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駆け込みで平成の10枚を選んでみる

夫と話してたら「平成くくりでアルバムを選ぼう」となったので、めちゃくちゃ苦肉の策で10枚選ぶとしたらこんな感じになりました。

岡村靖幸『家庭教師』(1990/平成2年)

リアタイでは川本真琴『愛の才能』(1996/平成8年)(オリジナルVer.がデジタル音源化されてないので本当に本当にソニーはなんとかしてください…)を聴いて「うわっこの曲めちゃくちゃかっこいい」と思ったくらいだったのですが、過去作がストリーミング解禁されてからまぁハマったハマった岡村ちゃん。どれもとんでもないけど、90年当時でこのサウンドを、と考えるとやっぱり『家庭教師』はどうかしてる。

DREAMS COME TRUE『The Swinging Star』(1992/平成4年)

1989(平成元)年3月デビューというのと、その後の(特に女性アーティストに)影響を与えたという意味でもドリカムこそ平成のアーティストだろ、と声を大にして言いたいところではある(が、異論もめちゃくちゃ出てくるだろうことも理解している)。どのアルバムを選ぶかは悩みどころだけど、やっぱり日本で初めて発売枚数300万枚突破したこのアルバムかなぁ、と。(詳しく語りだすときりがないのでこちらの記事に譲る)

BONNIE PINK『Heaven's Kitchen』(1997/平成9年)

ここから怒涛のように年数固まってるのは、ちょうど私が中学〜高校生だったから、という個人的な理由です(しかたない)。BONNIE PINKは世の中的には『A Perfect Sky』(2007/平成19年)なんだろうけど、世界を席捲した北欧の流れを引き込んで日本のポップスに仕立てあげたバランスが本当に素晴らしくて当時衝撃的だった。るろ剣の曲も入ってるよ。

MISIA『Mother Father Brother Sister』(1998/平成10年)

衝撃度でいうと、やっぱり初めてFMで『つつみ込むように…』を聴いたときのMISIAの歌唱力はケタ違いだったなぁ、と。当時を思い出すといわゆる「DIVAブーム」みたいな感じで、他にもUAやACO、doubleとかも本当に素晴らしい楽曲たくさんあって、名前を挙げたいところだけど、その後『Everything』から一気にクラブシーンの外へ広がっていった感じはあった。

椎名林檎『無罪モラトリアム』(1999/平成11年)

「デビュー前から聴いてた人がとんでもなくブレイクした」みたいな経験をしたのは林檎さんが初めてで、1996(平成8)年当時『MUSIC QUEST』というオーディションがTOKYO FM系列で放送されてて、そこで応援してたのが林檎さんとaikoさんだった、という。毎週福岡のCROSS FMで放送されてた番組も聴いてたし、『先行エクスタシー』をDRUM LOGOSへ妹と二人で観に行ったのも、今となってはマジでいちばん青春っぽかったかもしれない思い出。福岡在住でリアタイで『正しい街』聴かされたら、そりゃあもう。

宇多田ヒカル『First Love』(1999/平成11年)

そしてHikkiも、確か放課後たまに寄ってた新星堂(CD店)で「1998年冬にデビュー!」みたいなフライヤーを見つけたのが初めてだった気がする。え!同じ学年の人が!みたいな。ほどなくしてCROSS FMのヘビーローテーションに選ばれた『time will tell』を聴いて、そりゃもう衝撃どころではなかった。ラジオのレギュラー番組(『WARNING HIKKI ATTACK!!』)も毎週聴いてたな…(というかこの時期のCROSS FMは本当に神懸かっていた…)(福岡ローカル話)

TOWA TEI『 Last Century Modern』(1999/平成11年)

https://itunes.apple.com/jp/album/last-century-modern/910760218

この頃にはファッション誌も読みあさっていて、もっぱら『PeeWee』『Olive』『装苑』という感じだったので、モデルの田辺あゆみさんがフィーチャーされた『Butterfly』のクールネスに、サウンド的にもビジュアル的にもすっかりハマってしまったのがこの作品だった。ストリーミング解禁されてないけど聴いてもらいたい…(当時、個人的にドラムンベースにも傾倒してたんだよな…)

Fantastic Plastic Machine『beautiful.』(2001/平成13年)

2001年当時、大学進学にともなって親元を離れて京都で一人暮らしをするようになって、初めて足を踏み入れたクラブが「WORLD」という大バコだったんだけど、そこでよくイベントしてたのがFPMだった。なので『beautiful.』を聴くとあの頃の多幸感が一気に蘇る感じ(しかし決してリア充だったわけではなく、フロアで誰からも声かけられずにただ一人踊り狂う系だった…ヘルシー…)。あーでも本当はMONDO GROSSOの『MG4』も入れておきたいところだった…

tofubeats『First Album』(2014/平成26年)

一気に間が空いてしまったのは、リスナーとしては圧倒的に洋楽の比重が大きくなってしまっていたから。それを「あれ、なんか邦楽も最近良いかも」と思うようになったのは、tofuさんがきっかけだった気がする。アルバムはどれもいいけど、ゲストもたっぷりだし森高千里もいるし、いちばん平成っぽさあるこれかな。

DAOKO『DAOKO』(2015/平成27年)

で、その流れで「あれ、『水星』をカバーしてるこの子、誰だろ」と聴くようになったのがDAOKOちゃん。初めて知ったときの「高校生!」の衝撃がすごかった。片寄明人さんのプロデュースワークもさすが。アルバムとしては『THANK YOU BLUE』のほうが好きだけど、「やっぱ平成に『水星』は欠かせないでしょ」ということで、こちらを。

星野源『POP VIRUS』(2018/平成30年)

https://itunes.apple.com/jp/album/pop-virus/1444990715

源ちゃんは本当に日本の歌謡曲、ニューミュージックやロックの歴史から脈々と受け継がれてきたものを明確に次世代へ橋渡そうとしている試みをずっとやってきている人だと思うんだけど、最新作ではグローバルの潮流をも飲み込んで、めちゃくちゃアグレッシブなことをやってのけたうえにめちゃくちゃ売れてる、という、離れ業を成し遂げてしまった。平成最後にとんでもない作品が生まれてしまったな…という驚嘆の思いしかありません!

こうして並べてみると、めちゃくちゃ偏ってるし重なってるところが多いなぁ…としみじみしてしまった。しかし、洋楽入れると絶対に収拾つかないので邦楽縛りにしたのに、余裕で11枚になっているし本当はまだまだもっと入れたかったな…
ということで最近、ストリーミングで過去作最新作ひっくるめてたくさん聴くようになって、邦楽も楽しくて楽しくてしかたがない(無論、洋楽も)。礼和の音楽にも期待しています。

読んでくださってありがとうございます。何か心に留まれば幸いです。