車椅子の外出自体がいけないのか

今日はこちらのニュースを参考に記事を書きます。
この記事のコメント欄を見て、「車椅子で外出すること自体が危ない」という意見が多いことでした。私はそれを大変残念に思いました

私、過去にこんな記事を書いておりますので、参考にご覧ください。

今回のコメント欄を見ると、「踏切を改修するのは時間がかかる」だの、「車椅子の製作会社にタイヤ改良を押し付けるのは酷だの」、既にありきのものを中心として、「1人で外出する車椅子が悪い」という意見が大半のように見受けられました。
先の記事の結論を今回の話題に置き換えると、「車椅子は介助者なしで外出するな」という結論になると思います。

正直、車椅子のユーザーとして、これには反論したいと思いました。
私の親もそうですが、介助者は四六時中解除対象者に付いていることは困難です。
「だったら、ヘルパーを使えばいいじゃないか」という意見もあると思いますが、ヘルパーを使える用途や時間にはある程度の制限があります。(全額自己負担すれば別でしょうが、恐らく一般の皆様が思われている金額よりも全額の金額は高いです)
「じゃあ、電動車椅子なんて使うな」なんという意見についても、「出かけるな」という意見に近いと思います。そういうこと言うなら自分で車椅子を見てください。話はそれからですという思いです。

また、「踏切を使わないで」という意見も多く見られましたが、踏切を全く渡らないと考えると、使えるルートにはかなりの制限が出ます。
踏切ばかりが事故に繋がるのでどうしてもクローズアップされがちですが、狭かったり、傾斜があったりして電動や手動と車椅子の各機能を駆使しても通るのが難しい歩道、大きな段差など、車椅子で渡り辛い部分は踏切以外にもたくさんあるのです。特に電動であれば、踏切は渡ってしまうのは、ほぼ当然のことと私は考えます。(地元の踏切は車椅子関係なく事故が起きるほど危険なので、さすがに1人で行きませんが…)

何より、私が残念に思ったのが、既にあるものを中心に考えるのは経済的観点から仕方がない部分もあるとはいえ、このように車椅子の単独外出に否定的な考えの方がとても多かったです。
このような考え方の方が多いからこそ、車椅子ユーザーの肩身がどんどんと狭くなるのでは?と思いました。

あと、もし、この記事をご覧のあなたが、危険だ、介助者が必要だだというのなら、もっと声をかけてください。
私も助けてくださる優しい方に出会うこともありますが、その大体がエレベーター等で鉢合わせるか、何かあってからです。
何も起きていないのに話しかけてくださる方は、ほとんど見たことがありません。そんなに、危険だという認識なら、何かが起こる前に積極的に声をかけていただきたいです。

もし、これが日本人の考え方だというのなら、正直、英語等の外国語は苦手ですが、将来的に海外に出るのもアリなのかなぁと思ってしまう私なのでした。
会社辞めたら貯金使って、北欧旅行にでも行きますかねぇ…?(旅行嫌いですけど)

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