マガジンのカバー画像

現地在住20年以上の筆者の眼に映るベトナムの今

32
商都サイゴンに20年以上住む著者が見ているベトナムの今をお届けする
運営しているクリエイター

#ベトナムのいま

ベトナム語に翻訳された村上春樹の作品とは?

ベトナム語に翻訳された村上春樹の作品とは?

ベトナムでも多くの日本人作家が紹介されるようになってきたが、一番人気は何といっても村上春樹。

書店に足を運べばベトナム語に翻訳された彼の小説の数々に出くわす。

長編小説だと初期の「1973年のピンボール」を除く12作がベトナム語に翻訳されているし、短篇集や随筆も翻訳されるようになってきた。

↑世界の終わりとハードボイルド・ワンダーランドのベトナム語版

とくに、ベトナムではハノイのNhã N

もっとみる
マダム・ヌー回想録「ドラゴン・レディの権力」

マダム・ヌー回想録「ドラゴン・レディの権力」

2年に一度開かれるホーチミン市ブックフェアを訪れてみた。

マダム・ヌーの迷言集

焼身自殺したティック・クアンドック師に対して…

「あんなのは単なる人間バーベキューよ」

「僧侶が一人バーベキューになったからなんだっていうの」

「西欧化に抗議するのにアメリカ製のガソリンを使うなんて矛盾してるわ」

「今度同じ事をするならガソリンとマッチを進呈する」

コンビニが変える街の風景

コンビニが変える街の風景

家のすぐ近くのLy Chien Thang通は車両はすべて一方通行の通りで、昔から仕立屋と時間貸しのホテルの多いことで知られている。

床屋があるので、引っ越してきたときから、ここの床屋には行ったが、それ以外はとくに用もなく、あまり歩くことはなかった。

仕立屋に用事を頼んだのは、サイゴンスクエアで買ったZARAのシャツの袖丈を手直ししてもらったときくらいだ。

そんなところに、たしか昨年初めくら

もっとみる
テトの夜は夕涼みがてら街に繰り出すのが今のサイゴンの旧正月のスタイルだ

テトの夜は夕涼みがてら街に繰り出すのが今のサイゴンの旧正月のスタイルだ

旧正月はサイゴンの街は閑散としているので、家で静かに過ごすと言っていたのはいつのことだったか。

カウントダウンパーティーや新年の祝砲も毎年の恒例行事となって、夜のにぎやかさはひとしおだ。

旧正月を迎えるあたりから、だんだんと日中も暑くなってくるので、夜は夕涼みがてら花市にでも出かけようということになる。

今年はグエンフエ通の改修後の最初の花市で、デコレーションそのものは簡素になった感があるが

もっとみる
ハノイでもUBERを使ってみた

ハノイでもUBERを使ってみた

最近、サイゴンではタクシーを使う際にUBERを活用している。

なぜか?

理由は単純。

断然に料金が安いから。

今回のハノイ出張でも空港から市内のホテルまで使ってみた。

電話でのやり取りがネックに
ベトナムでUBERを使うときに厄介なのは、地図上の正確な位置が示されず、運転手と電話でやり取りをしないといけないことだろう。

今回のハノイの空港でも、その点が厄介だった。

ぼくはベトナム語が

もっとみる