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文字がはねるエッセイ@『うたうおばけ』


こんにちは。

出会いました。私。
読みました。今週。
なんだこれは!という光るエッセイを。

その著者である御方の名は
小説家、歌人、俳人でもある くどうれいんさん。

1番右は文庫版『うたうおばけ』です。
『虎のたましい人魚の涙』も読みました☆


くどうれいんさんの紡ぐコトバは、ときにポップコーンのように跳ねるような軽やかさがある。
ときににキュッと胸を掴まれるようなこともある。
なんていうんだろう。説明がめちゃくちゃ難しい。
気持ちや出来事の温度をキラリと言語化されている。歌人でもあるから言葉のチョイスもテンポもかなり心地良い。
人間らしくて、かわいらしくて、かっこいい。


それは限りなくオリジナルで、もはや「くどうれいんさん」というジャンルが完成しているかのよう。ここだというシーンで切られたシャッターの音が聞こえてくるんです。


そして、この『うたうおばけ』には、帯にキャッチフレーズともいうべき言葉がありました。

「人生はドラマではないがシーンは急に来る」

帯より

ほんとうに日常の中に“急にくるシーン”を切り取って瞬間冷凍するかのごとく表現されたこの作品を見事に表した一文です。

きっと日々思い浮かんだ言葉や感情を書き留めてらっしゃるんだろうなと思ったら、私も書いてみたいという気持ちがムクムクわいてきます。


ということは、書き留めたくなるシーンにこれから出会うかもしれないとワクワクしてきました。一体、どんなことが起こるかな。


文字が跳ねるエッセイを読んだら、気持ちも跳ねて明日が楽しみに変わった今週の読書となりました。




エッセイっていいですね。




お読みいただきありがとうございました。



 







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