創作活動をする者は、「作る」を始める前に大概の場合「探す」、「見つける」、「確認する」を行わなければならないことが多い。

もちろん偶然「見つける」ことができることもあるので、その場合は「確認する」に時間を費やせる。
「確認する」は自問自答のこと。
つまり「作るべきか否か」あるいは、「自分自身にそれだけの力量と覚悟はあるのか」などを自問自答し、自己に了承を得て初めて制作が始まる。

私が「探しもの」をするとき、いくつか訪れる場所がある。
だいたい一番最初に行くのは本屋だ。
どんな本屋でも良いわけでもない。
相性うんぬんもあるが、できれば小さな本屋よりどんなジャンルでも扱っている大きめの本屋が「探しもの」には向いているように思う。
ただふらっと入って背表紙や表紙だけ見るだけでも良いし、手に取って読んでみても良い。
肝心なことは頭を空っぽの状態にし、ただただ電波をキャッチした受信機のように身の向くまま店内を歩き、先入観や疑いなどの邪念を持たず触れてみることだ。そうすることで自分でも気づいてない新たな関心と発見に出会える。

もうすぐ、制作中の作品が完成する。
また「探しもの」をしなくては。