見出し画像

昨今のハードオフ。(2021年5月号)

まったく、困ったもんだぜ。

どうしてこう、主宰の趣味との親和性が高まっちゃうものなんですかねえ。経験上、所謂「掴まされた!」というようなケースは未だゼロ。正月三が日からお年玉片手にハードオフに押し寄せてはスーファミだのドリキャスだの散々買い漁ったものでしたが、大人になっても悪い癖は抜け切っておらず。今夜もジャンクを愛しまた愛される主宰の長文駄文乱文でお楽しみ下さい。

正気か。と思いました。

ジャズキットをハードオフで売っちゃう時代なんだ。舐めるように見ましたが、傷らしい傷もない。認定整備済製品くらい書いても遜色ないほど。これで5万円を切るような価格設定となればもう、買っちゃう以外ないのでは。なんならジャズ研界隈の後輩ちゃんが就職を機に金策に打って出たパターンまであると思っています。そこまで言い切れるのにはもう一つ理由が。

3点セットに全面張られていたのは不朽の名作「EVANS Calftone '56」。名実共にヴィンテージサウンドを鳴らしてくれる、ある意味完成された商品が、繰り返しますが5万円を切る衝撃プライスで今最寄り店舗に鎮座している。右も左もわからない状態のドラマーが何となく組むようなセッティングではないことは、火を見るよりも明らか。そもそもどうしてこんなところに。

どうやらセットまとめて全部売っちゃったみたいですね。斜向かいの棚に、Turk Jazz Rideまで見つけてしまいました。衝撃の3万円切り。こちらも中古とはいえ致命的な傷や凹みは一切見受けられず。一店舗でフルセット揃ってしまうポイズンな世の中ですから、すぐ買い手が付くだろうくらいに思っていましたが。何故か売れ残ったまま。なんなら母校に寄贈したいレベル。

趣向を変えて、こんな商品も3万円代で発見。この手の中古コントローラーって実際どの位の信頼度なんでしょうね。一時は「文鎮化する」との悪報が流れた今作ですが、企業努力の甲斐あって無事新型Macbookに対応。レコボからの乗り換えも全然考えちゃいますよ主宰はもの凄くミーハーですから。返す返すも、保証期間6か月というのがネック。ジャンクに3万円出せるか。

それから、これはちょっと遠い他店舗の話ですが。昔パール楽器がシンバルを販売していた時代のレア商品も、最近発見しちゃいました。公式サイトもなくせいぜいヤフオクくらいしか検索に上がってこない当アイテム。沼澤尚さんが20年前に叩いているところをちらっと映像で観た程度で、まさか実在していたんだと何度も目を擦ったほど。コレクターには堪らない逸品。

正直こんなご時世ですから客足もまばらで、聞こえるのは店員さんの甲高い声と、劇団ひとりさんのやに悲しげなCMだけ。昨今のコロナ禍がなければこんな風に出品されることもなかったのかも。四半世紀に渡ってリサイクルショップに通う主宰にはわかる、絶えず時代を映し出してきた様をこの目で見ているから。思わぬ掘り出し物があなたの身近にもあるかもしれません。


この記事が参加している募集

私の作品紹介

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?