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新譜レビュー/Antonio Adolfo『BOSSA 65: Celebrating Carlos Lyra and Roberto Menescal』

久方振りのジャズ新譜レビューとなります。主宰すっかり映画にお熱らしく『aftersun/アフターサン』2回目鑑賞したらしいぞ、しかも補足稿まで打つらしいぞ、なんでも今年ベスト級の仕上がりだったらしいぞ。等々含めて、ますます泡沫DJイベント宣伝用アカウントが訳わからなくなってしまう前に強気の一手。5類引き下げ一過、いろんな意味であつくなりそう夏に最適。

Antonio Adolfoの名前を知ったのは2021年、コロナの最中でした。

リードトラックである「イパネマの娘」を聞いた瞬間に何か、体の中を電流が走ったんですよね。手垢の付いた、耳にタコができるほど聞いたはずの、あの銘曲が程良くリハーモナイズされた4管アレンジで慎ましやかに響く。リオデジャネイロはサンタ・テレサ生まれの御年76歳、2017年にはWayne Shorterのトリビュート盤でグラミー賞にノミネートされた実績も持つ。

アルバムタイトルである「65」が指し示すのはボサノヴァ生誕65周年です。1958年といえば言わずもがな、Antônio Carlos Jobim「Chega De Sandade」のリリース年にあたります。そこで今作ではボサノヴァ最初期の名作曲家・Carlos Lyra/Roberto Menescal両氏を取り上げてよりオーセンティックかつパーカッシブなサウンドへ深化。白眉はM-3、イントロから本当に胸躍る。

PERSONNEL:

PIANO AND ARRANGEMENTS: ANTONIO ADOLFO
VOCAL (M-1): ANTONIO ADOLFO
GUITARS: LULA GALVAO
DOUBLE BASS: JORGE HELDER
DRUMS: RAFAEL BARATA
PERCUSSION (M-2, 3, 4, 5, 9): DADA COSTA AND RAFAEL BARATA
TRUMPET AND FLUGELHORN (M-7, 8, 9): JESSE SADOC
ALTO SAX: DANILO SINNA
TENOR SAX AND ALTO FLUTE (M-8): MARCELO MARTINS
TROMBONE: RAFAEL ROCHA


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