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モモちゃんと初めて出会った日のお話

お久しぶりです。
これだけは創作大賞2023に応募したいと思い、
5/14に半分くらい書いて放置してありました。
明日〆切と思ったら、今日じゃないか❗️
となり、朝1時間位で書き上げました。

私の青春と共にあった猫、
クリームタビーな薄茶トラ、モモちゃんとの出会いを語りたいと思います。

2004年11月、23歳、半年の期間限定のお仕事が9月でおわりまして(●●遺跡から出土する土器などの欠片を洗う仕事)
その時期はなかなか長期雇用が決まらず、
いよいよ貯金がやばい時で
私はハローワークに
求職中で通っておりました。
一番金銭的にも精神的にもは不遇な時代だったと思います。
50円のお菓子を買うか?買うまいか?迷うときもありました。お菓子好きには死活問題です。
その前には高卒で勤めた正社員の会社を1年2ヶ月で辞めて(派遣先がライン閉鎖により、山形米沢の工場に数人でバスで通う形態で少しやりましたが、残業がある人がいれば待たなければいけない、私は定時で終わったのに、夜11時に帰宅ということもあった。好きでもない仕事の拘束され、こんなんじゃ私の趣味なんて出来ない❗️ということとあちらの人達、一緒に行く人達に馴染めず、辞めて)無断欠勤3日してからの会社の連絡により、そのまま退職、と辞め方が悪かったので、鬱症状もあり、無職で引きこもっていた期間が1年半くらいあり、当時MAX120万位貯めたのですが…とうにお金が無くなって焦っておりました(長いよ)
実家にいたから衣食住は困らないので、
本当にドン底ではないですけれども。
最低毎月3万は飛ぶので(毎月の年金、健康保険、携帯代等←あの時代は月¥2000〜3000くらいでしたが)
けれど、あの暗黒オーラが渦巻くハローワークには行きたくない。就職難でありましたから、本当に酷かったですね。若いのに決まらないというジレンマ。けれど行かなければならない。
決まりやすく仕事もあるアルバイトの接客業(レジ等)は、選択肢に入れていなかった。
私には出来ないと思っていたからです。

あのときは妹も珍しく働いていまして、
水曜日がお休みだったので、
珍しくハローワークに付いて来てくれることになりました。

モモちゃんと出会ったのは、水曜日だったのだ、今思い出しました。

***
ハローワークに着きましたら、
駐車場、ハローワーク入口前で、
子猫の鳴き声がするなと思いましたら、
おじさんに子猫がまとわりついて、何か訴えておりました。

私は、こんなハローワークで、みんな職探し中だというのに…子猫はお腹が空いているのか、泣いているし…
拾って貰えないよ💦と思いました。
おじさんは猫好きなのか、
ごめんね〜と子猫を撫でながら、
去って行きました。
良い人で良かった。

ハローワークに来たばかりの私達は、形ばかりの求人の検索をして、
子猫、子猫〜と急ぎました。
もう仕事探しどころではない、頭の中は子猫でいっぱいでした。

まだ、いた❗️
ハローワークの駐車場でニャーニャー泣いてます。よし❗️
私達が近付いて行くと、
子猫もニャーニャー寄って来ました。
やはり、かなり人懐っこいぞと。

この頃は、2003年にこころという茶トラのオス猫を飼い始めまして。
実家は、猫1匹ずつしか飼ったことがありませんでした。
他頭飼いという概念が私も家族にもなかった。
問題は、母、でした。

こころは、ぶっちゃけ私達が当時から鬱っぽいので、好きな猫でも飼えば
少しは元気になるだろうと、母の妹の叔母さんがかなり猫好きで
実家の庭に出て来る野良猫達の中から、可愛い茶トラ子猫がいるよと
生け捕り捕まえてくれた子猫の一匹でした。

母は…私達にとって子供のころは難解な存在でした。
私は、早くしろ!早くしろ!と急き立てられた記憶しかない。
今思えば、発達障がいがあった子どもだったので、
マイペースでゆっくり動作が遅い私達(しかも双子)子どもならば
多動(買い物のときなど興味をそそられたら何処かに行ってしまう)などもさらにありしかも二人ですから、母は根気よく待っていたり、
怒らないで言い聞かせるとかは出来なかったのでしょう。
なまじ何でも手早に出来る母でしたから、
何でも先回りにやってくれました。
でも逆に自分で出来ない子どもになってはいた。
だから私は母が怒ると怖いし、怒ると手がつけられないほど怒るし、
機嫌が良いときは良いお母さんなのに…と顔色を伺う子どもになってしまいました。
そして、父は発達グレーで、頼りになりません。
過去にお母さんが怒ったときに、諌められたことも、まあまあとかばってくれたこともないな。でも発達グレーだったおそらくと分かった今は、納得です。
人間には基本無関心でもあり、そのようなときにどうすれば良いか分からない、そんな感じでしたね。母には口ではかなわないというのもあったのかもしれないが、自分のことでいっぱいいっぱいだったのだろうと思います。子どもの面倒は見れないのでしょうね。
なので、ばあちゃんがいなかったらと思うと、恐ろしいです。
私の心の拠り所はばあちゃんでした。


