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明日いいことあるかも⁉な      陰謀論の話

お客さんの波

 本気ではなく冗談半分で読んでね。

飲食業をやっているとお客さんの波に悩まされる。
ある日のある時間に来店が集中するのだ。

毎週何曜日は?とか給料日後は?とか規則性はない。
なぜこの日のこの時間?という瞬間に集中する。
時には平日、時には閉店間際。
極端な時はその瞬間以外は誰も来ない。

皆が少しづつ時間をずらしてくれれば良いのに。。。
というのはこちらの都合だが。。。

この謎の現象は接客業の中ではあるあるらしい。
美容院でも雑貨屋でも眼鏡屋でも服屋でもあるらしい。

ということは「陰謀論」の可能性がwww
誰かが何らかの意図をもって消費者を操っているのでは。。。
なんて妄想も出てくるわさ。
この謎の現象を考察していく。


スコトーマの原理

謎の現象は勝手な思いこみ?

スコトーマの原理
スコトーマ=心理的盲点
人間は情報が多すぎると処理できないので無意識にフィルターをかける。
つまり必要な情報以外はカットする。
例 毎日見るスマホのアプリの位置を正確に覚えているか?
そして自分が興味、関心のあるものは情報として入ってきやすい。
例 時計のゾロ目の時刻をよく見る。時計は何度も見ているがゾロ目以外は記憶に残らない。

スコトーマの原理によれば、
お客さんは均等に来る時もあるし集中する時もある。
集中する時が印象に残り、均等に来ている時も多いはずが記憶に残らない。となる。

バタフライエフェクト

謎の現象は単なる偶然。もしくはたまたまの積み重ね?

バタフライエフェクト
非常に小さな出来事が、最終的に予想もしていなかったような大きな出来事につながることを意味する言葉。
ブラジルで蝶が羽ばたくとテキサスで竜巻が起きる。から由来
日本人的には「風が吹けば桶屋が儲かる」

まったく関係ない出来事が起因して謎の現象が起きた。
もしくはお客さん其々は違う理由で偶然来店時間が重なった。

操られる消費者?

実際に我々は誰かに操られている部分も多少なりともある。

SNSやサブスクの普及により我々は画面に表示されるオススメやランキングで目にするものを自動的にコントロールされている。
意識的にアクションしない限りはかなりの確率で誘導されているだろう。

ネットやSNSの誘導が偶然リンクして皆が無意識にその店に行きたくなった。

または何者かが嫌がらせの為に意図的に仕向けた。
まあ、こうなってくると完全に陰謀論ですな。

そんな闇の組織があったとしてもうちのようなショボい店に構ってる暇はないだろうwww

獺祭の陰謀論

獺祭という銘柄がある。
おそらく日本で一番有名な銘柄だろう。

2000年代に一世を風靡して一躍人気になった。
消費者には「フルーティーで飲みやすい」が良い酒の代名詞と印象づけた。
業界的には「職人の経験と勘」から「テータと最新設備」への移行がイノベーションだった。

ところがある時期から消費者のイメージが一変した。
ざっくり表現すると
「獺祭を飲むのがカッコいい」→「獺祭を飲むのはダサい」に変化した。

これはどういう事なのだろうか?
今まで「獺祭は旨い」と褒めたたえていた人がある時から「獺祭はいいや」と敬遠するようになった。
私は現場で肌感覚で感じていた。

中には「獺祭は味が落ちた」とまで言う人もいた。
ちなみに個人的な意見としては獺祭は相変わらず美味しいです。

これこそ陰謀論的に言えば闇の組織が意図的に工作しているのではないか?となる。

獺祭の考察

①一周した。

どの業界でも良くあることだが、流行り始めると便乗して皆が良いと言うようになる。しかし人気が出過ぎると一部の人がアンチになり人気の物(人)を貶めだす。やがてそれが通説となって行く。

例 タピオカが流行ると並んで買うが、ニュースになるほど人気になると
  並んでいる人達をバカにしだす。

例 お笑い好きです。特に千鳥が好き。あまりに皆が千鳥が好きと
  言い出すと千鳥が好きというのが恥ずかしくなる。

②業界のレベルが上がった。

先にも触れたが日本酒業界では「職人の経験と勘」から「データと最新設備」にトレンドが移行してきた。
それに伴いどの蔵でも獺祭のような味は作れるようになってきた。

熊本 花の香酒造
現社長の神田清隆さんは経営危機に陥っていた蔵を立て直した。
そのきっかけは獺祭での修行だ。驚くべきは修行期間はなんと2か月!!!

現在はオリジナリティ溢れる酒を提供しているが、修行直後の花の香はまさに獺祭のような味であった。

誤解して欲しくないのは「データと最新設備」があれば簡単に旨い酒が造れる。というわけではない。
2か月はコンセプトやマインドを吸収する期間であって、神田清隆さんの下地やパッションがあればこそであり。また設備も年々増やしていったもので最初から揃っていたわけではない。
獺祭も花の香も工場のように機械が酒を造るわけではなく基本的には手作業が中心だ。

つまり、「職人の経験と勘」は共有しにくいのに対し「データと最新設備」は共有し得るのだ。
その結果、獺祭のようなフルーティーで飲みやすい日本酒の方程式が確立されていき各地で造られるようになってきた。

「獺祭は味が落ちた」と感じた人もいたが、獺祭の味が落ちたわけではなく他でもフルーティーで飲みやすい酒が増えてきたので相対的にそう感じたのではないだろうか。

③ブランディングの功罪

獺祭はブランディングが非常に巧だ。
全量純米の蔵はよくあるが、全量純米大吟醸は珍しい。
しかも全量山田錦だ。
東京を中心とした販売戦略や特約店方式などは他の蔵の良い手本となっている。
そして「データと最新設備」だ。

このコンセプトは衝撃と共にイノベーションだった。
初期には味に伴って広く知れ渡ったが、ある時に誤解から評価が変わり始める。

先にも触れたが「データ管理して最新設備導入」を工場のように機械が酒を造っていると勘違いされはじめた。

また桜井会長の信念として「幻の酒にはしたくない」がある。
一部の人が楽しむ高価な酒や入手困難な幻の酒ではなく気軽に楽しめる酒にしたい。
その為に大量生産をしていくのだが、
大量生産=機械が造る酒 との誤解に拍車をかける。

また「良い酒とは職人が手作業で経験と勘を頼りに作る」という先入観には勝てないようです。
私も職人の経験と勘でしか出来ない酒は大好きですが、そうでない美味しい酒があるのも事実です。

④ネガティブなニュースがあった

虫混入、撹拌ミスによる回収、死亡事故など
有名になれば事故も大きくとりあげられる。

和民との取引も本来は悪いニュースではないのだが、ネガティブに感じた人もいただろう。

アメリカ進出、ニューヨーク現地生産も本来は良いニュースだが、
やっかみも含めネガティブにとらえた人もいた。

ここら辺の話は微妙なので多くは語りません。。。

以上をまとめると陰謀論ではなく様々な要因が複合的に重なった可能性が高そうです。当たり前か。。。

陰謀論や都市伝説などは「もしかして。。。」と考察している時間が楽しかったりします。
日本酒でも飲みながら語り合ったり、一人で考察したりして寝れば
明日いいことあるかもね!!!



     



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