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「倫理という罠 01」毎日ショートエッセー:古い羅針盤136章

人が人足るには、道徳が必要としばしば議論される。そして、その道徳の根源には倫理という厳然とした法が控えているはず。が、現実はそう単純ではない。例えば、人の命。他人の命を奪ってはいけない。これが倫理の原点を思いきや、戦争や紛争に当って、敵側の命はこの他人に含まれない。国が認めた殺人行為は倫理観を超越するのだ。詰まり、この倫理感もご都合主義の極みであり、皮肉屋の尤も引用する好事例でもある。「つなわたりの倫理学 相対主義と普遍主義を超えて (角川新書)」:村松聡氏を読んでいる。

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