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軽めきいてほしい、流産したはなし

人はそれぞれ一年に弱っていく月や季節があるように感じます。
わたしは寒さに弱く、冬はカラダがうまく機能せず、風邪が治らず入院することもありました。

そんな今年の明けの寒い日に、いつものように体調を崩し。
何かを食べても気持ちが悪く嘔吐する、朝から常にだるく、眠気もすごい。はじめは「コロナにでもかかったか!?」と思いきや、懐妊しており、"妊娠"という初めての感覚。
「働く」ということより、突然「動く」ということが、困難な状態になり、生活は一変しました。

フリーランス(自営業)の恐怖は、変わりの人間がいないことです。
結婚しているわけでもないので、頼れるのは我が身のみ。
妊娠初期では仕事仲間にも伝えにくく、這ってでもデスクにたどり着き、仕事では必死に笑顔を取り繕いますが、終わった途端に倒れこむ。
まともに食べれないので、体力も弱って行くため、だし汁を飲んで生き延びる。タスクをこなすどころか、こんな壮絶だとは思っていなかったため、
「マジで、働くの無理かも。」
と思いはじめた日に、残念ながら、腹の子はだめだったようで、早期流産が決まりました。

「働きすぎたか..」「自転車乗るなっていわれたのに、乗ってたのがだめだったのか..」とか、「それよりこの先生の言ってること、本当か?」など色々思いつめましたが、6、7人に1人が遭遇すること。
誰の責任でもなく、自然なことで、そもそも準備が足りてなかったこと。
通っている婦人科の先生と合わない疑心感にも気づき、反省することも多く、『また孕む前に、時間をもっと大切に自分のために使おう!』など、自分のいろんな指針を考えられる良いきっかけになりました。

後々きいたら、「私も流産した!」という先輩が周りに3人もいて、口には出さないだけで、経験されてる方もザラにいると言うことを知りました。

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その後、自然に流れるのを待つはずが10週を過ぎても出てきてくれない頑固さで、その間もつわりは続き、結局、入院・手術という流れに。
大きな病院にうつってからは、女性しか入ることができないマンモス婦人科医院。そこは不妊治療している患者さんや、隣り合わせに気が立っている妊婦さんもいたり、かなりピリついた空間でした。
つわりが酷くて出産まで入院していると言う患者さんもいて..自分の体調もすぐれないなか、この光景を体感すると、
全人類は妊婦を全力で敬ってくれ、お願いだ・・・!!!!!
というきもちになります。

無事に手術・退院したのですが、とんでもない量の血は止まらず、半日で多い日用ナプキンを使い切るという、つづく試練が数週間。
いつになったら終わるんだー!!!と、悶えつづけた3ヶ月半ほどの戦いは終わり、、徐々に、ものを食べれること、
好きなのみものを飲めること、
健康なこと、外に出られること、
自分の足で、行きたいところに行けること!!
これほどのしあわせがあるのだろうか!!!!???!?
と、『生きる』ということに、依然よりも、感謝できるようになりました。

モノゴトには、悪いことが起こった反面、後の未来で、あの時こうなって良かった。と思える出来事があります。それは単純に「良い」「悪い」ではないのですが、物事はニュートラルです。どちらに進んでも、人は自然に進んだ先でたくさんのことを学んで、成長できる生き物なんだな、と感じます。

今回のことも残念ではあったものの、自分の時間がより大切にできることや、妊娠前に就職しといたほうが楽かな?など、働き方の面。
日本では一般的ではないけど、産むのつらすぎだから、養子里親制度についての社会貢献でも良いんじゃないか??と興味が出てきたり、いろんな面で、次の可能性を考えるきっかけになりました。

流産は、人によっては立ち直れないほど悲しいことでもあるけど、わたしにはいろんなきっかけや気づきをくれた、素敵なことだったと思えています。
声をかけてくれた友人・知人にも感謝してます。

支えてくれたまわりに、ありがとう!!

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