ペロトンから学ぶ「売って終わり」にしないビジネスモデル

こんにちは。
株式会社ニュークラウドの代表「木村」です。

みなさん、フィットネス業界のネットフリックスと呼ばれる「ペロトン」というアメリカ企業をご存知でしょうか?最新ビジネスに敏感な方であれば、名前は聞いたことあるかと思います。コロナ禍でも売上を大きく伸ばした「ペロトン」をビジネスモデルから読み解き、これからの新時代ビジネスモデルを考えてみました。

ペロトンとは

ペロトン(Peloton Interactive, Inc.)」とは、米国にて急成長しているフィットネスベンチャー企業です。主な事業は、フィットネスバイク(エアロバイク)の製造と販売になります。

フィットネスバイク業界では、平均的に5万円前後の製品が多い中、ペロトンは2,245ドル(約29万円, 2022年08月時点)という高価格帯の製品を販売しています。他社製品と比べて約5倍以上の価格で販売しているのになぜ人気なのか。それは、製品をただ製造して販売しているだけではないからです。

ペロトンの特徴とビジネスモデル

ペロトンの最大な特徴は、フィットネスバイクを「売って終わり」だけでなく、販売後の"サービス"に力を入れている点です。ペロトンは、フィットネスバイク購入者に対して、月額39ドル(約5,200円,2022年08月時点)で24時間のストリーミング配信や7,000以上のオンデマンドクラスを提供しています。イメージは、サブスクにてジムレッスンを家で体験ができる事です。

製造会社は、基本的に製品に重きを置き、販売後の"サービス"について考える事がありません。もちろんアフターサービスは、一般的にあるが、それは、あくまでも製品に問題が起きた時だけ顧客と接点を持つようになります。しかし、ペロトンは、製品販売後も継続的に顧客との接点を作るキッカケを提供している為、製品販売の売上だけでなく、サービスとしての売上も立てられる点が特徴です。

まさに「フィットネスバイク製造販売」と「動画配信サービス」を掛け合わせたサービスを展開しています。そのため、「フィットネス業界のネットフリックス」とも呼ばれるようになりました。

また現在では、フィットネスバイクを起点に「テクノロジー、メディア、ソフトフェア、体験、デザイン、小売、アパレル、物流」などを掛け合わせて事業の拡大を行なっています。なぜこのように事業を多角化するのか、それは、必ず最終的に顧客満足度向上につながるからです。

フィットネスバイク一つ販売するだけではなく、レッスン動画にて利用ユーザーのモチベーションアップや、さらに同じ目標を持った仲間とつながり共にレッスンを受けたりと体験を提供、またフィットネスウェアやバイクがすぐに届く物流網の整備など、事業の多角化は、最終的には自社顧客の満足度向上につながる仕組みになっているのです。

最後に

ペロトンのビジネスモデルは、まさにこれからの新時代のビジネスモデルと私は考えています。ただ商品を売って終わりだけでなく、売ってからが勝負であり、いかに顧客満足度が高められるかが、顧客生涯価値を最大化する秘訣かと。

またペロトンから学べることは、製品やハードウェアは、サブスクが難しいと言われるが、ただ製品を分割にして売るのではなく、ソフト面やサービスと掛け合わせて製品の存在価値を高める方法もあることです。コロナ禍で売上が厳しくなっている企業さんは、ぜひ参考にできるかと思います。

この記事がお役に立てると幸いです。

株式会社ニュークラウド 代表「木村」

こんにちは。 株式会社ニュークラウドの代表「木村」です。 noteでは、主に「ビジネス」について書いています。 みなさんのサポートと応援により、クリエイティブな活動が続けられています。 本当にありがとうございます。 これからも応援のほど、よろしくお願いいたします😊