サラーム海上

音楽評論家/DJ/中東料理研究家 「MEYHANE TABLE」、「美味すぎる!世界グ…

サラーム海上

音楽評論家/DJ/中東料理研究家 「MEYHANE TABLE」、「美味すぎる!世界グルメ巡礼」絶賛発売中。 NHK FM「音楽遊覧飛行エキゾチッククルーズ」、J-WAVE「ORIENTAL MUSIC SHOW」も放送中! https://www.chez-salam.com

マガジン

  • Cappadox Returns!

    トルコの奇岩地帯カッパドキアを舞台にした総合アートフェスティバル「Cappadox(カッパドックス)」が2024年5月下旬に帰ってくる!それを祝って、2016年から3年連続で「Cappadox」を取材したサラームが、当時書いた原稿を元にして、「note」のマガジンを作ります。読者の皆さん、5月下旬のカッパドキアで乾杯しましょう!

  • ザ・ハーブズメンと行くペルー食い倒れ旅2023

    2023年2月、クーデターと反政府デモ真っ最中のペルーに行き、リマとアマゾンの街イキトスで唐辛子とハーブの料理を食べまくってきました。

  • ハーブズメンのトルコ食い倒れ旅番外編

    サラームの新刊『マージナル・フーディー・ツアー』。その第6章「トルコ・ザ・ハーブズメンと食い倒れ」には、元々、第一章「トルコ・エーゲ海料理」と一部内容が重複する記事が存在していました。本書では割愛しましたが、本の発売記念ボーナス章としてお楽しみ下さい。

  • ポーランドグルメ巡礼とユダヤ文化祭

    2022年6月にJewish Culture Festivalの取材のため訪れたポーランドのクラクフとワルシャワ。そこで食べた料理、会った人々、聴いた音楽についての記事をまとめました。

最近の記事

Cappadox RTN 6:野外で焚火料理フルコース前編

English follows Japanese 全ての料理を焚火で作る料理イベント? ここまで5回にわたり2016年の「Cappadox」について書いてきたが、ここからは翌年、2017年に訪れた「Cappadox」のことを書いていこう。まずはグルメイベントの「オープン・ファイア・クッキング」について。 2017年5月、トルコの世界遺産カッパドキアの遺跡を舞台に行われたフェスティバル「Cappadox」をふたたび訪れた。 グルメイベントは音楽イベントと異なり、定員数が

    • ペルー編11:アンティクーチョとティラディート

      English follows Japanese 2023年2月に訪れたペルーの食い倒れ旅のレポートも今回が最後。 そこで最後に、これまで書き損ねていながらも、印象に残っているペルー料理について徒然なるままに記していこう。 アンティクーチョ、牛ハツの串焼き まずは串焼きの肉料理、アンティクーチョから。 アンティクーチョは一般的には牛のハツ(心臓)を5cmほどのぶつ切りにして、唐辛子のアヒ・アマリージョやニンニク、スパイス、ワインや酢などを使ったタレで数時間マリネしてから

      • Cappadox RTN 5: 夜明けの熱気球と音楽コンサート

        English follows Japanese Cappadox Returns! トルコが誇る世界遺産、カッパドキアの奇岩風景を舞台にした総合アートフェスティバル「Cappadox(カッパドックス)」が2024年5月下旬に帰ってくる! 「Cappadox」は初夏のカッパドキアの野外で、トルコ内外のスピリチャルな音楽アーティストのライブを中心に、モダンアートの展覧会、薪火を使ったファインダイニングや地産ワインのワークショップ、ネイチャーウォーク、ヨガや瞑想ワークショッ

        • Cappadox RTN 4: 古代教会跡のララージ

          English follows Japanese Cappadox Returns! トルコが誇る世界遺産、カッパドキアの奇岩風景を舞台にした総合アートフェスティバル「Cappadox(カッパドックス)」が2024年5月下旬に帰ってくる! 「Cappadox」は初夏のカッパドキアの野外で、4日間にわたりトルコ内外のスピリチャルな音楽アーティストのライブを中心に、モダンアートの展覧会、薪火を使ったファインダイニングや地産ワインのワークショップ、ネイチャーウォーク、ヨガや瞑

