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【洋書】La Tresse / 三つ編み〜逞しい3人の女性の姿が眩しい〜

原題: La Tresse
邦題: 三つ編み

《あらすじ》
3つの国で、異なる境遇に置かれた3人の女性。それぞれ理不尽で困難な状況に勇敢に立ち向かう。

インド人のスミタは、娘に自分と同じ仕事をさせたくない一心で、彼女をなんとか学校に通わせようと力を尽くす。イタリアでは家族経営の会社で働くジュリアが、父の事故を機に、自分が倒産寸前の親の会社をなんとかしようと奮闘。そしてシングルマザーのカナダ人弁護士のサラ。弁護士としての地位を築き上げ、更なる高みを目指そうとした矢先に乳癌の告知を受ける。

交わることのないはずの3人が運命と闘い、乗り越えていくと、まるで三つ編みのように徐々に物語が交差する。

《感想》
3人の女性の運命があまりに理不尽で、読んでいて辛かったですが、乗り越えようと奮闘する姿はとてもパワフルで感動的でした。自分が置かれた環境とは異なるけど、女性がこんなにも逞しく生きていけることが希望的だったし、世界中で多くの共感を得ていることに納得します。フランスで100万部突破し、いくつもの文学賞を受賞しているこの作品。力が湧いてくるような読後感は期待以上でした。

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