マガジンのカバー画像

PAKU☆POKU漫画

58
運営しているクリエイター

記事一覧

水槽の魚は外の世界へ愛し、焦がれ。渋谷の金魚が求めるものは?人を喰らうことで、ヤツらは何になりたかったのか。

水槽の魚は外の世界へ愛し、焦がれ。渋谷の金魚が求めるものは?人を喰らうことで、ヤツらは何になりたかったのか。

「渋谷金魚」 蒼伊宏海 全11巻

PAKU★★★★★ POKU★★★★☆ BLACK★★★☆☆

ある日突然、言葉を喋る巨大金魚が渋谷に出現する。金魚は渋谷を金魚鉢で囲い、人を喰らう。

絶望的な状況下の中、生き残った一部の人たち。彼らは様々な想いでその日渋谷にいて、それぞれの想いで金魚と戦う決意をする。

この物語の凄いところは、「巨大な金魚の存在」以外のファンタジーがないところだ。金魚は金魚

もっとみる
ドブネズミよりも美しくありたかったのは誰なのか。「みんな死ね」と心の底から願ったとき、世界はひっくり返った。

ドブネズミよりも美しくありたかったのは誰なのか。「みんな死ね」と心の底から願ったとき、世界はひっくり返った。

「ベイビー・ワールドエンド」 堀内厚徳 全4巻

PAKU★☆☆☆☆ POKU★★★☆☆ BLACK★★★☆☆

夏祭の日、飼い主の「ゆー子ちゃん」と、散歩に出た犬のポチ。憧れの彼の誘いに乗った「ゆー子ちゃん」はひどい裏切りにあってしまう。裏切られた「ゆー子ちゃん」は心の底から願った。「みんな死ね」と。

「世界一優しくて、世界一残酷なファンタジー」の煽り文や、3巻「ゆー子ちゃん…どうして魔女にな

もっとみる
地下にソイツはいた。目的は何か、何故存在するのか。ソイツを飼い慣らしたのは誰だったのか…。

地下にソイツはいた。目的は何か、何故存在するのか。ソイツを飼い慣らしたのは誰だったのか…。

「餓獣」 小池ノクト 全6巻

PAKU★★★☆☆ POKU★★★☆☆ BLACK★☆☆☆☆

最初に伝えておきます。おそらく打ち切りです。それが本当に悔やまれます。

地下鉄が突如なぞの生物に襲われるところから物語は始まります。主人公は幼なじみと2人でいたところそれに遭遇しました。偶然居合わせたのは子供や女社長とその社員と言った、一癖も二癖もありそうな人たちです。

なぞの生物こと「餓獣」は、動

もっとみる
ひとりの普通の少年がいた。彼の名前は「プンプン」。当たり前の日常を当たり前に過ごしただけのたわいもない日々を知ってください。

ひとりの普通の少年がいた。彼の名前は「プンプン」。当たり前の日常を当たり前に過ごしただけのたわいもない日々を知ってください。

「おやすみプンプン」 浅野いにお 全13巻

PAKU★★★☆☆ POKU★★★☆☆ BLACK★★★★☆

主人公の名前は「プンプン」。ごくごく普通の男の子。彼の態度ひとつとっても、かつてクラスに一人はいたと思われる少年だ。

しかし、家庭環境は非常に過酷。具体的なことは本編を読んで欲しい。「ありえない」身の上ではない。しかし、「あってはならない」身の上を歩む。

周りの大人たちをどこか冷静に観

もっとみる
フワフワドロドロの幽体離脱。足元のおぼつかないその世界で、確固たるものを掴むことができるのか。自分はだれ?あなたはだれ?

フワフワドロドロの幽体離脱。足元のおぼつかないその世界で、確固たるものを掴むことができるのか。自分はだれ?あなたはだれ?

「ユウタイノヴァ」 押見修造 全2巻

PAKU★★★☆☆ POKU★★☆☆☆ BLACK★★☆☆☆

ひょんなことから幽体離脱ができるようになった主人公。毎日の様に幽体世界を満喫していた。しかし、幽体世界には幽体世界の関係性や、秩序があった。主人公はその世界で一人の少女をはじめ、様々な人物と出会い、学んでいく。

2巻の終わりは、「第一部完」といった感じで、完結はしていない様子。続きを書いてほし

もっとみる
その少女、くるぐるにして、くるぐるなかれ。操ったのは誰なのか、狂ったのは己か兄さんか。

その少女、くるぐるにして、くるぐるなかれ。操ったのは誰なのか、狂ったのは己か兄さんか。

「くるぐる使い」 原作/大槻ケンジ・作画/大橋薫

PAKU★★★★☆ POKU★★☆☆☆ BLACK★★★☆☆

「くるぐる」は造語である。この作品では“シャーマン“と位置付けられている。いわゆる占い師の類だ。「くるぐる」は狂人がなる。己の意志を持たぬ狂人が「くるぐる」になるのだ。

そういった独特の世界観は読めばすぐに引き込まれる。同名の小説が原作で、そこにオカルト作家である大橋薫さんの絵柄が

もっとみる
今日も明日も明後日も、毎日は少しずつ変化しながら、変形していく。小さな小さな村で起きた戦争は、僕らの日常を確実に壊した。

今日も明日も明後日も、毎日は少しずつ変化しながら、変形していく。小さな小さな村で起きた戦争は、僕らの日常を確実に壊した。

「凹村戦争」 西島大介

PAKU★★☆☆☆ POKU☆☆☆☆☆ BLACK★★★☆☆

凹村は閉鎖された小さな小さな村。主人公たちは、そこで当たり前の日常を過ごしている。変わったことといえば、時々宇宙から「謎の物体」が降ってくる程度。それさえも彼らにとっては日常に過ぎなかった。