話を戻すと、
この母は、猫二匹目は絶対に反対する、ということです。
あの当時、母は51歳、まだまだ血気盛んでした。

※しかし妹は、飼うと思うと行動がとても速い。
もう、この子を飼う気満々でした。

その前にやはり、母に怒られると思い、一度はごめんねと
置いて帰ろうとしたのです。
もう一度ハロワに行って、子猫がいたら飼おうとも
考えたり、こういう人間なのよね…もう一度は来ないかも知れないのに
先延ばししようとする癖があるのです。

しかし…!一度車で帰ろうとしたときに、
子猫が私たちの車に飛び乗って来たのです…!
それで、ごめんね、と抱き上げて、
地面に戻したのです。
そしたら、子猫は素早く車に乗って来ようとして、、
私達が閉めた車のドアに子猫の尻尾が挟まってしまい
「ミギャー!!」
と子猫が叫びました。
尻尾から血が出てしまいました。
怪我しているかも…!
骨折もありえるかも…!
これは、病院に連れていくしかない、
私達のせいで怪我したのだから、可哀想だ!
と病院に向かいました。
ひとまず、飼うか飼わないかは置いといて
と私は考えていましたが、
妹は飼う気満々でした。

まず、病院に行って診て貰ったら、
尻尾のけがの他に、脇も怪我していたことが分かりました。
尻尾は鍵しっぽでしたが、何回も挟んだのか?
何かあったのか、
骨が何回も粉砕してジグザグになっていると
言われました😱⚡️

治療を終えて、妹はホームセンターで
猫のトイレ、ご飯などを買い込みました。


そして、
いよいよ母と全面対決です。
そのくらいの心境、でした。

開口一番、
「捨ててこい、家では飼えない、
置いてきなさい!!」

いつもながら…すごい剣幕です。

また始まった、何とか打開策がないか。
私達が面倒をみると言っても聞きません。
確かに、こころちゃんの面倒は母が見ておりました。
私たちに信用はない、
けれど、やはりここまでしてあげたなら
あきらめきれません。
けれど、否定にとても弱いわたしたち…
どうしたら良いんだと思いつつ、
分かった、置いてくるわ、と心にもない言葉が出て、
置いて来ようとするそぶりをしていながら、、
車の中で飼えないかな、とか、いろいろ頭の中では目まぐるしく試行(思考)錯誤考えて
いました。

母が、鬼のような剣幕で怒って怒鳴っている最中、
子猫は捨てられる本能で感じたのか、
生きたいという本能なのか、
最後の最後の力を振り絞って
殺されるかもしれない
悪鬼の如きな剣幕で怒っている
人間の膝の上に乗るだなんて、
芸当が出来るだろうか…❓

子猫は、瞬時に本能でまた
この場の長、一番主導権を握っている
人間を感じ取り、
窮鼠猫を噛む、したのでしょう。
…猫ですけど。

子猫の勇気と行動、が運命を変えたのだなと
今、感じています。

そのとき、毒気を一瞬抜かれた母に
私もたたみかけまして、
何とか子猫を飼わせることに成功しました。

…やっぱり、モモちゃんの、一瞬の機転に
(動物の野性の勘と本能なのでしょうけど)
私も感動していたのです。
お腹が空いていたのか、ものすごい勢いで
ウエットフードをかき込む子猫。
やはり、生きたいんだ生き物の本能は…と。

けれど、そのときは感動だけだっだけれど、
今改めて思い返すと…
少しの勇気と
行動しないと、物事は変えられないんだなと
いうことを今の40才を越えて…やっとこのモモちゃんのことを振り返って実感しています。

私には、少しの勇気と行動が、
本当に足りない今までの人生でした。

モモちゃんの出会いのちょっとした逸話を
ここに書こうと思っていたのに、
本当に大事なことが隠されていたなと
思いましたね。
本当に今、気付いたのです。

モモちゃんは…最初私が見たとき、
砂を被ってずいぶん汚れた子猫だと
思っていました。
でもこれは、薄い茶トラの毛並みの色だったのね、と身体を洗ってあげて気付きました。
砂などで汚れているからこんな色なのかと思っていたので。

今まで、こんな薄い茶トラ猫は見たことがなかったので。
今は、薄い茶トラ(クリームタビー)は珍しくないですよね。
しかも茶トラのメス猫は珍しいのであります。

そして、初めて多頭飼いが出来たことに感動しました。
けれど…
ここちゃんは、神経質な猫でしたので、
モモちゃんとの兼ね合いは大変でした。
しかし、何だかんだ仲良く?暮らしてくれたように思います。


モモ(ココもたまに)コレクション写真館一部
2018年からの今のスマホに入っている写真なので、晩年のモモちゃんが多し

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