笑う雨
穏やかな夜、静かに雨は降る
月も星も顔を見せない空、窓ガラスに滴る雨をなぞる
悔やんでも戻らぬあの日を
窓ガラスを伝う雨滴の流れをなぞっても無駄だと知っているのに
私は窓辺に座り、遠い過去を思い出す
もっと素直だったら、あの子みたいだったら
彼との別れの痛みが、時折顔を覗かせ
私の心を押し潰す
あの時に戻れるなら、今の私なら
今更考えても仕方ないことばかりが心の中でループする
過去の記憶が蘇り、ため息と後悔の念が心を覆い尽くす
あの日を思い出す雨を見つめては
ため息とやり切れない思いが交差する
雨が降るたびに彼の笑い声が聞こえるようで
前に進めない私を、雨が笑ってる
あとがき
前に進むって難しいよね
だって本気で好きだったんだから
儚く美しい詩や物語が好きです★また明日も頑張ろって思えるようなものご用意しています♡ぜひご覧ください。いっしょに素敵な世界線へまいりましょう。