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子どもにお手伝いしてもらう罪悪感が薄れた話〜自己有用感が高まると聞いて〜

家事をやりたいのに、子どもが構って欲しがっている。そんな時はとても悩ましい。

家事をやらねば寝れないので手を止めたくないが、子どもの気持ちも満たしてあげたいと思う。

うーーーーん、私が2人欲しい。

夫がいる時ならどちらか頼めるが、ワンオペの時は、とりあえず先に子どもと遊んでみたり、なんとか説得したりと苦慮している。

しかし最近、「家事を子どもと一緒にやると、タスクも進むし子どもの気持ちも満たせるっぽいぞ」と気がついた。

子どもに家事を手伝わせる罪悪感

実は今まで、子供に家事を手伝わせることに申し訳なさを感じていた。
幼い子を労働力に使うなんて、とか、ただでさえ一緒に遊ぶ時間が少ないのに、とか。

ただ最近気がついた。

・子どもは、役に立てると嬉しいらしい

・一緒に家事をすることでも「親と共に何かをしたい」欲求を満たせるらしい

ということに。

ピシッとタオルをたたむ息子

4歳になってから、息子が色々お手伝いをしてくれるようになった。

例えば、

・タオルをたたむ
・玉ねぎの皮を剥く
・じゃがいもの皮を剥く
・野菜を切る
・切ったじゃがいもの上にチーズをのせる
・テーブルを拭く
・空のペットボトルをつぶす

などなど。

もちろん、気分によってやらない時もあるし、上手くできない時もある。

でも、わぁわぁ言いながら一緒にやったり、どちらが先に洗濯物をたたみ終えるか競争したりしていると、意外と楽しそうに取り組んでくれる。

「ありがとう」と伝えるととっても嬉しそうだし、「お手伝いしてえらい? うれしい?」とストレートに聞かれることもある。

実際嬉しいし、こちらもとても助かっている。

最初は罪悪感もあったし、洗濯物をたたむのは「どうせやってくれないだろうな」と思いながら声をかけていた時期もあったのだが、どんどんやってくれるようになり、結果的に【一緒に家事をする時間】が増えた。

それが息子の「家族の役に立っている」「お母さんが喜んでくれる」という充足感に繋がるようで、さらに「母と一緒に何かしたい」という欲求も満たせているようなのだ。

お手伝いで「自己有用感」が育つ

そういえば、映画『機動戦士ガンダム ククルス・ドアンの島』を観たとき、ドアンがともに暮らす戦争孤児たちに、必ずなんらかの役割を与えていたのが印象的だった。

自己有用感という言葉がある。

集団の中で自分が必要とされている、役に立っているという感覚のことだ。

家庭内のお手伝いを通じても、この「自己有用感」を高めることができるという。

自己有用感が高まると、子どもの自信につながり、より難しいことにも臆せずチャレンジすることができるようになるそうだ。

自発的、能動的に動く子どもに成長するためには欠かせない感情らしい。

また、人との関わりの中で生まれる感情であることから、「人と関わることが楽しい」「人の役に立ちたい」という感情を育み、社会性も育つとのこと。

なにそれすごく大事じゃん。

先の映画でも、子どもたちにそれぞれ役割があることで「自分はここに居てもいい」「誰かの役に立っている」という充足感があるように見受けられた。(自給自足で生きるしかないという環境条件もあるが)

戦争孤児という過酷さを抱えつつも、彼らが力強く生活している核には、そういった仕組みづくりも関係しているのかもしれない。

今の「一緒に家事時間」を楽しもう

ここまで書いたことを調べていて、子どもに家事を手伝ってもらう申し訳なさがだいぶ減った。

家事も身につくし、自己有用感も育ち、私も助かるならいいことづくめだ。

それに、嬉しそうに、楽しそうに家事を手伝ってくれる時期も永久に続くわけではない。
私の子供時代を振り返っても、お手伝いは「若干面倒なこと」として記憶されている。

今のちょうど「なんでもやってみたい!」という気持ちが強く、1人でできることも増えてくる時期を大切に、共に家事に取り組めたらと思う。

ちなみに、玉ねぎの皮を剥いてくれるのは息子の好物だからだ。最初は私がとんがっている部分を捻ってから渡していたが、今はいちから1人で剥くことができる。

じゃがいもは、「皮むきたい!」とやる気満々だったのに、ピーラーの扱いが難しくて一個剥いて「あとはやって〜」と断念していた。
やりづらそうにしていたのに、一個はちゃんとやり遂げたので立派だと思う。

形状的には、にんじんの方が子どもでも剥きやすいようだ。もちろん、刃物を使うので私も横に控え、手を添えたり、見守ったりしている。

タオルをたたんでくれるのは、折り紙で遊ぶようになった時期と重なるが、保育園でお布団やシーツをたたんでいる影響もあると思われる。

息子は手先が器用なので、タオルは驚くほどピシッと綺麗に仕上がり、いつも惚れ惚れしてしまう。

息子の好きなものや興味のあること、慣れてきた動作をとっかかりにして、これからも「子どもと一緒に家事」を楽しんでいけたらと思う。

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