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学ぶ方法は色々【理論と経験】

どのようにして学びを深めていますか?


先日「仕事でスキルアップしたいのに時間がなくて学ぶ暇がない…」という相談をいただきました。

知識や学びを深めると聞くと読書や勉強などが頭に浮かぶ方が大半ではないでしょうか。相談にきていただいた方も同じように、読書や勉強をイメージされていました。

しかし、知識や学びを深める方法はこれらのことだけではなく、様々な方法があります。

読書の時間や教科書を開いて勉強する時間がなくても、誰でも学ぶことは出来るんです。

そのための重要なこととして、自分が今目の前にある一瞬一瞬を学びの場として捉えて経験を積もうとしているかということがあります。

自分の目標に向かって知識や学びを深める意識を持ち続ける事や行動することは大切です。しかし、手段に囚われる必要はありません。

逆に、自分の目標を明確にして学ぶ意識を持ち続けることができれば、自然と手段は確立されていきます。

今回は、日常生活の中でも知識や学びを深められるということについてその理由をご紹介します。

少しでもご興味のある方は、ぜひ最後までご覧いただければと思います。

よろしくお願いします。


知識や学びを深める方法は様々

知識や学びを深めると、仕事やプライベートのあらゆる場面で応用できたり、目標とする将来に近づけたりなど、様々な面で役に立ちます。

とは言え、どのようにして知識を深めて学びを継続するかということは、人により違うんです。

王道の読書で学ぶ、セミナーに参加する、資格取得に挑戦するなどの方法もありますが、時間や費用の問題から実践が難しかったり、読書が苦手だったりということもあります。

知識や学びを深める方法は「この方法が正解」ということではなく、人それぞれに学ぶ方法があります。

大切なことは自分自身の目標を達成するために知識や学びを深める意識と行動であり、決められた手段に囚われるのではなく、自分に合った方法を探すことなんです。

理論からの学びと経験からの学び

学ぶことには大きく分けて、理論から学ぶ方法と経験から学ぶ方法の2つがあります。各々に違いはありますが、いずれも知識や学びを深めることができます。

≪理論からの学び≫

理論を通して学ぶとは、原則や法則に基づいた知識を得ることです。読書や教科書、資料、講師や先輩などから、一般的に言われている原則や法則・ルールなどを学ぶイメージです。

理論を学ぶメリット

一般的な知識を知ることで他の場面に当てはめて考えたりすることができます。

体系的に理解を深めることで関連する必要な知識についても知ることが出来るなど、知識の幅を広げやすいというメリットがあります。

また、蓄積した理論的な知識は一般的に利用できるものであるため、出来事の傾向や未来の予測に繋げることができます。

同時に、一般的な原則やルールは他の人とも共通の理解を生みやすく、同じ言葉や考え方をもって対話することができるなど、理論に基づいた共通認識を生むことができます。

理論を学ぶうえでの注意点

あくまで一般的な知識であるため、得た知識がすべての場面に当てはまるわけではありません。

例えば、コミュニケーション技術の知識を書籍から得たとしても、対象者の状況や環境が異なれば理論通りの結果が得られるとは限りません。

理論が当てはまる時前提が同じであるか、もしくはほぼ同じような前提であるという状態であることが重要です。

理論で学んだことが全て正しいと思ってしまうと、対象となる事柄によっては現実が見えなくなってしまうので注意が必要です。

≪経験からの学び≫

経験を通して学ぶことは、具体的な出来事や実際の体験から知識を得ることです。仕事での経験や人付き合いなど、自分が触れたり見たり体感しながら学ぶイメージです。

経験から学ぶメリット

経験から学ぶことで、実践を通して具体的な理解が生まれやすく、その場の感じや感覚といった感情までを体感し理解を深めやすいんです。

百聞は一見に如かずという言葉があるように、理論的に聞いたり見たりするよりも、体験により学びを深めるため、記憶にも残りやすいんです。

経験に基づく実践的なスキルの獲得に繋がるというメリットもあります。

経験から学ぶうえでの注意点

経験による学びは主観での学びになってしまうことや、1度の経験で判断してしまうと誤解が生まれやすかったり、学びを深めるはずが視野が狭まってしまうことにも繋がります。

例えば、イチゴを食べた時に甘いと感じたとします。しかし、次にイチゴを食べた時には酸っぱいと感じたのであれば、イチゴは甘いものも酸っぱいものもあるという答え(判断)をしますよね。