        Cappadox RTN 6:野外で焚火料理フルコース前編

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        • Cappadox Returns!
          6本
        • ザ・ハーブズメンと行くペルー食い倒れ旅2023
          11本
        • ハーブズメンのトルコ食い倒れ旅番外編
          4本
        • ポーランドグルメ巡礼とユダヤ文化祭
          9本

        記事

          Cappadox RTN 3:カッパドキア・ウチヒサルへ

          English follows Japanese Cappadox Returns! トルコが誇る世界遺産、カッパドキアの奇岩風景を舞台にした総合アートフェスティバル「Cappadox(カッパドックス)」が2024年5月下旬に帰ってくる! 「Cappadox」は初夏のカッパドキアの野外でトルコ内外のスピリチャルな音楽アーティストのライブを中心に、モダンアートの展覧会、薪火を使ったファインダイニングや地産ワインのワークショップ、ネイチャーウォーク、ヨガや瞑想ワークショップな

          Cappadox RTN 3:カッパドキア・ウチヒサルへ

          Cappadox RTN 2: カッパドキア体験

          English follows Japanese Cappadox Returns! トルコが誇る世界遺産、カッパドキアの奇岩風景を舞台にした総合アートフェスティバル「Cappadox(カッパドックス)」が2024年5月下旬に帰ってくる! 「Cappadox」は初夏のカッパドキアの野外でトルコ内外のスピリチャルな音楽アーティストのライブを中心に、モダンアートの展覧会、薪火を使ったファインダイニングや地産ワインのワークショップ、ネイチャーウォーク、ヨガや瞑想ワークショップ

          Cappadox RTN 2: カッパドキア体験

          Cappadox RTN 1: Cappadox at Glance!

          English follows Japanese Cappadox Returns! トルコが誇る世界遺産、カッパドキアの奇岩風景を舞台にした総合アートフェスティバル「Cappadox(カッパドックス)」が2024年5月下旬に帰ってくる! 「Cappadox」は初夏のカッパドキアの野外で4日間にわたり、トルコ内外のスピリチャルな音楽アーティストのライブを中心に、モダンアートの展覧会、薪火を使ったファインダイニングや地産ワインのワークショップ、ネイチャーウォーク、ヨガや瞑

          Cappadox RTN 1: Cappadox at Glance!

          ペルー編10:リマの料理教室でセビーチェを習う

          English follows Japanese Peruvian Cooking Classes ペルーで連日セビーチェを食べ続けたので、セビーチェの作り方を一度しっかり習いたくなった。そこで2023年2月20日午前中、リマのミラ・フローレス地区にあるクッキングスタジオ「Peruvian Cooking Classes」でプライベート料理教室に参加した。 講師はHector Aguilar valle(エクトル・アギラール・バジェ)氏。彼は18歳でペルーを離れ、中南米

          ペルー編10:リマの料理教室でセビーチェを習う

          ペルー編9:セビチェリアAl Tope Pezとスルキージョ市場

          English follows Japanese セビチェリアとは 2023年2月18日、ペルー滞在5日目。前夜に「アストリッド・イ・ガストン」で最高峰のペルー料理に舌鼓を打ったので、今度はもっと庶民的なペルー料理を食べたくなった。そこでこの日はリマ市内スルキージョ地区にある庶民的な「セビチェリア」を2軒訪れることにした。 「セビチェリア」とはセビーチェを中心に様々なシーフードのメニューを扱うレストランを指す。基本的には屋台や簡易食堂などの庶民的な店が多いが、中には「アス

          ペルー編9:セビチェリアAl Tope Pezとスルキージョ市場

          ペルー編8:Astrid y Gastonで王道ペルー料理を満喫

          English follows Japanese アマゾンから大都会のリマに帰還 2023年2月17日午後、僕たちは2泊したアマゾンの街イキトスを後にして、国内線でリマに帰着した。三日前と同じミラ・フローレス地区の三つ星ホテルにチェックインし、夜7時過ぎにサン・イシドロ地区にあるレストラン「Astrid y Gastón(アストリッド・イ・ガストン)」へと向かった。 ペルー料理最高峰アストリッド・イ・ガストン 「アストリッド・イ・ガストン」は「南米料理の革新者」と呼

