場に適した文章の「振る舞い」とは
私は編集者なので、「文章を書くプロ」ではありません。あえていうなら、「文章を整えるのが得意な人」でしょうか。
では、そんな「文章整え師」である私が文章を編集するとき、最初に考えることは何か?
今回は、そんなお話です。
文章を編集するときに最初に考えること
もし、何の前情報もなく、
と、原稿がポーンと送られてきたら。
私はざっと目を通したうえで、こんな質問を返信すると思います。
文章整え師、なぜこんな質問をするのでしょうか。
・・・・・・・・・(考える時間)
それは、文章が発表される「場」によって適したスタイルが変わってくるからです。
つまり、発表される「場」によって
ということですね。
私たちは、結婚式に行くときはフォーマルで華やかな格好をしますし、キャンプに行くときは動きやすいカジュアルな格好をしますよね。
その場、その場面によって、話し方や話す内容を変えるのも大人のたしなみです。
これは、いわゆるTPOと呼ばれるもの。
時と場、場面に合った立ち居振る舞いのことです。
それと同じで、文章にもTPOがあるのです。
ご自身のWebサイトだったり、メルマガだったり、noteやSNSだったり。
あるいは、文章を依頼されたWebメディアだったり、書籍や雑誌だったり。
それぞれの「場」によって、求められる文章の振る舞いは変わってきます。
媒体ごとの文章の振る舞い方
私は毎週月曜日にメルマガを配信しています。
その際、メルマガという「場」で発表されることから、以下のようなことを心がけています。
加えて、
読んでいただく設定なので、
を心がけています(脱線することも多々ありますが……!)。
では、noteで発表する場合はどうするか。
マニュアルにまとめる場合であれば、
といった工夫をするでしょう。
自分の文章はもちろん、誰かの文章を整えるとき、
「この文章が発表される『場』はどこか?」
「この文章のTPOは?」
を意識してみると、一歩踏み込んだ整え方ができるかもしれませんよ!
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