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主人公の奮闘する姿にグッとくる! 不屈の精神に胸を打つ映画5選!

『エリン・ブロコビッチ』

製作年/2000年 監督/スティーヴン・ソダーバーグ 脚本/スザンナ・グラント 
出演/ジュリア・ロバーツ、アルバート・フィニー、アーロン・エッカート

貯金16ドルのドン底から這い上がる!
離婚歴2回、3人の子持ち、貯金残高16ドルのエリン・ブロコビッチ(ジュリア・ロバーツ)は、小さな弁護士事務所に押しかけ就職。不動産関係のファイル整理を任された彼女はある書類の不審点に気づき、独自で調査をはじめるが……。

大企業が引き起こした水質汚染を暴き、集団訴訟の末に和解金350億円を勝ち取った実話がベース。自身もギリギリの毎日を送りながら、正義のために立ち上がる主人公エリン・ブロコビッチを演じたジュリア・ロバーツがとにかくチャーミングで、アカデミー賞主演女優賞にも輝いた。些細なことでは折れず、めげず、持ち前の勘のよさと賢さを武器に戦うエリンが元気をくれる。

『ザ・ダイバー』

製作年/2000年 監督/ジョージ・ティルマン・Jr. 脚本/スコット・マーシャル・スミス 
出演/ロバート・デ・ニーロ、キューバ・グッティング・Jr.、シャーリーズ・セロン

人種の壁を乗り越えて潜水士を目指す!
海軍に入隊したアフリカ系アメリカ人のカール・ブラシア(キューバ・グッディングJr.)は、厳しい現実にさらされながらもやがて潜水士を目指すように。白人兵しか入所が認められていない養成所へ100通にも及ぶ嘆願書を提出し、黒人兵として初めて入所。伝説のダイバーとして名を馳せる鬼教官ビリー・サンデー(ロバート・デ・ニーロ)の下で過酷な訓練に身を投じることになるが……。

1940年代末を舞台に、アメリカ海軍史上初めて黒人のエリート潜水士“マスターダイバー”となったカール・ブラシアの実話を映画化。人種差別のみならず、その先に待ち受ける悲劇にも屈しなかった彼の軌跡に心を揺さぶられる。

『ビリーブ 未来への大逆転』

製作年/2018年 監督/ミミ・レダー 脚本/ダニエル・スティープルマン 
出演/フェリシティ・ジョーンズ、アーミー・ハマー、ジャスティン・セロー、キャシー・ベイツ

史上初の男女平等裁判に挑む女性弁護士!
名門ハーバード法科大学院に入学するも、女性の学生はたった9人で、女子トイレすらない現実を突きつけられるルース・ギンズバーグ(フェリシティ・ジョーンズ)。それでもへこたれることなく首席で卒業するものの、今度は女性を雇う法律事務所がない状況に直面。弁護士の夢を捨てきれないまま大学教授の職に就いたルースはある日、男女平等を訴えるきっかけになり得る訴訟の存在を知り……。

のちにアメリカ合衆国の最高裁判事を務めることになるルース・ギンズバーグが、史上初の男女平等裁判に挑んだ1970年当時の物語。今やカルチャーアイコンとして尊敬を集め、一昨年の9月に惜しまれながらこの世を去った女性の不屈の精神が、信念を強く持ち続けることの大切さを教えてくれる。

『ジョイ』

製作年/2015年 原案・製作・監督・脚本/デヴィッド・O・ラッセル 
出演/ジェニファー・ローレンス、ブラッドリー・クーパー、ロバート・デ・ニーロ、エドガー・ラミレス

シングルマザーがアイデア商品で億万長者に!
シングルマザーとして子供2人を育てながら、順調とは言いがたい毎日を送るジョイ・マンガーノ(ジェニファー・ローレンス)。子供の頃からものづくりが好きだった彼女はある日、割れたコップの掃除に使用したモップを絞ろうとして手を怪我したことから、触らずに絞れるモップのアイデアを思いつく。しかし、生産にまでこぎつけたモップは全く売れる気配を見せず……。

どん底のシングルマザーがアイデア商品の発明、ショッピング番組への出演などを経て、億万長者になった実話を映画化。アカデミー賞受賞女優ジェニファー・ローレンスが芯の強さを感じさせながら、諦めない主人公をパワフルに、リアルに演じている。

『幸せのちから』

製作年/2006年 監督/カブリエレ・ムッチーノ 脚本/スティーヴン・コンラッド 
出演/ウィル・スミス、ジェイデン・スミス、ダンディ・ニュートン

息子のために困難を乗り越えアメリカンドリームを掴み取る!
医療機器の販売事業に失敗し、家賃も払えない状態に陥ってしまったクリス・ガードナー(ウィル・スミス)。妻に去られ、貯金も底をついてホームレスとなった彼は、先の見えない状況に絶望しながらも証券マンを目指すことに。そんなクリスの心の支えとなったのは、愛する息子への想いだった……。

一時は住む場所すらない状況に陥ってしまいながらも、困難を乗り越えて一流証券会社に就職し、アメリカンドリームを成し遂げた実在の男性の大逆転ドラマが展開。過酷な戦いの原動力が、息子への愛である点が大きなポイント。大切にしたい存在がいれば強くなれることを、クリス・ガードナーの奮闘が物語る。

文=渡邉ひかる text:Hikaru Watanabe
Photo by AFLO

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