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香港一の大富豪「李嘉誠(リ・カセイ)」の歴史

こんにちは。
株式会社ニュークラウドの代表「木村」です。

みなさん「李嘉誠」という方をご存知でしょうか?実は、香港で常に富豪トップをキープしている大富豪の方です。私のおばあちゃんは、香港人でいつも私に「李嘉誠を見習え」と檄(ゲキ)を飛ばしています。

経営者として大きな実績を出している方の歴史や生い立ちを知ることは、ビジネスに通じるところもある為、本日は「李嘉誠」についてをお伝えします。

李嘉誠とは?

まず李嘉誠とはどんな方なのか。

李嘉誠(リ・カセイ / Li Ka Shing)
1928年6月13日(現:94歳)生まれの香港最大の企業集団「長江実業グループ」の創業者。すでに引退をしているが、現在は、グループ顧問として経営陣にアドバイスなどをしている。
2013年には世界8位の富豪に上り詰め、香港・華人として世界一の資産家となった。(現在は、2021年度の世界富豪43位、総資産約3兆6,800億円。)

香港で一番の富豪である為、香港の子供からおじいちゃん・おばあちゃんまでその名前を知らない人はいないほど有名な方です。私も経験があるのですが、香港・華人の説教は必ず「李嘉誠」の名前がでてきます。

李嘉誠の歴史

次に李嘉誠の生い立ちや歴史について。

1928年(0歳)
中国の広州省に生まれる

1940年(12歳)
戦争から逃れ、当時イギリス植民地の香港へ渡る。

1941年(13歳)
香港が日本領になり、栄養失調と病気に苦しめられる。

1943年(15歳)
父が亡くなり、一家を養う為、学業を断念し(中卒)プラスチック貿易会社で働く。

1950年(22歳)
貯金と親友からの借金を合わせて約100万円で、「長江プラスチック工場」を設立。(最初は、石鹸入れなどを作っていた。)
その後、イタリアの造花工場で経営者であることを隠しながら働き、造花の製造技術を身につけ、香港に戻り「ホンコン(香港)フラワー」として知られる造花で大成功を収める。

1967年(39歳)
香港暴動で暴落した土地を買い漁り、「長江実業有限公司」を設立。
後に香港最大の不動産ディベロッパーとなった。
(買い漁った不動産の資金は、ホンコンフラワーで得た事業資金である。)

1979年(51歳)
イギリス財団「和記黄埔(ハチソン・ワンポア)」を買収。

1985年(57歳)
香港島の電力供給を独占する「香港電灯」を買収。

1989年(61歳)
天安門事件により外国企業が中国から撤退した際、逆に中国への投資を拡大。香港最大の企業集団(長江実業グループ)として台頭。

2002年(74歳)
アリババグループのジャック・マーら次世代の中国人実業家を育成した「長江商学院」を設立。

2018年(90歳)
長江実業グループからの引退を表明。グループ顧問として、経営陣にアドバイスをする立場に。

若いうちから家計を支える為にウェイター、エンジニア、販売員等幅広い仕事を経験して、経営者に。また不況時やリスクがある所に積極的に投資をして一気に大きく成長。まさに努力家であり、先見の目がある方です。

李嘉誠の現在

最後に李嘉誠の現在について。

現在は、すでに現役を引退しており保有株や企業投資などをしているとのこと。またコロナ渦前からZoom社に注目をしており、多額の投資をしていたみたいです。そのおかげで現在の李嘉誠の総資産3分の1を占める金額までZoom投資額が増加しました。

まとめ

小さい頃から聞かされてきた「李嘉誠」について、とても詳しく理解することができました。現在の偉大な経営者は、みな幼少期から苦労を強いられ、小さく成功したお金をリスクをとってどんどん投資をして大きくなっている方がとても多いです。

現代では、昔のような状況や苦労が少ないが、それでも基本的な軸部分(事業でお金を生み、そのお金で投資してさらに大きくする)は変わらないと思います。一経営者としてとても学べるところがたくさんありました。

また香港の土地は、世界で最も高くそんな香港全土にあるマンションの内10軒に1軒は李嘉誠のものと言われています。そのほかにも通信会社、スーパーマーケット、ホテル、家電、ドラッグストアなど香港全体のインフラも李嘉誠が作った会社が支えています。今の香港は、李嘉誠があったから作られたと言っても過言ではないですね。

新しい知識を得て、次香港へ帰る際には、また新しい見方があるかなと思いました。

株式会社ニュークラウド 木村

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