一見これは正しそうに見えるのですが、この判断が本当に正しいとは言い切れません。

イチゴの種類や、食べる時期、食べる前の自分の口の中の状態(イチゴを食べる前になにを食べていたかなど)によっても、この判断は変わるかもしれません。

経験から学びを深めるためには、様々な考え方を取り入れる柔軟性多角的な視点でケースを見直すなどのやわらかい思考自分の感覚を疑うような、ある意味批判的な考え方も重要です。

組み合わせることで…

これらのアプローチを組み合わせることで、より深い理解が生まれます。

経験と理論はお互いを補完し合って、知識をより豊かにすることができるんです。

経験を通してわかったことを理論や原則と重ね合わせることで、頭での理解ではなく実体験として感覚を含めて感情も理解することができます。

これらの理論と経験が合わさることで、様々な場面にも応用することができるんです。応用できるようになると、知識の量は加速度的に増えていきます。

結果的に様々な知識や経験があることが自分の自信につながっていきます。

インディ・ジョーンズのセリフ

話は少し変わりますが、皆さんはインディ・ジョーンズをご覧になったことはあるでしょうか。

はじめに、簡単な映画のご紹介をすると、考古学者のインディ・ジョーンズが様々な冒険をする話です(注:このような浅はかな説明ではファンの方にお叱りをいただくかもしれませんが、ご了承ください)

私はこの映画のシリーズが大好きなのですが、この映画の中で胸に刺さるシーンがありました。

インディ・ジョーンズ/クリスタル・スカルの王国の中で、学生に向かって『良い考古学者になりたいのなら図書館ではなく、外にでることだ』というセリフです。

主人公のインディ・ジョーンズが映画の中で実践していることは、まさに理論と経験が組み合わさったものです。

理論があるからこそ様々な場面でひらめき、柔軟な行動が出来る。行動の結果を理論と結びつけて評価し、経験として蓄積させていく…この繰り返しです。

理論と経験とを結びつけながら、様々なピンチに対してユーモアを持って勇敢に立ち向かうインディ・ジョーンズに魅了されますよ!まだ観たことがないという方は、ぜひ観てみてください。おすすめです。

日常の小さな瞬間がもたらす学び

インディ・ジョーンズのような大冒険の中でなくとも、私たちは日々の生活の中で理論と経験を混ぜ合わせながら判断するなど、自分が気づかないうちに知識と経験を増やしているんです。

例えば、自転車に乗るという経験で考えてみると…

自転車に乗る時にはバランス感覚が重要であるということは誰もが知っていると思います。しかし、これは理論上の話です。

バランス感覚とはどんなものか?自転車でバランスを取るにはどうしたら良いのかという具体的な情報は、実際に経験してみないと表現することは難しいものです。

自転車に乗ってバランス感覚を体験することで初めて、ペダルを回すことであったり、操縦して前輪を進行方向とは逆に向けることであったり、身体の重心を真ん中にすることであったり…

このような具体的な場面に関しては経験しないと説明することはできませんよね。この説明できるという段階になったということが理論と経験がひも付き、知識が深まった瞬間なんです。

単に自転車に乗るという行動だけのように思えますが、思い返してみると、私たちは様々なところで理論と経験を混ぜ合わせ知識を深めており、日常生活の中で学んでいるんです。

このことを仕事に置き換えてみるとどうでしょうか。

職場では敬語を使うという、マナーに関する単純なルールがあったとします。理論的な解釈でいくと、敬語を使わないのはマナー違反になるからということになります。

しかし、実際に敬語を使う時には声のトーンであったり、敬語を使うタイミングも重要ですよね。では実際に敬語を使ってみるという経験を通して学んだ結果はどうっだったのか…

これを振り返ることで理論と経験を混ぜて学びを深めることが出来ますよね。

時間がなくて読書ができず学ぶことができない…勉強できないから学べない…という風に考えてしまいがちですが、日常の小さな瞬間でも意識的に理論と経験を結びつけて知識を蓄積させていくことが出来るんです。

意識(見方)さえ変えることが出来れば、日々の一瞬一瞬が学ぶチャンスに変わります。読書や勉強だけが学びではありません。

このことに気付き、学ぶ姿勢をもって普段から生活することができれば、あなたを大きく成長させることにつながるんです。

大切なのは、自分自身が普段から学ぼうとしているか、普段の中にも学ぶチャンスが転がっていることに気付けるかどうかだと私は思います。


貴重な時間を割いて、最後までお付き合いいただきありがとうございました。

この記事を読んでくださった一人でも多くの方の何かになれたら幸いです。

次回…

次回の記事では、経験から学ぶ際に注意すべき4つのポイントについてご紹介します。ご興味をもっていただけた方は是非ご覧ください。

sabukurocha(サブクロチャー)


個人ブログも行っております。
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