見出し画像

OKRよりもMBOよりも大事な、あるいは会社と他人に期待するなという話(後編)

はじめに

先日こんなnoteを書きました。とても簡単におさらいすると、

1. 人事制度は経営者の都合で作られている
2. 誰が評価されるかは結果とかでなく、政治と印象に大きく左右される
3. なので、「こんなに頑張ったんだから評価されるはず」という期待は持たない方が良い。

という内容でした。
今回は後編ということで、「とは言え会社からは目標設定しろって言われるし達成しろって言われるじゃないか!どうすればいいんだよ!」という話をしようと思います。

1. じゃあどうすればいいのさ、という問いに対する回答

達成したから評価されるとは限らないということについて、絶望する必要は全くありません。シンプルに、人事制度とか目標管理とかいうものについて、会社とか他人に期待するのをやめて、自分のためだけに活用すれば良いのです。
目標を設定する際に考えることは唯一つ、「自分がより楽しむため」です。
楽しみ方は、より高い成果を出す、でも、より成長する、でも、より達成感を得る、でもなんでも良いです。
動画見るとか、小説を読むとか、友達と話すとか、ストレスがかからないことなら良いのですが、仕事は一定ストレスがかかります。
ストレスがかかるものに取り組む際、人は必ずマイルストーン、ゴールを求めます。
どんなに筋トレが好きな人でも、ランニングが好きな人でも、終わりがわからなければ取り組めませんよね。
(苦しくなったらその瞬間やめるものではない、という前提です)
目標設定がない状態で仕事をすることは、「とりあえず走ろう。ゴールはそのうち見えてくるけど、それまでは走り続けて」とか「一旦スクワットしてもらっていい?回数はわからないけど、多分筋肉がこんな感じになるはず」
とか、めちゃめちゃ曖昧な指示のもと走ったり筋トレしたりするものと変わりません。シンプルに辛いです。

嫌ですよね?なので、「ここまでできたらよし」「ここまでできたら万々歳」「いつまでにこれをやる」という、先程の例で言えば、「○kmを○分で走る」「3セット計30回やる」と決めるのと同じように、仕事においても目標設定が必要になります。

目標設定をすることで、

・プロセスを緻密に設計したことで、より高い成果を残すことができた
・プロセスを一つ一つクリアする楽しみを見出すことができた
・前期の目標設定内容と比較して、より高いレベルのものに取り組めたことで成長実感が得られた
・目標をクリアしたことで尊敬する人に褒めてもらえた


等々、シンプルに仕事というものを楽しむ余地が生まれるのです。変に評価がどうとかではなく、楽しみましょう。
もちろん、人によっては出世ゲームに楽しみを見出す人もいます。そういった人は同じように、目標設定を、良い評価を取ることに活用して楽しみましょう。


2. 余談:私について


ちなみに私ですが、より良い転職活動をするためのもの、と考えることにしました。
社内の人間に評価してもらうためのものではなく、社外の人に認めてもらえるような実績をつくることを目的にしています。
職務経歴書に自分の成果とか、工夫したポイントをまとめることってとても難しいのですが、社内の目標設定の際に、社外向けの実績も意識して記載することができていると、結果的に、コピペしていくだけで職務経歴書がある程度できあがるのです。
そしてその積み重ねとして、社外で高い評価を受けてオファーをもらえるようになれば、より面白いと思える仕事や、より高い報酬で転職することも可能になるので、社内の評価に依存する必要がなくなります。もちろん副業もできます。
社内の評価に依存しないと面白い仕事や高い報酬を得られない状態は、短期的には良くとも長期的に見たら不幸になるので、社外を見て仕事する方が健全だと思っています。

多少なり、「評価されない」とくすぶっている人の救いになれば良いなあと思います。それではよいお年を。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?