          ペルー編8:Astrid y Gastonで王道ペルー料理を満喫

          ペルー編7:アマゾンの宿で料理教室

          English Follows Japanese 今夜の食事は巨大ナマズとワニ 2023年2月16日夕方、僕たちザ・ハーブズメン一行は「アマゾンの台所」ベレン市場の喧騒に疲れ、再びアマゾン川支流のモモン川に浮かぶ宿「アマゾン・オアシス・ロッジ」に戻ってきた。 目の前の川に飛び込んで、向こう岸まで二往復した後に部屋のハンモックで昼寝をしていると、ゆっくりと日が暮れてきた。今夜もジャングルの浮き宿でアマゾンの濃密な生き物の気配に囲まれて眠るのが待ち遠しい。だが、その前に少し

          ペルー編7:アマゾンの宿で料理教室

          ペルー編6:アマゾンの台所ベレン市場

          English follows Japanese ベレン市場へ 2023年2月16日、早朝にアマゾン川でピンクのイルカと遊んだ後は宿に戻って簡単な朝食をいただいた。さて今日は何をしようか? と言っても、アマゾン川に浮かぶ宿では川で泳ぐくらいしかすることがない。 「イキトスのベレン市場に行きませんか?」とシャンカール・ノグチさん。 おお、それは良いアイディア! スパイスやインド料理の専門家のシャンカールさんと水野仁輔さんはアマゾンの唐辛子を調査しに来たわけだし、僕は世界中ど

          ペルー編6:アマゾンの台所ベレン市場

          ペルー編5:アマゾンの養殖場とピンクのイルカ

          English follows Japanese 乳白色のアマゾン川は天上的風景 2023年2月15日午後、イキトス郊外のアマゾン川の支流に浮かぶ屋形船の宿Amazon Oasis Lodgeで、僕たちはピラルクやカビパラなどのアマゾン食材をふんだんに使ったランチをいただいた。お腹が落ち着くと、後は部屋でのんびりするくらいしかやることがなくなってしまった。 旅の仲間のザ・ハーブズメンの二人、水野仁輔さんは部屋にこもり、日本の編集者から催促されていた原稿を書き始め、シャンカ

          ペルー編5:アマゾンの養殖場とピンクのイルカ

          ペルー編4:ジャングルの川に浮いた宿でアマゾン料理三昧

          反政府デモによりクスコ空港閉鎖 2023年2月15日早朝5時、僕たち、ザ・ハーブスメン一行はリマ空港から国内便に乗り、アマゾンの陸の孤島の街イキトスへと向かった。 English Follows Japanese 前日にペルーに着いて最初の食事となった「セントラル」でのランチを終え、宿に戻ると午後5時になっていた。満腹なのと時差ボケが重なり、横になった瞬間に眠ってしまった。そして、夜中過ぎの午前2時前に起き出して、宿を一旦チェックアウトした。既にロビーに待機していたザ・

          ペルー編4:ジャングルの川に浮いた宿でアマゾン料理三昧

          ペルー編3:Central 母なる世界メニュー後半

          2023年2月14日、ペルー・リマのレストラン「CENTRAL」でいただいた全14品の「Mundo Matar(母なる世界)」メニューのレポートもやっと終盤。 これまでに6品、ペルー海流からアマゾン熱帯雨林、砂漠の谷、アンデス山脈まで、4000mを超える標高差と異なった地勢がもたらす未知の食材を使ったマジカルな料理をジェットコースターのように味わってきた。 English follows Japanese. 建物内の写真を撮り忘れてしまったが、Centralは広大な敷地に

          ペルー編3:Central 母なる世界メニュー後半

          冬に食べたいトルコのロカンタ飯

          Radio高崎の番組Musique Sans Frontiereの料理コーナーのため、冬に食べたいトルコのロカンタ料理の写真をまとめてアップします。 トルコの大衆食堂、ロカンタ トルコの町で食事に繰り出そう。トルコには様々な形態の外食レストランや食堂、屋台などが存在する。その中でも、外国人旅行者が街角で真っ先に目にして、まずともかく入りたくなるのは、「ロカンタ(Lokanta)」と呼ばれる大衆食堂だ。 通りに面したガラス越しに、赤いトマトやパプリカ、緑のピーマンやほうれ

          冬に食べたいトルコのロカンタ飯