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息子へ。 『自分の考えをしっかりと持て!』

「どう思う?」と聞かれて、自分の考えていること(意見)をしっかりと言うことができるかな?

「分かりません。」とその場しのぎに言ってしまっていることはないかな?

上手に言う(答える・伝える)ことができなくてもいいよ。
だけど、
心の中には、自分の考えをしっかりと持っておいてほしい。
「俺はこう思う。」
「俺はこうしたい。」

『自分の考えをしっかりと持っている』ということが大切なのだよ。



〜 Dear my son !   Don't worry !  〜  その10

息子へ。
ただの勤め人(サラリーマン)であるあなたの父が、これからの厳しい時代を『生き抜くためのヒント』を記しておく。

「2,000字程度の文章だから、3分だけ集中して読んでほしい。」

自分の考えをしっかりと持っておくことで、
主体的に行動することができるようになる。
また、
行動に自信を持つことができるようになる。

自分なりの考えを持つということ。

小学校に入る前ぐらいまでは、
お母さんやお父さんに言われることを、言われるままにやってきたはず。
素直に言われたことをやることが、『良いこと』とされてきた。

学校生活が始まると、
お母さんやお父さんの居ないところでの時間が徐々に増え始める。
先生やクラスメイトたちを中心として多くの人たちと関わることとなる。
これからも、家の外でのたくさんの人たちとの関わりは続いていく。
たくさんの人たちと、良好な関係を築いていってほしい。

たくさんの人が、たくさんの考えを持っている。
自分が『正しい』と考えていることを、『正しくない』と考えている人がいる。
『あたりまえ』と考えていることを、『あたりまえではない』と考えている人もいる。

たくさんの人の考えを聞いて、自分なりの答えを持つことが大切だよ。
正しい答えのないことが、世の中にはとてもたくさんあるよ。

すでに、
自分一人で考えて行動しなければならないことが増えてきているはず。
急を要さない(時間に余裕がある)のならば、ゆっくりと自分の考えをまとめればいい。
しかし、
咄嗟の判断(すぐに自分の考えを決めること)が求められるのならば、
その時は状況をよく考えてみて、どのように動かなければならないかを速やかに決めなくてはいけない。

何も考えないで、多くの人に賛同することはとても簡単なこと。
しかし、
多くの人の判断が、絶対に正しいとは限らない。

常に自分の考えを用意できる訓練をしておこう。
そして、
自分の考えに照らし合わせて行動していく癖をつけておこう。

社会生活でよくあること。

大人の社会の話を少しだけ伝えるね。
はたらき始めてから、30年が経った。

社会生活の中では、
自分の意見を正直に伝えることが難しくなるケースがたくさん発生する。
人はそれぞれの立場で物事を言う。
そして、それぞれの立場で判断する。

時には、
自分の意見を曲げてまでも、決められた方針に従わなければならない時がある。
しかし、それは仕方のないこと。
足並みを揃えて同じ方(ほう)に向かうことが、組織では重要なことだから。
自分の意見は一旦心の中に閉じ込めて、決まったことには従わなければならない。

ただ、正直に自分の意見を言っただけなのに、
「我(が)強い」
「空気を読んでいない」
などと批判を受けたり、思われたりすることもよくある。
『良かれ』と思っていても、『大きなお世話』と思われることもよくある。

大人の社会では、
自分の意見を言えない雰囲気が漂ってしまうことがよくある。
その結果として、
自分の意見を言わなくなってしまう。

記しておきたいこと。

集団生活を営んでいると、自分の思う通りにものごとが進まないということがよくある。

もう、すでに経験しているはず。何となく分かっているはず。

自分の考えを言わない方が良いケースが多々ある。
仲間との関係を考えて、自分の思いを胸の中にしまっておくことが必要な時はとても多い。
『協調』といって、仲間の意見に従う(合わす)ことが大事なこともでてくる。
それでも、
何も考えることなく、みんなの言う通りに行動することだけは避けるようにしよう。

『自分の考えはしっかりと持っておけ!』


〜 Dear my son !   Don't worry !  〜 

実は、
『自分の意見をはっきりと言おう!』ということを伝えたかったのだよ。
だけど、
言いたくても言えないシーン(場面)がよくある。
また、
言わない方がいいシーンもよくある。
そして、
あえて(無理に)言わないという選択肢もある。
自分の考えをしっかりと持ったうえで、それを言うのか言わないのかを適切に判断してほしい。
そして、
意見を求められたら、自分の考えをはっきりと言おう!
「分かりません。」
「とくにありません。」
「みんなと同じです。」
なんて言う(答える・伝える)のはとてももったいないよ。

「俺はこう思う。」
「俺はこうしたい。」
自分の考えをしっかりと持って、主体的にそして自信を持って行動しよう!


「あなたならできるよ。だって私たちの息子なのだから。」

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