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【二十四節気】啓蟄

            3月6日から20日頃

二十四節気の三番目。
寒さが緩み冬ごもりをしていた虫たちが土の中からひょっこり顔を出し動き始める頃となりました。

毎年のことながら桜の開花予報に心が弾み、コハクチョウの北帰行に嬉しさとさみしさが混ざり…。加えてしばらく暖かい日も続きそうだったりと‥。春の到来を感じずにはいられません。


約5日ごとに訪れる七十二候とは違い
二十四節気は約15日ごとに区分されているため、まだまだ先だからと余裕でいたのですが、あっという間に2週間が過ぎ…
大変大変と…今こうしてパソコンに向かい文字を打っています。


そうなると次はアルバムを開き、この記事に合う写真のチェックをいつも始めるのですが…
こちらもまたまた大変大変…。
タイトルに使用した河津桜の写真は撮っていたもののそこから先に進まず。


河津桜



昨年一年は、休日になると季節の風や花の様子など小さな変化も逃さないようにと
朝早くからカメラ片手に近所をフラフラ歩いていたのですが、ここ最近は始めたばかりのライター業を優先していたこともあり、必然的に散歩する機会も減っていたのです。



そのことに気付いていながらも、目の前のことに夢中になるがあまり気付かないふりをしてやり過ごしていた自分もいて…。


でもやはり、季節をこの身で感じなければ何も書けない。そう思い一歩外に出てふと見上げた空は美しく澄んでいて‥。


その水色の空に梅の花が映え
本当に綺麗で、心奪われる思いがしました。





ついこの前まで、さみしげだった町並みに柔らかな風が吹き
少しずつ少しずつ暖かさに包まれ…。
空気が美味しい。




朝陽を浴びた椿の花も



まるで道行く人に話しかけているような
水仙の花も‥


一際目立つ紅梅も‥。



なんだかとても嬉しそうに見えて
気付けば時間を忘れ、シャッターを押していました。やっぱりこの時間が好き!と心底思えた瞬間でもありました。



『好き』という気持ちは私にとって、とても強く大きな原動力です。
その気持ちだけでここまで継続してこれたこと。そしてこれから先も継続していけること。


『好き』って強い。本当に強い。
その気持に背中を押されるように
また支えにしながら歩きだしている今、以前にも増してそう思います。




歩いていると、こちらの黄色のお花にも遭遇。サンシュユです。
2つの顔を持つと言われる木なのですが
この時期になると、黄色の小さな花が寄り添うように咲き
秋になると今度は、姿、形を変え
グミのような赤い実をつけることからそう呼ばれているようです。


photoACより



2つの顔。『二面性』という言葉がありますが、多くは人間や物事がもつ相反する二つの性質を指す時に使われますよね。
しかし多かれ少なかれ誰しもそんな面があるのではないでしょうか。
例えば会社では出せない一面も、家ではさらけ出せたり。
周りの空気によっては、オープンになれたり、逆に委縮してしまったり…。

一人の人を右から見た時と左から見た時とでは表情が違うように、見る角度によっては様々な面があり
そしてそれはその人を作り上げているたくさんのパーツの中の一つに過ぎず
パ-ツの大きさによって、その部分が突出して見えたり凹んで見えたり…。



さらに言えば、そのパーツ自体、固定された形のものではなく、柔らかく軟体で流動的であるように思うのです。



あの人はこういう人だからと一面だけで決めてしまうのではなく、
角度を変え場所を変え多方向から
こんな一面もあるけれど、あんな一面もあると視野を広げ見ることが出来たなら‥。
複雑に絡み合った人間関係も少しだけ円滑になるといいな。なったらいいな。
日々いろいろなことが起こる中、そんな風に思う今日この頃です。



穏やかで優しい春となりますように‥。







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