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1年前の今日 「もう、本づくりはやらない」 と書いていたのに

「もう、本づくりはやらないと思う」

ちょうど1年前の今日、自分はそんなことを書いていました。

1年前は、友人の写真家さんに依頼されて作っていた200ページ近くもある半端ない熱量の本を校了して、納品日が確定した連絡を印刷所からもらっていた日でした。

読み返してみて、いろいろなその時の思いに改めて触れて。
1年前の僕は、もう「本作りには関わらないだろう」なんて思ってました。

面白いよね。
その半年後に今度は「自分の本を作ろう」なんて思っちゃうんだから。
人生、何が起こるかなんて、誰にもわからない。

どうにかして生きていれば、何かが起こる。

つらくて、苦しくて、もう諦めてしまいそうになって
すべてを終わらせようと考えていたとしても
生きて、呼吸が続く限り
見えないくらい小さい範囲で少しずつ変化が起きて
そこから「もう少しだけあがいてみようか」なんて思ったりして
次の1年を生きてみて、また、考え方がいつの間にか大きく変わったりして。

1年前のあの頃と比べれば、信じられない進歩だ。
思い切って自分の本を作って、イベントに出展なんていう当時は考えられないことに挑戦しているんだから。

どうなるかはわからないけれど、この物語はちゃんと進んでいて、次の章に向かっていて、大したことは起こらないかもしれないけれど、その日常はまた新たな物語を紡いでいる。生きていれば、呼吸していれば、紡ぎ続ける。

どこにでも起こっているかもしれないような物語でも
僕だけの、あなただけの、ストーリーであること。

これからも、大切にしていきたい。


そんなことを考えている人間が文学フリマ東京38というイベントに出展し、自分の本をそこで販売します。よかったら、カタログだけでも見てみてください。

弱さを抱えるあなたへ
言葉を大切にするあなたへ
届く本を用意して、待っています。

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