マガジンのカバー画像

現地在住20年以上の筆者の眼に映るベトナムの今

32
商都サイゴンに20年以上住む著者が見ているベトナムの今をお届けする
運営しているクリエイター

#サイゴン

独立記念日はハノイの祭典

独立記念日はハノイの祭典

ハノイは独立記念日に向かってまっしぐら。
日に日に街中の国旗の金星紅旗(cờ đỏ sao vàng)が増えていく。

八月革命記念日始まりは8月19日の八月革命記念日。
1945年の第二次世界大戦終結後、ホーチミン率いるベトナム独立同盟(Viet Minh)がハノイで蜂起し、保安隊や警察署など政府機関の接収に成功したのがこの日。
路地の中のご近所に国旗を掲げるところがぽつぽつと見られ、何事かと思

もっとみる
4区に初めて泊まってみた

4区に初めて泊まってみた

今回のサイゴン出張の宿は4区。
サイゴンに長年住んでいたけど、というか、長年住んでいたからこそ、4区には泊まる機会がなかった。
4区というと、昔からの在住者の間では『悪の巣窟』のイメージが強すぎて、何も好き好んでそんなところに足を踏み入れなくてもいいだろうに、ということになる。
新興開発地の7区に行く途中に通り過ぎるだけという人も多かったはず。
今でもそういう側面はあるかもしれないが、開発が進み、

もっとみる
人気の大型カフェに行ってみた

人気の大型カフェに行ってみた

ひと頃サイゴンでも大型カフェが次々と登場したことがあったが、最近はあまりそういう話を聞かない。
それに私自身は都心に近いところに住んでいるので、大型カフェのある郊外地域にはあまり縁もない。

高原リゾートをイメージして店内には滝が流れるそれでも噂に聞こえてきたのが、昨夜行ったカフェDa Lat Phoだ。
高原リゾート都市ダラットをイメージして、店内に滝を配置、ミストを撒き散らして、清涼感を演出。

もっとみる
ベトナム発のチョコレートMarouが日本でも大人気

ベトナム発のチョコレートMarouが日本でも大人気

2人のフランス人サミュエルとヴィンセントがたまたま旅行中にサイゴンで知りあい、意気投合して生まれたベトナム産のチョコレートMarouが日本でも大人気という。

一つの産地からの良質のカカオを使って一つのチョコレートを作るシングル・オリジンをモットーに6つのカカオの産地から6つの違ったテイストを提供している。

6種類の違った味が楽しめるということで、味わい方もいろいろ。

Facebookページは

もっとみる
<決定版>ブンチャーの旨い店はここだ!

<決定版>ブンチャーの旨い店はここだ!

ベトナムの麺と言えばフォーが有名だが、現地のベトナム人が実際に一番よく食べている麺類はブンという細麺。

分けても首都ハノイのお昼時の定番と言えば、焼肉を上にのせて食べるつけ麺スタイルのブンチャーをおいて他にない。

オバマ大統領がベトナム滞在中にお忍びで食べに出かけたことで、一躍世界的に知られるようになった。

「オバマ大統領がハノイで入ったブンチャー屋はここ!」

ハノイのブンチャー屋と言えば

もっとみる
南国サイゴンに雨季がやってきた

南国サイゴンに雨季がやってきた

サイゴンは連日、日中は35℃を超し、夜も30℃以下には下がらない。

乾季の末期はいつだってそうだ。

コンビニが変える街の風景

コンビニが変える街の風景

家のすぐ近くのLy Chien Thang通は車両はすべて一方通行の通りで、昔から仕立屋と時間貸しのホテルの多いことで知られている。

床屋があるので、引っ越してきたときから、ここの床屋には行ったが、それ以外はとくに用もなく、あまり歩くことはなかった。

仕立屋に用事を頼んだのは、サイゴンスクエアで買ったZARAのシャツの袖丈を手直ししてもらったときくらいだ。

そんなところに、たしか昨年初めくら

もっとみる
サイゴンで迎える旧正月にグエンフエの花市ははずせない

サイゴンで迎える旧正月にグエンフエの花市ははずせない

溜まったメールの片づけなどして、午後は街に出てみようとたくらむ。

テトは静かだといっても、それは朝の早い時間だけで、沈黙と縁遠いベトナム人に静けさなどありようがない。

路地裏の生活の場でも各々の家庭で親戚一同が集まって宴会に興じ、カラオケでマイク片手にがなり立てる。

昼頃になれば、外出する人たちも少なくない。

わが家も永厳寺に近いのでお参りに行く。

今では寺の線香売りまで日本語を操る時代

もっとみる
テトの元旦にすること

テトの元旦にすること

いつも朝の公園は賑わっていて、ぼくのように走ったり、体操したりしている人たちがたくさんいる。

でも、今日はテト。

ふだんとちがって人影はずっと少ない。

さて、こんなときあなたは何をする?

年に一度の正月休みだし、朝はゆっくりするか?

いや、新年の元旦こそ早起きして、これから一年の誓いを立てるか?

はたまた...

こういう時こそチャンスとばかりに...

出かけた公園には、すっかり色褪

もっとみる
今年の旧正月はサイゴンでゆっくり元旦を迎える

今年の旧正月はサイゴンでゆっくり元旦を迎える

今日は旧正月の元旦です。

あけましておめでとうございます。

今年はどこにも行かず、静かにサイゴンでベトナムの正月を迎えています。

戻るころになると、お参りに出かける人たちが街に繰り出し始めていた。

晴天の元旦の朝。今日も暑くなるだろう。

テトの夜は夕涼みがてら街に繰り出すのが今のサイゴンの旧正月のスタイルだ

テトの夜は夕涼みがてら街に繰り出すのが今のサイゴンの旧正月のスタイルだ

旧正月はサイゴンの街は閑散としているので、家で静かに過ごすと言っていたのはいつのことだったか。

カウントダウンパーティーや新年の祝砲も毎年の恒例行事となって、夜のにぎやかさはひとしおだ。

旧正月を迎えるあたりから、だんだんと日中も暑くなってくるので、夜は夕涼みがてら花市にでも出かけようということになる。

今年はグエンフエ通の改修後の最初の花市で、デコレーションそのものは簡素になった感があるが

もっとみる