深く考えずに、流されるままにサラッと読むべき作品。SF漫画らしいが、それに分類していいのかも不明な、なんともいえない

もっとみる
霊で困ったら「心霊探偵部」。最強無敵の部長と一緒に仇を倒すために自分を辿る旅に出る。

霊で困ったら「心霊探偵部」。最強無敵の部長と一緒に仇を倒すために自分を辿る旅に出る。

「ゆうやみ特攻隊」 押切蓮介 全12巻

PAKU★★★★★ POKU★★★★★ BLACK★★★★★

姉を悪霊に殺された主人公は、その仇を倒すために、「心霊探偵部」に入部する。霊をぶん殴ることで倒す部長と共に、経験を積み、ついに因縁の悪霊と対峙する。

と、ざっくりとした粗筋を書くと、あんまり面白く感じないと思う。

この作品は1巻はかなりのコメディタッチである。同じ作家の「でろでろ」の雰囲気

もっとみる
空が地面で、地面が空で…。足元のおぼつかない世界では、踏み外しに注意しなければならない。

空が地面で、地面が空で…。足元のおぼつかない世界では、踏み外しに注意しなければならない。

「隣町のカタストロフ」 菅原敬太 全3巻

PAKU★★☆☆☆ POKU★★★☆☆ BLACK★★★★☆

午前10時12分。天と地がひっくり返った。

最初はオムニバス形式で、何人かの物語が描かれる。しかし、ヒントは散りばめられており、話が進むにつれて徐々に事実が明らかになってくる。

世界がひっくり返ったがために繋がった縁もあり、切れる縁もある。無関係と思われた多くが実は関係がある場合もある。

もっとみる
「魔女の中の魔女を探して」。謎の依頼を受けて乗り込んだバス。ここにいるのは魔女と自分だけ。

「魔女の中の魔女を探して」。謎の依頼を受けて乗り込んだバス。ここにいるのは魔女と自分だけ。

「イノセントW」 楠桂 全3巻

PAKU★★☆☆☆ POKU★★★★☆ BLACK★☆☆☆☆

魔女狩りの話。妙な依頼を受けて山中にほっぽり出された主人公が、魔女とそれを狩るハンターとの戦いに巻き込まれていく。

全3巻という冊数の少なさと、作家の力量もあって、話の展開はとても早い。息をつくまもない。ラストは納得のいく展開だが、果たしてそれを考える暇があったか否かも怪しい。

次々と死んでいく魔

もっとみる
事件の謎は霊に解決してもらっている。推理不必要の名探偵は、地縛霊と共に、壮大な謎を解くことになる。

事件の謎は霊に解決してもらっている。推理不必要の名探偵は、地縛霊と共に、壮大な謎を解くことになる。

「カコとニセ探偵」 光永康則 全4巻

PAKU★★☆☆☆ POKU★★☆☆☆ BLACK★★☆☆☆

霊が見えることで数々の難事件を解決してきた主人公。とある事件をきっかけに地縛霊と出会う。地縛霊が地縛霊となった理由は何か、そもそもこの地縛霊は何者なのか。事件を一つ解決すると、謎は一つ増える。

普通の探偵モノと思いきや、幽霊絡みの事件を解決していくこととなる。謎が謎を呼ぶ展開というのはまさにこ

もっとみる
口裂け女をご存知ですか?じゃあ、口裂け女がそうなった理由はご存知ですか?口裂け少女の、悲しく優しい物語の幕開けです。

口裂け女をご存知ですか?じゃあ、口裂け女がそうなった理由はご存知ですか?口裂け少女の、悲しく優しい物語の幕開けです。

「口裂け少女さっちゃん」 原作・大塚英志/作画・大橋薫 全2巻

PAKU★★☆☆☆ POKU★★☆☆☆ BLACK★★★★☆

口裂け少女のさっちゃんは、お母さんを探して街を転々としている。その口が耳まで裏返ると、醜い化け物になるさっちゃん。大切な人を守るために戦って、その旅に街を転々とする。

主人公のさっちゃんが小学生なので、母親を焦がれる思いなど、胸が苦しくなるエピソードもある。しかし、基

もっとみる
「ねぇ、王子様、なにして遊ぶ?」。バラの向こうは幸せの国。全てを忘れて踊りましょう。

「ねぇ、王子様、なにして遊ぶ?」。バラの向こうは幸せの国。全てを忘れて踊りましょう。

「眠れる森のカロン」 茂木清香 全3巻

PAKU★★☆☆☆ POKU★★☆☆☆ BLACK★★★★☆

“一切の希望を捨てよ“との声に導かれ謎の屋敷にやって来たのは記憶のない少年。記憶は先まであったのか、元からなかったのか、もう思い出せない。彼を「王子様」と呼ぶのは、屋敷の主人「カロン」。

毎日楽しく遊んで過ごしていたが、この屋敷は何かがおかしい。気がついたときには、もう後戻りできないところま

もっとみる
雇い主のいうことは絶対。犬となっても任務は遂行する。国道246を拠点に、若き女殺し屋たちの日常は、いつも大忙し!

雇い主のいうことは絶対。犬となっても任務は遂行する。国道246を拠点に、若き女殺し屋たちの日常は、いつも大忙し!

「デストロ246」 高橋慶太郎 全7巻

PAKU☆☆☆☆☆ POKU★★★★★ BLACK★★☆☆☆

様々な理由を抱えた女殺し屋たちの物語。タイトルの“246“は、彼女たちが国道246を中心に暗躍しているから。

女殺し屋たちは、雇い主は違えど、年齢が近い。街や学校で偶然会ってしまうこともある。様々な場所で顔を合わせていくうちに、不思議と互いに惹かれていく。

キャラクター1人1人が魅力的で、

もっとみる