのだ。

矢野燿大さんの、全てを包み込む優しさに触れた僕は、「なるほど。だから監督が務まるんだ。これだけの器の大きさがあるお方だからなんだ」と、心の中で、ただただ、感激していた。

そして最後に、こう返した。

「はい!ありがとうございます!!これからも精進します!!!」

矢野燿大さんは、温和な表情を浮かべながら、うんうんと頷いてくれた。そして僕は監督室を後にした。

矢野燿大さんの表情は「相談する前と後とで、えらい目付きが変わったやないか〜(笑)」と言っているようだった。

事実、僕の頭は、スッキリとしていた。

グラウンドを見渡すと、スッキリとした僕の頭を表しているかのように、晴れ間が差し込んでいた。

僕は、辺りをキョロキョロとしてから、周りの人に聞こえるのは気恥ずかしいな、と思ったので、心の中で、こう叫んだ。

「よ〜し、心機一転、練習に打ち込むぞー!頑張れー!俺!オー!」

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?