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【結婚】結婚生活に大事なこと

Sakuです。

人を愛すると決めてから、愛する愛し方もあるんじゃないか。というかそれが結婚と呼ばれている。

好きで一緒にいるのは恋人同士には当たり前だけれど、世の中そればかりが愛ではない。


愛する覚悟だとか、責任というものを、特に新郎の側が重荷に感じるほど日本では結婚のプレッシャーは強い。それは、何も40代までに家を買うとか、子どものために何百万貯めるというような大きなお金の責任のことよりも、日々その人の隣にいることの積み重ねだと思う。一日一日は、何気ないような、あっけないようなものなのに、それが重なって大きなものになる。それはお金以上に価値のあるものだ


気を抜くと、私は夫に対して、愛していると言うのを忘れるか、言葉の中に意味を込められなくなる。夫が言うのをオウム返しするような、気持ちは携帯やパソコンや本の中にあるような状態である。私はどこかで、夫はそれに気づかないだろうという慢心があるけれど、彼は意外なほどそういうところに敏い人だから、繰り返していると彼の不満になる。


今日は一日中外に出なかった。30㎡のアパートの中に私と夫と猫だけ。猫のシーサーはひとりベランダにのびのびとしているけれど、人間のほうはトイレかキッチンくらいしかひとりになれる場所はない


夫は仕事を探し、私は自分の仕事を作ろうとしているこの1ヵ月、お互いに相手のじゃまにならないような愛し方が必要だと思った。ご飯を作ってくれたら後ろから抱きしめる、集中して疲れた相手の頭を揉んであげる、そして何より自分の状態を報告し合うこと。


今気分が悪い、少し良くなった、とってもワクワクしている、なんだか緊張してきた。どんなに短い言葉であっても相手に伝えることが大事だ。そうしないと、自分の感情だけが世界のすべてになってしまう。自分が元気なら相手も元気だと思い込んだり、自分が不機嫌だから相手のがさつなところがイヤになったりする。


もっと感覚的なことを言えば、私は青空のような気分を感じているとき、澄んでいて、すがすがしい気持ちを楽しむあまり、夫の心にしとしとと寒い雨が降り出しているのに気づかない。でも、言葉をかけ合えば、「そうだ、私たちは違う人間だった」と分かり、あらゆる行動に反映できる。


私より先に結婚したたくさんの人々が、特に国際結婚をした先輩たちが、「気持ちを言葉にしろ。言葉を大事にしろ」と口酸っぱく言うのには理由があるのだ。

自分の中にだって、整理がつかないことはいくらでもある。頭の中で始めた会議に、4時間経っても結論が出ずに疲れるようなことも。それを正直にパートナーに対して言葉にすれば、案外あっさりと解決することがある

人は複雑な存在で、ゆらゆらしていて、とりとめのない存在だ。自分の他にもうひとり、ずっと自分と一緒にいて自分を分かってくれる人がいれば、自分の芯のようなものがわかってくる気がする


近代的な結婚はそのためにあるんじゃないかと思えるほど。

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